ぶどうのなみだの紹介:2014年日本映画。葡萄づくりに専念する兄弟の元にやってきた謎多き気さくな女性、エリカ。彼らとエリカの不器用だが心温まる物語。自分の目標に向かって何かをする人の活力を描いている。
監督:三島有紀子 出演:大泉洋(アオ)、染谷将太(ロク)、安藤裕子(エリカ)、リリさん(りりィ)、江波京子(エリカの母)、大杉連(アオとロクの父)
映画「ぶどうのなみだ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ぶどうのなみだ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ぶどうのなみだの予告編 動画
映画「ぶどうのなみだ」解説
この解説記事には映画「ぶどうのなみだ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ぶどうのなみだのネタバレあらすじ:起
ワイン造りをするアオと、小麦づくりをする弟のロクは父の遺した葡萄畑にて、ピノノワールという珍しい葡萄からワインを造る事を木費用にしていました。そんな二人の元に、エリカという女性が現れ、それまで他人との交流が乏しい姉妹2人の日常を変えていきます。エリカはアオとロクが使っている敷地の付近に唐突に穴を掘り出してアオを困惑させます。「大丈夫、あんたの邪魔はしない」と穴掘りをやめないエリカはミステリアスな女性でした。
ぶどうのなみだのネタバレあらすじ:承
明るく気さくな彼女のお蔭で村の人を呼んでお祭り騒ぎをしたりしますが、アオはエリカを受け入れず、何をしにここへ来たのかも分からない謎多き彼女に冷たく接します。エリカは古くからの友達のようにアオに接し、彼のワイン造りを手伝いますが、真剣にやっているアオは仕事を邪魔されたように感じてエリカと衝突し、2人の距離は不器用でうまくいきません。エリカは何の悩みがないと思われるぐらい楽天的ですが、心の傷を負っていました。彼女は幼い頃、この場所で母親に捨てられた記憶があり、母はエリカにアンモナイトを渡して去っていきました。
ぶどうのなみだのネタバレあらすじ:転
荒地に穴を掘り、母との記憶だったアンモナイトを探すことでその記憶と決別するためにアオトロクが住む場所へやってきて穴掘りをしていたのです。そして母親から幼い頃に聞いた自分の名前の由来は「荒地」。それから、アオにも心の傷がありました。彼はワイン造りをする前は指揮者の道を志していました。しかし、突発性難聴になり、ステージで症状があらわれた彼は音楽を諦めてしまったのです。エリカは彼の痛みと自分の痛みにシンパシーを感じ、アオの心を少しずつ溶かしてゆくと共に、自分も母親の記憶と決別するべく穴を掘りながら「結論【こたえ】」を探します。
ぶどうのなみだの結末
エリカは母親ともう一度向き合う決心をします。北海道に会社を持つ母親に会いに行き、アオとロクのワイン造りの為にお金を借り、自分の名前の由来が「荒地」ではなく、「荒地に咲く小さな花」だと知ります。お金を借りたエリカは、アオとロクにミズナラの木で作った素材を送り、これでワインを造ってほしいと頼んで2人に別れを告げたのでした。アオは何度作っても「土臭さ」に違和感を感じますが、「土臭いワイン程時が経てばおいしくなる」というエリカの言葉が頭をよぎり、精を出して何とかワインを完成させます。エリカの元へ会いに行って作ったワインを2人で分かち合ったあと、お互いに淡い恋心を抱いていたことに気付いて2人は抱き合うのでした。
この映画の感想を投稿する