GANTZ:O(ガンツオー)の紹介:2016年日本映画。ある日加藤は通り魔に刺し殺されてしまう。死んだはずの彼が辿りついたのは黒い球体が置かれたどこにでもある普通の部屋だった。死んだはずの人間達が謎の星人と壮絶な死闘を繰り広げる……。奥浩哉先生が週刊ヤングジャンプで2000年から13年間連載し、累計発行部数2100万部を売り上げた漫画「GANTZ」でシリーズ最凶ミッションと言われ、原作ファンでも一番人気の高い大阪ミッションの完全3DCG映画です。
監督:川村泰 声の出演:小野大輔(加藤勝)、M・A・O(山咲杏)、郭智博(西丈一郎)、早見沙織(レイカ)、池田秀一(鈴木良一)、ケンドーコバヤシ(岡八郎)、レイザーラモンRG(室谷信雄)、ほか
映画「GANTZ:O(ガンツ:オー)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「GANTZ:O(ガンツ:オー)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
GANTZ:O(ガンツ:オー)の予告編 動画
映画「GANTZ:O(ガンツ:オー)」解説
この解説記事には映画「GANTZ:O(ガンツ:オー)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
詳細解説
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ1:東京x渋谷
109前の交差点で黒煙がのぼっていた。玉突き事故による火災が原因ではない。戦闘があったのだ。しかも、それは異形の敵と黒衣の武装集団によるものであった。映画で特に説明はありませんが、このオニ星人との戦闘の途中から、一般人にも彼らの姿は見えるようになり、民間人も巻き込まれ、死者が多数出てます。ネットには、目撃情報や写真が大量に公開され、謎の黒衣にフィットしたスーツ集団を「コスプレw」とか「正義の味方?」とか、「黒の特殊部隊」などと報告された最初のケースとなります。オニ星人のラスボスは火炎使いの上に、身長が4m近くあり、ほぼ、成人男性の倍の身長があります。セダンタイプの乗用車を片手で軽々持ち上げ、投げました。そこに2m程の巨大なタイヤで走る一輪バイクが走ってきてました。運悪く、飛んできた車に激突し、スリップし、搭乗者もろとも転倒します。だが、その後部に同乗していた玄野はいち早くジャンプし、オニ星人にガンツソード(鍔(つば)部分が青く光る黒い刃の日本刀)で切りかかりますが、刀を吹っ飛ばされます。黒衣のハードスーツの関節各所についた30近い金属部分の中央が青白く光り、人工筋肉を隆起させ、最大筋力でスピードをあげ、全力で殴りかかりますが、オニ星人も必死です。玄野「レイカ、おっちゃんは無事か?」 レイカ「ええ、鈴木さんは、まだ息がある。 でも、もう無理だよ。勝てっこない。ね、やめて一緒に逃げよう」 玄野「おっちゃん は、まだ生きてるんだ。俺が倒せば、転送で助かる。やるしかない」レイカが見てるだけなのは、スーツの効力が切れて戦えないからです。玄野もオニ星人のパンチで遠くまで吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられ、黒いハードスーツについた金属部分から青白い光がなくなり、ゼリー状の青い液体が流れています。常人以上の筋力を発揮することは、もうできません。それでも玄野は立ち上がり、オニ星人に向かっていきます。レイカ(玄野くん、あなたは何故戦うことができるの? 死ぬのが怖くないの?)玄野はXガンを拾い、連射しますが、オニ星人は玄野の身体を掴み、何度も何度もアスファルト道路に叩きつけます。そのうち、オニ星人の頭は破裂しましたが、レイカが駆けつけた時には黒野もこと切れてました。レイカの絶叫が渋谷にこだまします。「嫌ぁー。玄野くん、計ちゃん」でも、レイカも鈴木も転送されます。渋谷の交差点にはオニ星人と玄野の死体だけが横たわっていました。
(解説)実は漫画では、池袋のサンシャイン前で戦闘が行なわれ、オニ星人編では玄野は生き延びます。八極拳使いの風がオニ星人にダメージを与えたのち、おっちゃんが飛びかかり、超能力の坂田師匠がオニ星人の視神経にダメージを与え、レイカもXガンを連射し、その隙をついて、ハードスーツが効力切れになった玄野と和泉がガンツソードで首と腹を切り裂いて、とどめを刺すのです。そして、大量100点獲得者が出て、坂田は櫻井を復活させ、和泉は強力な武器を申請し、レイカは小島多恵を復活させ、鈴木は加藤を復活させ、風は西を復活させます。そして、玄野は記憶を消し、この戦いから離れるのですが、ホスト星人(吸血鬼)集団に襲われ、絶命してしまうのです。(映画には出てこないキャラを、かなり書きましたが敢えて説明しません。)その過程を端折って、映画では、オニ星人編で玄野を殺してしまったのです。東京チームもパンダのホイホイに、子どものタケシ、稲葉もいれると11人いたのです。漫画では。さて、映画ではどうなるでしょう?
