劇場版 名探偵コナン 純黒の悪夢(じゅんこくのナイトメア)の紹介:2016年日本映画。『名探偵コナン』劇場版シリーズ第20作。本作はこれまでの劇場版の中で最高興行成績を記録。謎解きは少ないものの、迫力のカーチェイスから作品は始まり、そのスピード感あふれる展開はたくさんの人の心を掴みました。また、ストーリーが黒の組織に関わることであったため、公開前から話の展開について期待が高まりました。黒の組織のナンバー2であるラムの正体に迫る内容になっています。
監督:静野孔文 声優:高山みなみ(江戸川コナン)、林原めぐみ(灰原哀)、山崎和佳奈(毛利蘭)、小山力也(毛利小五郎)、山口勝平(工藤新一)、松井菜桜子(鈴木園子)、天海祐希(キュラソー)、古谷徹(安室透/バーボン)、堀之紀(ジン)、小山茉美(ベルモット)、三石琴乃(水無怜奈/キール)、 池田秀一(赤井秀一/ライ)ほか
映画「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
名探偵コナン 純黒の悪夢の予告編 動画
映画「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」解説
この解説記事には映画「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「名探偵コナン 純黒の悪夢」ネタバレあらすじ:1
安室透は公安に所属していながら、犯罪組織「黒の組織」にスパイとして潜入しています。公安の機密文書を保存しているデーターベースを保管しているビルに謎の女性が侵入し、「黒の組織」に潜入している公安やFBIのスパイたちのリストが盗まれてしまいます。
そのリストが「黒の組織」に渡ってしまえば、組織によりスパイ達は抹殺されてしまいます。必至に逃げる謎の女性を安室やFBIの赤井秀一は追いかけます。激しいカーチェイスとなり、首都高で戦いが繰り広げられます。
謎の女性を追い詰めますが、女性は組織にデータを送信してしまいます。女性の乗った車はカーチェイスの末、大破し、女性は海に沈みます。
「名探偵コナン 純黒の悪夢」ネタバレあらすじ:2
リストを手に入れた組織は、世界中で活躍しているスパイ達を抹殺していきます。抹殺する役目は黒の組織でも最も冷徹な男ジンでした。そして最後に日本にいるスパイを抹殺するため、ジンたちは帰国します。
日本では、黒の組織のベルモットが、データを送って行方不明になった謎の女性を探していました。謎の女性は黒の組織の一員でした。
一方、コナンたちはカーチェイス事故のあった水族館に少年探偵団と共に来ていました。そこで、記憶喪失となった謎の女性と出会います。放っておけないコナン達少年探偵団は、彼女の記憶が戻るまで一緒にいることにします。女性は片目だけ色が違っていました。
行動を共にするうちに、彼女の並はずれた身体能力に気づいたコナンと灰原は、彼女が黒の組織でナンバー2であり、片目だけ義眼であるラムではないかと疑いますが、水族館で倒れた彼女を医師に診察してもらったところ、義眼ではなく片方の目の色だけが生まれつき違う女性であり、並はずれた記憶力を持っていることが分かります。
「名探偵コナン 純黒の悪夢」ネタバレあらすじ:3
黒の組織にスパイとして潜入している安室とキールは、リストによりスパイだとみなされ、ジンに処刑されそうになりますが、安室とキールの部分はメールの文章が途中であったため、確認してみないといけないとベルモットは言います。疑わしきは罰するべきだと、ジンは二人を処刑しようとしますが、赤井により助けられます。
謎の女性の名はキュラソーと言い、ラムの直属の部下でした。ベルモットはもう一度キュラソーに、安室とキールが本当にスパイなのかと確認しようとします。
「名探偵コナン 純黒の悪夢」ネタバレあらすじ:4
謎の女性キュラソーは記憶を失ったままですが、日本の警察に保護されます。キュラソーの記憶は戻りませんが、自分に優しくしてくれるコナン達少年探偵団に心を許します。
やがて公安がキュラソーの存在に気づいて、警察にキュラソーを引き渡すよう要求します。公安はキュラソーの頭の中に機密文書が記憶されていることを知っていました。キュラソーは、あるいくつかの色が重なると気憶をよみがえらせるのです。
公安は気憶を引き出すために、夜、ライトアップでその色が重なり合うポイントができる観覧車にキュラソーを連れて乗り込みます。黒の組織はそのことも折り込み済みで、キュラソーの乗った観覧車部分だけをヘリコプターでさらい、観覧車に爆弾をしかけて公安の壊滅を狙っていました。
「名探偵コナン 純黒の悪夢」ネタバレあらすじ:5
観覧車の頂点までくると、ライトアップで色が重なり合い、キュラソーは記憶を取り戻します。記憶を取り戻したキュラソーにベルモットは「安室とキールが本当にスパイなのか?」と確認します。キュラソーは「二人はスパイではない」と返信します。
キュラソーはもう黒の組織に居る頃の彼女ではなくなっていました。コナン達少年探偵団の優しさに触れ、もう組織には戻りたくないと思ったのです。
観覧車に爆弾が仕掛けられたと知ったコナンと安室と赤井は、爆弾阻止に向けて動きます。邪魔をされ、逃げ出すキュラソーを確認した黒の組織は、観覧車ごと攻撃してきます。
壮絶な戦いが繰り広げられますが、日本の警察による機動隊の投入により、黒の組織は逃げて行きます。しかし、観覧車は攻撃を受け、水族館に避難した人々に向けて転がり始めました。
その観覧車には少年探偵団が乗っていました。少年探偵団を確認したキュラソーは、身を呈して観覧車を止めて亡くなってしまいます。
「名探偵コナン 純黒の悪夢」結末
観覧車は止められ、人々は助かりましたが、コナンと灰原、安室と赤井以外は、キュラソーが犠牲になったことは知りませんでした。ただコナンは、最後に人間らしい心を取り戻したキュラソーのことを想います。
少年探偵団たちはキュラソーが自分の家に帰ったと思い、安心してはしゃぎます。コナンと灰原は少年探偵団たちには真実を隠し、また元の日常へと戻っていきます。
安室とキールはキュラソーの偽りのメールにより組織のスパイ疑惑から免れ、スパイとしての活動を続けるのでした。
以上、劇場版 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)のあらすじと結末でした。
「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」感想・レビュー
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コナン映画の中でも一番二番くらいにラストが悲しいお話でした。本作の重要人物であるキュラソーを演じたのは、女優としても大活躍の天海祐希さんです。ゲスト声優でありながら、とても感動的な演技で魅了されました。
記憶を取り戻し、黒の組織に戻ることもできたはずのキュラソーが、最後に自分の命を犠牲にしてまで皆を守ったことに感動しました。
また、観覧車の上で争っていた安室と赤井が、コナンのために協力するシーンで、コナンという存在のすごさを改めて感じました。
ラストは涙が止まらなくなるような、切なくて感動する映画でした。
黒の組織の一人であるキュラソーさんと、少年探偵団の子供達との交流は心が温まりました。それだけに、映画のラストはすごく悲しかったです。哀ちゃんとキュラソーさんのシーンも素敵でした。
映画ならではの、迫力のあるアクションシーンが格好よかったです。観覧車を止めるシーンは、思わず手に汗握りました!
エンディングのB’zの歌が、今回の映画の雰囲気とマッチしていてしばらく余韻に浸ることができました。