がじまる食堂の恋の紹介:2014年日本映画。4人の男女が紡ぐ、嘘と秘密で出来た奇妙なラブストーリー。祖母が遺した食堂を1人で切り盛りするみずほは、ある日見ず知らずの旅行客隼人と出会い、強引に居座られてしまう。更に元恋人の翔太、謎多き美女莉子まで登場し、みずほは図らずも複雑な四角関係に巻き込まれてしまった。それぞれが抱える嘘と秘密が明らかになる時、彼らが選ぶのは恋の終わりか、始まりか。
監督:大谷健太郎 出演者:平良みずほ(波留)、城島隼人(小柳友)、菅田莉子(竹富聖花)、島袋翔太(桜田通)、パッション屋良、ダンディ坂野、肥後克広ほか
映画「がじまる食堂の恋」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「がじまる食堂の恋」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
がじまる食堂の恋の予告編 動画
映画「がじまる食堂の恋」解説
この解説記事には映画「がじまる食堂の恋」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
がじまる食堂の恋のネタバレあらすじ:波乱の始まり
舞台は日本、沖縄県名護市。ある夏の日、祖母が遺した小さな食堂「がじまる食堂」を営む平良みずほは、町の大きながじまるの木に問いかけていました。今、幸せですか。あなたがそばにいたい人は、誰ですか。そう呟いたみずほは木の下に設けられているベンチに座り目を瞑ります。彼女の頭に1枚の葉が落ちました。誰かがその葉をみずほに握らせ去っていきます。それからしばらく経ったある日、みずほはバス停で見知らぬ旅行客に話しかけられます。荷物を丸ごと盗まれたというその男は、金と宿泊場所を貸して欲しいと言い出しました。当然みずほは断りますが、結局食堂を寝床として提供することになってしまいます。男の名は城島隼人。東京でIT企業を経営しているそうです。みずほは警戒しつつ帰宅しますが、家にも珍客が来ていました。5年前上京したみずほの元恋人、島袋翔太です。彼は今度個展を開くことになったので、故郷の風景を描くため戻って来たらしいのです。しばらく家に泊めてくれと言う翔太に動揺したみずほはがじまる食堂に逃げ込み、隼人に複雑な胸中を語りました。翔太と復縁するつもりは無いけれど、全く興味を示されないのも腹が立つ、と呟くみずほ。それを聞いた隼人は、「よかったら僕あなたの恋人になりましょうか」と言い出します。みずほはその提案を受け入れ、翔太に恋人として紹介してしまうのでした。
がじまる食堂の恋のネタバレあらすじ:奇妙な繋がり
翌日、隼人に料理の仕込みを手伝って貰いながら、みずほは翔太からの追及を何とか躱していました。翔太は2人の関係を気にしながら、水彩画のモデルを募集し始めます。そして東京からの旅行客、菅田莉子が応募してきました。すぐに親しくなった翔太と莉子に、みずほは気が気でない様子。一方知人に送金して貰った隼人はみずほに金を返しますが、「もう少しあなたの恋人でいさせて貰っていいですか」と言い出します。その後、4人は莉子の提案で海へ行くことに。波打ち際で遊ぶ莉子は、翔太にこっそり「あの2人絶対付き合ってない」と話します。みずほは翔太の本音を知りたいから嘘をついているのだと。そしてみずほと2人きりになった莉子は、半年前結婚する予定だったものの逃げ出してしまったのだと打ち明けます。今回の旅も本来なら新婚旅行の予定でした。その時、みずほが足に切り傷を負ってしまいます。気付いた隼人が素早く応急手当をしました。莉子は「彼女に優しいんですね」と話しかけますが、隼人は何故か無言のままです。
がじまる食堂の恋のネタバレあらすじ:諦めた恋
翌日、翔太はみずほに「やり直せないかな」と復縁を持ちかけました。動揺するみずほは店の仕込みを理由にその場を走り去ります。雨が降る中、びしょ濡れになったみずほが食堂に入ると隼人が鍋を磨いていました。みずほは翔太とは上手くいかないだろうと分かっていました。5年前、みずほは翔太の誕生日に内緒で彼の部屋を訪ね、そこで浮気を目撃してしまったのです。それからみずほはがじまるの木に問いかけながら、一生懸命翔太を諦めようとしてきました。最近になってようやく諦められたのに、と話し泣き出すみずほ。そんな彼女を隼人は真摯に慰めます。
がじまる食堂の恋のネタバレあらすじ:真実
寒緋桜が咲き、名護さくら祭りが開催されました。みずほは屋台を出し、隼人と翔太が手伝います。そこに現れた莉子は、隼人に向かって「もう私のこと好きじゃないの!?」と叫びました。莉子の婚約者とは、隼人のことだったのです。隼人は結婚式当日に逃げたのは莉子の方だと反論し、莉子は追いかけてきて欲しかったのだと主張します。苛立った隼人はその場から離れ、莉子は泣き崩れます。みずほは店を翔太に任せ隼人の後を追いました。隼人と莉子は東京で出会い交際していましたが、結婚式当日に莉子が逃げてしまい、隼人はずっと苦しんでいたそうです。今回名護にやって来たのも、もしかしたら莉子に会えるかも知れないと思ったからでした。しかしホテルで莉子を見つけて動揺し、荷物を置いたまま逃げてしまったと話す隼人。その後みずほは莉子が未だ隼人を愛しているということ、隼人は翔太の浮気はみずほの誤解だということを知ります。消化しきれない思いを抱えたまま、ホテルから荷物を取って来た隼人はみずほに別れを告げ那覇空港へ向かいました。
がじまる食堂の恋の結末:向き合うことの大切さ
隼人が去ったみずほの家へ翔太が訪ねて来ました。「ちゃんとやり直したい」と告白する翔太。けれどみずほは気付いていました。互いの気持ちを確かめようとしなかった時点で、2人の恋はもう終わっていたのです。翔太は落胆しながらも、隼人に惹かれるみずほの背を押します。みずほは走り出し、空港内で隼人を探しました。しかしやっと見つけた隼人の隣には莉子の姿が。みずほは現実を受け入れ、1人がじまるの木の下へ帰って来ました。目を瞑って木に手を当てるみずほ。その手に大きな手が重なります。驚いて振り返ると、そこには隼人の姿がありました。そしてあの夏の日、がじまるの葉を握らせてくれたのは隼人だったのだと知ります。出張中偶然聞いたみずほの問いかけが、自分に向けられたもののように感じたのだと話す隼人。そしてあの日の「あなたがそばにいたい人は、誰ですか?」というみずほの問いかけの答えを聞きたいと言います。みずほは隼人を選び、隼人もまたみずほを選びました。2人ががじまるの木の下でキスを交わし、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画がじまる食堂の恋のあらすじと結末でした。
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