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ2:旅立ち
黒い学生制服の冬服姿の加藤勝はバイト帰りに急いでいた。道行く人は、渋谷で起こった通り魔事件の話題で持ちきりだったが、加藤はそんな話に耳を傾ける暇はない。携帯に電話がかかってきたので出る。弟の歩からだった。「もしもし兄ちゃん、どこ?」 加藤「悪い、バイトで遅くなった。」 歩「もう兄ちゃん、今日何の日だと思っているの?」 加藤「えと悪い、何だっけ?」歩「もういいよ。知らない。先に食べてるからね。」 ガチャ プープープー 電話は切れてしまったが、加藤は忘れてるわけではない。その手にしっかりと、握られているのだから。突然、悲鳴があがった。「キャー、ナイフを持ってる」 「誰か刺された」 「通り魔だー。」「駅員、いや警察に連絡しろー」 などという悲鳴で状況は理解できた。しかし、加藤は、迷わずそちらに歩いて行くのだった。なぜなら、そこに倒れている人がいたからだ。「大丈夫ですか?」「に、逃げ…」 刺された男の身体の下には血だまりができていた。そして、振り向くと、帽子にマスクでナイフを持っている男が立っていて、刺されるのであった。何度も何度も…(俺は何をしてるんだ。帰らなきゃ、今日は歩の…) 加藤が持っていた箱は通り魔に蹴られた。そして、箱から「あゆむくん たんじょうび おめでとう」と書かれたチョコのプレートが乗ったバースデーケーキが無残に崩れて駅のホームに落ちるのであった。加藤は目を覚ます。知らないマンションの一室で、4人の男女が立っていた。1人は暗そうな中学生。もう一人は頭頂部のハゲた中年男性、そして、もう一人は長い黒髪の女性。どこかで見たような?実は先ほど加藤が刺された駅のホームでも液晶パネルが彼女の姿を映していた。それは清涼飲料水のCMだった。グラビアアイドルであり、最近は歌手活動も行っているレイカであった。もう一人はサングラスで首に金のネックレスをつけたいかにも、そちら系の職業の方であった。鈴木「あ、君、気づいたかい?」 加藤「うわー、あれ? 俺、刺されたはずじゃ、生きている?」鈴木「なるほど、君は刺されて、ここに来たんだね。僕は脳卒中。こちらにいるレイカさんは事故だったよね。」 加藤「レイカ? レイカって、あの?」 鈴木「私は、アイドルのことをよく知らなかったけど、こないだテレビを見てたら、レイカさんが出てきてビックリしちゃったよ。」レイカ「鈴木さん、そーゆー、どーでもいいことを離してる場合じゃないはずです」 鈴木「あー、 そうだったね。君、名前は? 私は鈴木」 加藤「俺は加藤、加藤勝です」 鈴木「加藤君ね。 それじゃ、これに着替えて、着替え方、分かる?」といって、「かとうちゃ(笑)」と書かれた スーツを渡す。それまで黙っていたガラの悪い男が喋り出す。「何で、お前らの言うことを聞かなきゃならないんじゃ。そんなアホみたいなコスプレできるか」 鈴木も年に似合わないダイビングスーツに関節部分に金属がついた黒衣をまとっていた。そういえば、そんな連中が渋谷で戦っていたという情報を聞いたような。レイカもよく見るとコートを上に羽織っているが、コートから覗く足は、鈴木と同じスーツ材質のようであった。さっきから黙っている目付きの悪い中学生も同様である。
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ3:着替え
突然、歌が鳴り始めます。壊れたラジオのような音で、ラジオ体操前にかかるアレです。あーたーらしーいあーさが来た きーぼーうの朝がー よろこーびにむねをひーらけー この香る風に 開けよそれ 一 二 三(棒読み君とか、ゆっくりと言われる音声の声であるw)その声は、直径が1.5mくらいの黒い玉から聞こえてきて、歌が終わると、表示が出た。「てめえ達の命は、無くなりました。新しい命を どう使おうと私の勝手という理屈なわけだす。」ところどころ文字が左右反転し、表示もところどころ、薄さや濃さが違う。さらに、新しい画面にはターゲットが表示されました。「てめぇ達は今から この方をヤッつけに行ってくだちぃ。ぬらりひょん 特徴 つおい 頭がいい わるい 好きなもの タバコ お茶 口ぐせ ぬらーり ひょーん ぬらーり ひょーん」「何だよ、これ、クソ帰る。何だ、あかねーぞ。」マンションの部屋は鍵がかかり、 出れません。短気な男は、窓ガラスを割ろうとしましたが、割れませんでした。「あーあー、こんなバカが早死にするんだよな。」西はガシャと開いた黒いガンツ球の武器庫から、Xガンを抜き、構えます。「何や、坊主? そんなオモチャの鉄砲で、サバゲーかい。おら撃てるもんなら撃ってみんかい」 鈴木「西君、やめなさい」と言われますが、西は容赦なく撃ちます。ギョーン。妙な音がし、「なんや、ハハ、何も起こらへんぞ」男はそう言い残し頭が吹っ飛びました。頭をなくした身体は後ろに倒れました。加藤の顔にも男の血が飛び散っています。「何なんだよ、一体。」レイカ「何て事を」 西「あんなバカに足引っ張られるよりマシだろ。それより、そいつ、放っておいていいのか? ガンツ、さっさと転送しろ」 鈴木は、再度、加藤にお願いします。「加藤君、お願いだから、このスーツを着て。頼むから。」 次の瞬間、加藤は着替えてました。(何故か手間取らずに着れたようです。)その頃には、西は頭から転送が始まり、頭部が消えていました。そして断面がCTスキャンのように青く見えています。(原作カラー版では緑の断面。青い断面は実写映画2作の表現の踏襲のようです。)加藤「うわ、何だ、これ?」 鈴木「私達は、これから、どこかに飛ばされて、何かと戦う。こないだ渋谷で黒い集団が通り魔と戦った事件あったでしょ? あれが私達。」そう言う鈴木の頭半分が消え、口まで転送されかけ、声が聞き取りづらくなります。「とにかく加藤君、向こうで会おう」レイカの身体も半分消えていました。コートは脱いだようです。加藤の転送も始まりました。「ほんと、何なんだよ?」(原作では11人いた東京チームは、映画では加藤を入れても4人しかいません。)
