映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望の紹介：2012年日本映画。踊る大捜査線 劇場版の第4作目であり、15年に渡った作品の最終話となります。多くのファンは作品が終わってしまうことを悲しみましたが、映画は往年のファンを喜ばせる小ネタが随所に織り込まれており、ファンにとっては15年を振り返る作品となりました。
監督：本広克行 出演：織田裕二（青島俊作）、深津えり（恩田すみれ）、ユースケサンタマリア（真下正義）、伊藤淳史（和久伸次郎）、内田有紀（篠原夏実）、小泉幸太郎( 小池茂)、小栗旬(鳥飼誠一)、香取慎吾(久瀬智則)、柳葉敏郎(室井慎次)ほか
この解説記事には映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
湾岸署の青島たちは、所轄内で行われている国際環境エネルギーサミットの警備に追われていました。その会場で誘拐事件が起こり、さらに数時間後には被害者が射殺体で発見されるという事件が発生してしまいます。その使用された拳銃は、6年前の少女誘拐殺人事件で警察が押収した拳銃であることが分かり、管理官の鳥飼が事件の情報を全て自分に報告するよう所轄に指示を出します。
捜査本部はある男に注目し、本庁は所轄を利用してこの男を任意同行させます。捜査本部による自白強要によって被疑者に仕立てて事態収束を図ろうとします。そんな本庁の思惑を感じつつも室井は捜査の責任者にされ、青島は担当刑事にされてしまいます。青島もそんな上層部達の不審な動きに気付いていきます。そんな中、第2の殺人事件が発生、被害者が当時交渉課課長時代の真下も関わった6年前の誘拐殺人事件の被告で無罪判決を受けていたことが判明します。
捜査本部が注目した男にはアリバイがあり、やがて、警察内部に事件に関与している人物がいることが判明します。捜査一課の久世と交渉課課長・警視である小池でした。小池は、かつての少女誘拐事件が官僚たちの作った理不尽なルールのせいで、少女が犠牲になったことへの復讐であると自供します。
これらの人物が事件に関与していること、さらには彼らの企てはまだ終わっていないことにより、隠蔽は不十分でした。そこで、鳥飼は、青島と室井の辞職により先の逮捕が誤認逮捕であった責任をとらせることを提案します。そのことを警察庁長官らは承認し、青島への辞職勧告、室井に捜査本部長を任せ、事件終結後に辞任させることとしました。
青島への辞職勧告が行われている最中に、真下署長の息子が、久世により誘拐されてしまいます。室井は、2つの殺人事件の被害者が、6年前の少女誘拐殺人事件の被疑者であることが判明し、さらには誘拐の手口が6年前と同じであることから、久世が6年前の事件を模倣していると推察します。青島に久世の行方を追わせ、2人を信用する仲間との共同捜査により、子供の救出に成功します。青島と室井の辞職勧告は取り下げられ、警察庁警備局公安課長・警視長である横山は、警察庁長官および警視庁長官への辞職勧告を通達します。
一連の警察の隠蔽工作などは、鳥飼によりマスコミにリークされます。鳥飼は、6年前の誘拐事件で殺害された少女の叔父であり、今回の事件を企てた張本人でした。鳥飼は青島に、警察の腐敗を公表することが正義なのだと言いますが、青島は納得せず、自分の気持ちを晴らすために他者を傷つけた鳥飼を非難します。そして自分なりの正義は心の中にとどめておくべきだと言います。
警察の信用・維新回復などのため、責任者として室井が抜擢されます。「警察立て直します委員会」の場で青島はスピーチをします。「警察官になった時に誰もが思います。正しいことをしたいって。」そう力強く言います。そして室井への信頼を言葉にし、会場を飛び出して行きます。その姿を見て苦笑しながら室井は青島を見送ります。青島がいつものように現場へと階段を駆け上がる所で物語は終わります。
以上、踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望のあらすじと結末でした。
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