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ4:転送先x地獄
加藤の転送も無事終わりました。やっと指が無事生えそろって、ホッとしてるのもつかの間、場所が変わったことに気づきます。どこかの商店街で周囲はシャッターでしまっています。それどころか、死体がゴロゴロ転がっていました。加藤は思わず駆けより声をかけます「もしもし大丈夫ですか?」西「そんなことをしても無駄だ。死んでる。それよりも来るぞ」前から角隠しをかぶりの赤い着物を着た女性が走ってきます。うわん うわん うわん うわん カラッ カラッ カラッ カラッ(笑い声)よく見ると目と鼻もなく、赤い唇から除く歯は黒く塗られています。妖怪お歯黒べったりです。鈴木「レイカちゃん構えて、撃つよ」 鈴木とレイカは構えて撃ちますが、カチカチと音がするだけで反応しません。西「バカが。射程距離圏外だろ。よく引きつけて、こう打つんだよ」ギョーン ギョーン ギョーン お歯黒ベッタリの頭がはじけ飛びました。加藤は何もできませんでした。「おい、一体何が起こってるんだよ?」 「はー、中学生に聞くなよ。足手まといはいらないって、言ったよな。」西はXガンの銃口を、加藤に向けます。鈴木は、言います。「分かった。西君、私が説明するから」 西「女にオッサンに足手まとい。お前ら今回で死ぬぞ」そう言い残すと、西は消えました。「彼は、あーやって大物が出てくるまで隠れて戦うスタイルなんだ。」加藤「闘うって、いつもあんなのと戦っているのか?」 鈴木「形はいつも違う。こないだは鬼だった。こないだまで、強い人たちもいたんだけど、卒業したり、死んじゃってね。今は私達しかいないんだ。」レイカ「玄野クン…」 鈴木「それよりも待って。ここ」 そう言って見上げたアーケードの入り口には道頓堀という赤いネオンが輝き、かに道楽のカニが動いていました。加藤「大阪?」(原作では、戦闘区域にも範囲があって、そこから出ると、転送時に頭に埋め込まれた爆弾が破裂し、頭が吹っ飛びます)歩いて、グリコの看板下の橋付近まで来ると、腕のモニターが光り、空中に画面が表示され橋の両側で大量のエイリアン反応が出ました。橋の対岸では、火車やつるべおとしに小妖怪が転がってきて、民間人を襲い始めます。加藤「助けに行かないと」 レイカ「加藤くん、私達は弱いんだから極力戦闘を避けるべきよ」加藤「人が襲われているのに助けないのか?」 そう言い残すと走っていきます。巨大な顔の入道の首が転がってきます。つるべおとしです。加藤はXガンを構えますが、震えて撃てません。そして、そのまま轢きつぶされてしまいました。レイカ「加藤くん!」 でも、ハードスーツを来ていたおかげで助かりました。すると黒衣の集団がやってきて、つるべ落としを一刀両断しました。「なんや おまえら」 「なんやねん こいつら」 「なんでスーツ着とんねん?」加藤「他にもいるのか」 「東京弁やな」 「どーなっとんねん、これ?」「女にオッサンに兄ちゃん、それに隠れてるガキで東京チームは4人か。最低じゃのう」西が姿を現し、舌打ちします。撃ちそうな顔をしています。しかし…「ちょい待ちィ!! ちょい待ちィや」「レイカ!!」「ホレ!!」「レイカやん!!」「うッわむっちゃファンなんやけど」「ほんまかいな~~~」「テレビで取る あのレイカ?」「本物や~~~」「すっげーーー」「うっわめっちゃ巨乳 めっちゃ巨乳!!」「東京チーム最高やん」
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ5:50円
その時、腕のモニターが光り、画面が表示され橋の両側で大量のエイリアン反応が出ました。そして橋の対岸では、火車やつるべおとしが転がってきて、民間人を襲い始めます。「おまえら なんでここにおるんか知らんけど」 「ここは俺らのテリトリーやねん」「獲物には手ェ出すなや!!」加藤「一般人が殺されてるぞォッ おまえら 何やッてんだッ 早く行けッ 人がッ 人が死んでるッ ホラッ」「なんやねん おまえ おかしーんか どっか」 加藤「見てられるかッ。お前らがやらないなら 俺がやる。」「おまえらは見とればええ 手ぇ出すなや。わしらのしま(縄張り)荒すな」「レイカちゃん、後でメアド交換してな」そう言い残すと大阪チームは妖怪の方向に走っていき、殺しまくり始めました。「オラァッ」「はーはッはッは 気持ちえーッ」「そいつ俺にくれやッ」白い肉人(江戸時代の慶長14年(1609年)、駿府城に現れ、徳川家康が遭遇したと伝承が残る顔に手足が生えた子ども位の身長の妖怪)がガンツソードで切られます。さらにXショットガンで、連射し遠くの妖怪も打ち殺していきます。加藤「何だ、あの武器。俺達と違うぞ。」 鈴木「きっと100点出してもらったんだよ」加藤「100点?」 鈴木「宇宙人を倒すと点数がもらえる。それを集めると3つの条件が提示される。1つは彼らのように強力な武器をもらえ、もう1つは死んだ人間を蘇らせる。そして最後の一つは記憶を消され、元の世界に帰れる」 加藤「帰れるのか?」鈴木「加藤くん、君にも待ってる人がいるんでしょ。これ50円。きっと探せば公衆電話があるよ。連絡してあげなさい。君は死んじゃいけない。待ってる人のためにも生きて帰らなきゃ」 加藤「ありがとうございます。俺、行ってきます。」そう言うと加藤は走って行きました。加藤の姿を見送る2人でしたが、レイカは言います。「玄野くんが生きていたら、加藤君のように、他の人を助けたのでしょうか?」 鈴木「そうだろうね。でも私達は弱い。人のことを助けている余裕なんてないよ。大阪チームに任せて制限時間まで隠れておけばいいよ。」レイカ「そうですね」(原作では、2人とも100点達成者なので弱くはないはずなんですけどね)
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ6:必ず生きて帰る
幸い、公衆電話はすぐに見つかりました。加藤は緊張しながら、プッシュボタンを押します。プルルル… プルルル… ガチャ 「はい、加藤です」 「もしもし歩か?」 「兄ちゃん、何やってるんだよ? まだ帰れないの?」 加藤「あ、悪い。急なバイトが入った」歩「こんな時に? 大阪で大変なことになってるのに」 加藤「大阪? 何かあったのか?」歩「よく分からない。テレビじゃ妖怪が出た…とか言ってる。渋谷みたいに人がいっぱい死んでるって。だから兄ちゃん、早く帰れよ」 加藤「分かった。必ず生きて帰るよ」歩「何、言ってるんだよ。当たり前だろ。もう飯食って、俺、先に寝るからね」 加藤「ああ」電話が切れてから、加藤はつぶやきます。「待ってろ。歩、俺、必ず生きて帰るから」その頃、大阪チームも苦戦していました。網切です。顔が鳥で落ち武者のようなヘヤースタイルで両手が鎌になり、足の代わりにしっぽが生え、蛇のように蛇行して進みます。ひぃーっ、ひぃーっ、ひぃーっ、ひぃーっ。10人以上いた大阪チームが半分に減っていました。島木「あーあ」 網切「ちッ ちッ ちッ」 室やん「一分以内や…」島木「ああ 一分以内や……」 網切「ビュウンッ」褐色の肌でスキンヘッドの島木が戦うことにしたようです。室やん「おいーもうすぐ1分やで~~」 島木「あと10秒あるやん」室やん「アホウあと3秒や 2秒 1秒」 ヒュイイイイイイ Zガンが起動しています。ドンッ 超圧縮空気の層が超重力となって網切の胴体と頭を押し潰してしまいました。残った手とシッポが、まだ胴体の死を知らずピクピクしています。血液の循環が行なわれなければじきに活動を停止するでしょう。ダンッ(落下音) 室やん「1秒すぎとるやん」 島木「ふざけんなや 殺すで ホンマ」室やん「いや1秒すぎてたて おい…あそこ… 見えるかァ? 看板の上……」島木「ああ… 不気味やな」 ぬらりひょんと天狗が立っていました。(漫画では白い公家のような恰好をした犬神がいるのですが、カットされたようです。)一方、電話をし終えた加藤の前に襲われている家族がいました。レイカの言葉が蘇ります。「一般人を救うのはあたし達がやるべきことじゃない」 鈴木「君は生きて帰らなきゃ」「ぅああああぁ きゃああああぁ」「あッあんたぁッ」「いやっやああッ」「きゃああッ」「やぁア」「おかーさん おかーさんッ」「たすッけッでッ」「助けてェェエエえッ」「がッアアッ」一本だたらという妖怪で、一つ目の巨大な顔の耳の部分から両手が生え、一本足で立っています。巨大な口で、ただ食欲のまま、人間を食おうとしてるのです。加藤は悩みますが、次の瞬間、身体が動いていました。渾身の力で殴ったのです。一本だたらは吹っ飛びました。でも、それで終わりではありません。反対に殴られ、食われそうになりながらも、Xガンの連射で倒すことが出来ました。(漫画で、加藤はYガンを使って倒します。)家族に何度も、おじきをされ礼を言われます。(原作では父親が悪態をつき、母親と子供だけに礼を言われます)その一部始終を見ていた者がいました。声をかけられます。
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ7:ギゼンシャ星人
?「きみ 東京のチーム?」 加藤「?」 ショートカットの女性が立っていました。黒のハードスーツを着ていて、知らない顔なので、大阪チームなのでしょう。?「東京の人?やね」加藤「ああ…」 ?「ふーん うち山咲杏 あんたは?」 加藤「あ……… 加藤……勝」杏「いくつ うち23歳」 加藤「17歳」 杏「まだ高校生か 全然年下や~~ん」 加藤「…」杏「うち年齢の割に若いやろ?」 加藤「…」 杏「こーゆー時は嘘でも、うん言う時や?」加藤「うん…」 杏「うわ、素直やな。きみ」杏「ずっとさっきから見とッてんけど… でな~~ すっと考えてたわけ… 何やッてんのかなァ~~て」 加藤「? え?」 杏「いや まさか まさかな~ ありえへん!! あの家族を助けとッたように見えてんけど」 加藤「……… ……… うん………」 杏「なァ!! 何やっとたん?」 加藤「だから…… あの家族が……」 杏「うッそ マジ!? マジなん!?」杏「ありへんわ!! マジ!? ありへんて!! あはははははッ 点数かせぎたいんやろ?」「あはははははは ありへんわー アホちゃうかー!? ギゼンシャ星人!! あれ? 怒ッた?」加藤「一般人を助ける」 杏「まだ言ッとぅーー ギゼンシャ全開やなーー」加藤「なんでついてくんだよッ」 杏「だって~ 変な奴 観察すんの好きなんやもーん」杏「むッちゃおもろい でもすぐバケの皮はがれるんやろなーー まあ それでもヒマツブシにはなるかァ あ!!」 加藤「!?」 杏「スーツ着てない老人と子供がいててんけど…… まだあそこ隠れんのかな……」 加藤「どこだ? 場所は!?」 杏「うっそやろ? 無理してへん?」加藤「案内してくれッ 早くッ」 杏「あッはッはッは エエかッこしぃや~~~ッ」それは1階がガレージになってる店舗の中でした。子「わあああああん」 爺「泣かんでや…」婆「頼むわ 怖いの来るから…な……」 爺「子どもの頃の満州を思い出すなぁ…」「ねェ……」爺「ここは地獄かいな それともこんなんが天国なんか? 考えてみたら あんまり贅沢させてやれんかったけど…… ごめんな…」婆「うふふふ最初は期待してたんよ ホンマ肩スカしやッたわ」婆「でも……私らはもう…ええけど このコは気の毒や……… まだこないに小さいのに……」爺「親のトコに戻してあげられんもんかな…」 婆「ナァ…」(これ、シャッター締めれたのではないかと思わないでもないのですけど、エイリアン達は、臭いで居場所をつきとめれるので無駄だったのでしょう。お爺さんは原作ではXショットガンを持っていました。)爺婆「「あ」」 婆「みつかってもうたッ」 爺「しッ そこにおれ」 お爺さんはデッキブラシを掴んで構えます。ドンッ 烏帽子です。烏帽子をかぶってるのですが、ゴリラのような外見にしっぽが蛇のようなので、鵺なのかもしれません。その頃の加藤と杏、現場に向かって走っていましたが、杏が相変わらず加藤を煽っていました。杏「キミ絶対ヘンやって!! なんでそんなカッコつけんの!? ウソくさいやん!!」加藤「いいから案内しろッ」 杏「……へいへい ギゼンシャ星人ッ」 加藤「偽善者いうなッ」杏「あはははやっぱ言われとうないんやな」一方、ガレージ下。婆「あんたァーッ はよう逃げてェエッ」 爺「もっと奥に逃げんかいッ 俺が何とかするわいッ」婆「あんたァ あかんッ あかんよォッ 逃げてはようッ はようーーッ」 爺「大丈夫…」烏帽子は顔が大きくて、3mのガレージの中には入ってこれないようですが、口の中から触手を出して、お爺さんを捕まえてしまいました。婆「あんたーーーッ 逃げてェーーーッ」爺「あッ うッわッわァッツ」 婆「きゃあああぁ 」
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ8:ひたむき
ドンッ 烏帽子が左肩を撃たれた衝撃で、お爺さんを離しました。「もろたァーーーッ」 「後ろに回り込めッ」 「けっこうタフやんコイツ」 「デッカーーーッ」サングラスに、ひげを生やした木村・平・原たちのようです。Xショットガンで打ちまくっています。「後ろや後ろッ へははははは」 加藤と杏もやっと到着しました。杏「あッ あそこッ」 加藤「まだ生きてるッ」 婆「きゃァァあァ」 加藤「くそッ でかいのが邪魔だッ」 杏「あの3人ドSやから ちょっと時間かかるかもなァッ」加藤「ヤツら…… どっか おかしーんじゃねーか?」 杏「アイツらは違う人種 でもあーゆーのが最後まで生き残んねん」「回れ 回れーッツ」 「足やれや足ッ」 「ヘッヘッヘーーッ」 バシッ バシッ バシッ苦し紛れに烏帽子がしっぽを振るいました。早いです。吹っ飛ばされる木村・平・原。「アホウ何やッ」「あッ」「なんやァッ」「シッポや尻尾ォッ」「シッポが異常に早いでェッ」「おォォ あッはははは」 杏「何やっとんねん アホウッ」「尻尾だけ 気ィつけろやッ」「動けんへんわーーーッ」「シッポ シッポや!!」ヒュ「よけろォォォォ」「うわァッ あかんわ 速すぎるッ」木村・平・原は殺されてしまいました。100点経験者でも勝てない相手のようです。杏「あの3人が手に負えへんねんな…… キミじゃ どうしようもないわ……」加藤「いや やる…… 俺が……」 杏「無理やって あんた何回100点クリアしたん?」婆「あんたァアあァ キャアああァアア」 加藤「一階もしてない… でも」杏子「やめときッてェーー おじ気ついとるやーん ちょ ちょっとッツ キミッ」ガレージに近づこうとする加藤に杏は呼びかけながら、へっぴり腰でYガンを構えています。足はガクガク震えています。でも加藤は振り向きません。「ホンマ死ぬッてェ 何考えとるん?」杏「クリアーのコツはなァーーッ ちょっとーーッ 死ぬッてェ 死んで舞うよ ホンマにッ」杏は付き合いきれなくなって、後ろに振り向き反対方向に歩き始めました。杏「アホウーーッ 知らんわ あんなん アホやし しょうがないやん アホなんやもん アイツ」杏「ええ男…… やったけど…… あんなん ホンマめずらしいわ あんな奴 おらへんよ」杏「なんでや? こわいんか? ウチ… あいつ死ぬとこ見んの…」杏は立ち止まり、しばらく考えた後、加藤の方向に走り始めました。加藤はガレージの中に入り、お爺さんたち3人の前でXガンを構えています。加藤「下がって奥にできるだけ」爺「何かやれることありますか?」 加藤「奥に行って下さい」 爺「行くでッ ホラッ」(漫画では地下街の入り口らしく、さらに奥があったのですが、映画ではガレージなので、奥もあまりありません。壁に追い詰められています。)烏帽子は尻尾を振りまわりますが、ガレージの入り口が狭く、中まで攻撃が届かないようです。加藤はXガンを撃とうとしますが、震えて撃てません。その隙に杏はYガンを構えます。キュイイイイ パシュッ キュゥーーーーンッ トライアングル状に発射されたワイヤーが烏帽子に向かって発射されました。でも烏帽子は逃げ、外れました。ワイヤーは標識にぶつかって巻きつき、上部を蒸発させます。そして杏は烏帽子のしっぽに捕まります。「あッ いやァ」Yガンが手元から離れて落ちました。加藤は一部始終を見ていました。「すいません。それ貸していただけますか?」 お爺さんからデッキブラシを借りました。烏帽子の左目に向かって投げます。見事命中し、苦しげな顔を上げた隙に、ハードスーツの人工筋肉を全開にして飛びます。YガンをGETしました。そして撃ちます。パシュッ キュゥーーーーンッ 烏帽子の顔面に巻きつきます。でも1つがガレージの天井の溝にはまり、なかなか固定されません。それでも転送がはじまりました。漫画では緑の断面が見えますが映画では赤です。蒸発してるようです。そして、烏帽子の顔半分を吹き飛ばしました。「大丈夫か?」加藤は杏を尻尾から助け上げました。「ケータイ持ってる人 救急車呼んでくれッ」杏の加藤を見る目が変わりました。頬もこころなしか赤く染まっています。その一部始終をヤジ馬が撮影していました。それはSNSにアップロードされ、その投稿をみつけたマスコミがお茶の間に流します。テレビでは、アナウンサーが「専門家によると妖怪の正体は宇宙人ではないか?という意見も出ております」という実況をしていました。歩はオムライスを食べ終え、洗い物をしようと台所に向かいました。その時でした。「妖怪のような生物と戦い、黒いスーツの青年が老夫婦を助けました。彼は何者なのでしょうか?」加藤の姿が全国に放送されていました。(アナウンサーの声はニッポン放送アナウンサーの「よっぴー」こと吉田尚記さんです。)
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ9:正義の味方
加藤と杏は並んで歩いていました。老夫婦と子供はお礼を言って別れました。杏「なんで?」 加藤「は?」 杏「どーして? なんで そないに正義の味方さんなわけ?」加藤「は? なんだよ それ」 杏「いや… どないな育て方したら キミみたいに育つんかなァって 親は? 親ッて 何屋さんやっとるん?」 加藤「え? 親… 父親… 消防士だったけど 車の事故で… 母親も 2人とも俺が中学2年の頃 死んだよ」杏「そっか… 兄弟は? 1人ッ子?」 加藤「弟が… 小4の弟が1人…」 杏「どっかの施設で暮らしとるん?」 加藤「俺がバイトしてアパート借りて… 今も弟… 1人でアパートにいると思う」 杏「じゃあ……死なれへんな 弟 1人ぼっちになってしまうもん」加藤「ああ」 杏「ウチも… 3歳の息子と2人で暮らしてんねん 同じ… キミと」杏「今アパートにおると思うわ そやから すッごいわかるわ キミの気持ち」杏「死なれへんな 絶対」 加藤「ああ 絶対死ねない」ネットでは色々なツイートが飛びかっていました。「見た?テレビ 」「どんだけのことになってんの 大阪」 「何あれ? こないだの渋谷みたいの?」「大阪の妖怪>>>渋谷の通り魔www」「カイジュウ~~~」 「なんだと これ本当?」その頃、川から巨大な牛鬼が現れました。牛の顔をして、胴体からは蜘蛛の足が生えています。そして、10階建ての建物くらいの大きさなので30mはあるのでしょう。迷彩武装の自衛隊が現れ、抗戦を始めますが、アサルトライフル程度では焼け石に水。鳩に豆鉄砲です。効果がありません。牛鬼のパンチ一発で、多数が潰され、他は吹っ飛ばされます。しかし、その牛鬼が吹っ飛ばされました。ドンッ ドンッガンッ ゴンッ 透明の影のようなものが近づき、発砲しています。バチッ バチッ川の上で放電が起きています。光学迷彩によるステルス機能で不意打ちを狙ったのは、巨大ロボットです。牛鬼とおなじく30mくらいあります。パシフィックリムです。(ジプシーレンジャーは80mで2人乗りですけど)加藤と杏は、レイカや鈴木のいる橋に戻っていたのですが、そのレイカと鈴木は自衛隊に囲まれていました。加藤は車のドアを引きちぎり駆けつけます。牛鬼に仲間をやられ、自衛隊員は気が立っています。「仲間か!?」「撃てっ」 加藤「待て!! 撃つな」「何だ 貴様らは」「所属を言え!!」「撃ちます!!」 加藤「待て!!」「所属を言え!!」「公安直属の部隊だ!! 舞台名はGANTZ!!」置いて行かれた杏は言います。「もう…… 何やっとんねん あの人」自衛隊員は混乱しています。「公安? 公安だと?」「信じられん!!」「認識できるものを見せろ!!」 加藤「そんなものはない!! だが ウソじゃない!!」「公安だと? 信じられねェ 目的をいえ!! 撃っていいですか!! どこの国の者か!?」加藤「撃つな!! 待ってくれッ!!」 「「「撃てッ!!」」」
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ10:天狗の仕業
ドンッ その時でした。5mはある天狗が降ってきました。大量の自衛隊員が踏みつぶされました。おかげで加藤たちは助かりました。加藤「な…………………」自衛隊員「うォッ」「おォッ」「あッ」「わッ」「あァッ」「あァあ」「ッてェエえェえェ」「ェええェアあァ」加藤「だめだッ 逃げろッ 全員逃げろォオッ」天狗が自衛隊員の一人を掴み、握りつぶします。加藤「ぁ あァ だッめだァッ くそッ」発砲がはじまります。タタタタタタタタタタタタタ… 加藤「だめだァッ 逃げろォッ」加藤はYガンを撃ちます。ドンッ 天狗は捕縛されました。しかし、転送蒸発が始まる前にワイヤーを引きちぎられました。バチンッ 加藤「な… バカ…な そん… な…」そこに島木と室やんが駆けつけます。2人ともZガンを持っています。キュウウウウウウ加藤「やッばッ」 怪我をしている鈴木を抱えて飛びます。天狗は羽を広げて飛ぼうとします。しかし、Zガンは上から圧縮空気を降らせ、超重圧で押しつぶすのです。赤い血だまりになります。加藤は、間一髪でかわし、杏のいるところにもどってきました。レイカは自力で飛びました。島木「どや?」 室やん「ちょッ…… ウソやろ おい… コレ」 島木「こいつら!! まだ生きとぉやんか!! レイカは呟きます。「レベルが… 違い過ぎる……」立ち上がる天狗は翼をなくしていますが、まだ元気です。ドンッ ドンッ Zガンを連射します。島木「コイツら 100点か……」 室やん「かもな…」 島木「コイツは俺がやる」合流した杏が加藤に説明します。杏「あの黒人いるやろ アイツみんなからはジョージって呼ばれとる 本名は島木やッたッけな」杏「3回100点クリアしとる 中ではあんま いちびッてアホやらん方」杏「あのポーズの背の高いんが 室谷信雄 ノブやんッて呼ばれとる 4回クリア」杏「とにかく我が強いッちゅーか むちゃくちゃ やりよるし リーダーやと思ッとる」杏「そしてあと1人……」 加藤「まだいるのか?」 杏「7回クリア 岡…八郎…」杏「どこかにおる…… 姿を消してひそんどる」ドドンッ ドン ドドドンッ ドンッ ドンッ 島木「うす~~くなりぃや 紙になってまえ」ドンッ ドンッ ドンッ ドンッ 島木「!? コイツ…… どんだけやねん コキブリか…」グルルルルルルルル ドドンッ ドンッ ドドンッ 天狗が超重力空気壁を背中で受け止めます。ガッ 島木は掴まれ、地面に叩きつけられます。何度も何度も。島木「あァ ああァあぁあ」室やん「おいおい何やッとんねん」 ゴオオオ ダンッ Zガンを手離してしまいました。仕方なく、島木はXガンを使います。ギョーン ギョーン 手首を狙います。ババンッ ババンッ ギョーン ギョーン 右手首がちぎれ、脱出できました。ババンッ ババンッ ギョーン ギョーン 今度は室やんが左手首で捕まれ、握りつぶされます。島木「何やッとんねん? …アホウ」 室やん「くそッ クソッ あァあァあ」 ボキッ ベキッハードスーツの耐久力がなくなり、青い光源が光をなくし、ゼリー状の粘性のある液体が滴っています。島木「あ? おい…」 室やん「やばッ 助けろ おいッ ゥああ”ァあ”ァァ」キュウウウウ… ギョーン 島木「自分でできるでちょ 自分のことは自分でしなちゃい」室やん「ふざけんや マジやって」 島木「情けねェ……」 室やん「バーカ バカ バーカ」ベキッ ボキッ ベキッ グッ グッ グググ パキ ババンッ ババンッ天狗の顔が爆ぜました。島木「タイムラグか。ちょっとビビったんちゃうの? ん? おい!!室谷!! 室やん おいッ!! マジかいな おい…… 室やん」室谷はXガンを撃ち、そのおかげで、天狗の顔は爆ぜました。でも、室谷も目鼻口から血を流し、頭部をなくした天狗の左こぶしの中で絶命してました。杏「そんな… 室やんが……… 室やんがそんな…」 加藤「もしかして……… 俺らが…… 東京チームが来た意味……」
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ11:ラスボス登場
そこにヒョコヒョコ、歩いてくる老人がいました。黒いガンツボールが見せたターゲット。ぬらりひょんです。島木は切りかかり4等分にしました。しかし、肉片は小さな子供4人になりました。そして天狗の死体を見て呟きます。ぬらり「お!? おおおおお おお!? なんぞ? なんぞ? なんぞ? なんぞこれ!?」島木はその隙に後ろから切りつけます。でも、かわされました。ならば…と、ハードスーツの人工筋肉を全開にし、力いっぱいの力で締め付けました。ミキ ミキ ミキ みしっ みしっ島木「キャッチしたでぇ」 しかし、次の瞬間、大量の裸の女性の姿に分裂しました。(大量のオッパイが現れた瞬間に、4DXで見ると甘い匂いがするそうですw)大量に表れた裸の女性に島木は潰されます。女性たちは合体し、巨大な裸の女性になろうとしていますが、まだパーツの女性が形を残しています。島木はガンツソードで切り裂き、脱出をはかります。しかし、出てきた島木は首だけになっていました。身体は外に出れず頭がちぎれたのです。杏「信じられへん… こんなん… もう… 室谷や島木も死ん… ありえへんわ どないすんの…」加藤「ここを離れよう」 杏「!? そ… そやな… あれ? キミ キミは?」加藤「できるだけ やってみる」 杏「ちょッ ちょーッ キミ あんなァーーッ」加藤は杏に拾ったXガンを渡します。加藤「やれること全部やってみる」杏「なに… 死ぬ気なん? ウチのチーム ほとんどやられたんやで」 加藤「俺だって死ぬ気はない 弟が家で待ってるんだ やれるとこまでやってみる」加藤はXガンを掴み、巨人の女に向かっていきます。そして頭を撃ちました。ババンッ爆ぜましたが、動きは止まりません。次はYガンです。トライアングル状にワイヤーが飛び、頭部をなくした巨体が拘束されます。さらに刀で切りつけます。でも、捕まってしまいました。その時です。ドンッ 杏「え ………………」 加藤を掴んだ巨女の手が切断されました。ドッ ピチャッ パチャッ 巨女の身体は赤い水たまりになっています。杏の横にバチバチ と放電現象が起きます。そしてステルス状態を解いた西が現れました。西「結局 俺がラスボスゲットか………」 杏は、それを気にせず、加藤を助けに行きます。何とか、加藤を助け出します。その時、西がZガンの銃口を向けました。キュイイイイ…加藤「あッ」 杏を抱えて飛びます。ドンッ 間一髪でした。巨女の腕が血たまりに変わり、クレーターが2個出来ました。杏が怒ります。「あんたナァ!! こっちも一緒に潰すつもりやったろッ」西「お前らとか関係ねーし 念のため腕も潰しといただけだッての」加藤「終わ…ッた」 西「おい!! ガンツ転送~~ーーーッ」次の瞬間、血たまりに角が生えたヤギのような頭蓋骨をかぶった悪魔のような生物が出現しました。
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ12:第3形態
杏「なんや……… これ こんな………ん 殺され………」 全身の震えが止まりません流石の加藤も「う… 動い… ちゃ 動いちゃ… だめだ…」西はステルスモードで消えます。でも「ぅ”あ”あ”」 西がバチバチ ステルスモードを解除しながら、右手を千切られ出現しました。右手というよりZガンを食いちぎったのでしょう。その頃、牛鬼と巨大ロボットの戦闘は大詰めを迎えていました。巨大なガンツソードを抜き、牛鬼に切りかかりますが、返り討ちにあります。ヤジ馬の絶望的なつぶやきが聞こえます。「負けた 終わった もうダメだ」 しかし、岡は脱出していました。一輪バイクの外側に水平にさらに巨大な車輪がついてるせいで、浮くようです。反重力でしょうか?円盤状に飛ぶバイクは牛鬼に殴られ撃墜されますが、岡はパワードスーツを着てガンツソードで牛鬼の頭に切りつけ、殴り、とうとう倒してしまいました。杏「岡…」 加藤「岡…?」 杏「岡 岡八郎」 巨大な腕が地面についています。岡の次の狙いは、ぬらりひょんが変化した第3形態の触手を生やした悪魔です。橋の上で対峙します。加藤「岡が… 早くキメてくれれば なんとか… 助かるかもしれない」レイカ「アレは… 人間? こちらの味方?」 加藤「ああ 大阪チームの男だ」加藤「あの星人強すぎる… あんなの 今までみたことない 西がどうやって攻撃されたのかすらわかんなかった」 杏「でも岡やったら 岡ならきっと」 加藤「7回クリアの男… 岡八郎」岡「今の俺に スキがあったらな… どっかでもかかって~~~こんかい!!」悪魔と岡との殴り合いが始まりました。岡「俺はこうみえても学生時代…ピンポンやッとッたんやッ」 ガキンッ 肘に刀がついていて、切裂きます。ヒュッ ダンッ ザッ ザッ ズバアッ 岡「いうとくけど空手やッとるんや…………通信教育やけどな」 悪魔の首を切り落とし、ダウンを奪いました。加藤「倒した…のか そんな いや まだだ」 立ち上がる悪魔の身体に岡は掌についたXガンで連射します。悪魔は肉片になって赤いしぶきとして飛散していきます。加藤「倒したの?……… す…こい…… 終わった……のか? 本当に… 本当に?」杏「帰れる……の?」 加藤や岡、レイカは岡のパワードスーツに近づいていきます。岡「おまえら死ぬで」 加藤「え?」 岡「終わッとらんッて… わからへんのか………」
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ13:第4、そして第5形態
悪魔の肉片から、元のぬらりひょんが裸で現れました。しかし身体は筋肉ダルマになっています。岡はXガンを連射しますが、効かなくなっていました。ぬらり「興味深い ひじょうに んん………… 興味深いぞ…………」岡は殴りつけ、切りかかりますが、ぬらりひょんは、のらりくらり交わします。しかし腹部を切りつけました。一刀両断しますが、瞬間再生し、岡のパワードスーツのように腕を肥大化させ、肘から刀を生やしています。殴り合いになり、岡はスゥエードバックで、背中をのけぞらせた時です。顔のマスクが高速パンチで吹っ飛ばされました。岡のパワードスーツが倒れました。尚も殴りつける、ぬらりひょんの腹から黒刀が生えていました。岡はパワードスーツを脱ぎ捨てて、背後からガンツソードを突き刺していたのです。そして、頭に切り上げ、腹から上を左右に切り裂きました。ズバァッ岡「そうか……… やっぱり 意識の外からの攻撃か……」岡は立ち去ろうとします。加藤「終わったのか…!? 死んだのか? アイツは おい!!」 岡「終わッとらんわ………」杏「!? そんな終わってないッて」 岡「俺はもうええ…………リスクがでかすぎる」加藤「ちょっと待て!! 待ってくれ!! 最後まで!! 今ならとどめをさせるだろ!!」岡「そんなら お前がやればええやろ」 加藤「おい!! 待てよ!! おい!! おいッ!!」杏「そん…な… そんな…」 岡は振り向きもせず、行ってしまいました。加藤はガンツソードを拾って 頭の割れた、ぬらりひょんに近づきます。ドキンッ ドキンッ心臓が脈打ちます。早鐘のように鳴り響きます。加藤「ふーーッ ふーーッ ふーーッ ふうッ」ドシュッ ぬらりひょんの死体から何か出ました。パチンコ玉の集合体のような赤い鉄球です。バッ 飛び散りました。鈴木「加藤君、危ない」 鈴木がタックルで加藤を横に押し出します。その代わり、鈴木はまともにくらってしまいました。スーツの効力が切れてしまいました。青いゼリー状の液体が垂れています。レイカや杏は遠かったので、ダメージは少なくて済みました。スーツのおかげで、何とか致命傷を避けられたようです。加藤「鈴木さん、どうして? スイマセン。ありがとうございます」 杏「加藤君、後ろ」ぬらりひょんが立ち上がっていました。頭蓋骨に筋肉の固まり、そして、背中に大量の骨(角?)を生やしています。加藤は近づきます。ぬらり「さっきのやつはどこにいッた? おもしろいやつだッたのに。おまえは… おまえは…もういい。もう… わかった ふーッ ここにいろ… 後で相手してやる」ダンッ 地面を蹴り、飛びあがりました。逃げた岡を探しに行ったのでしょう。
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ14:告白
杏「今のうちに逃げっ」 加藤「!?」 レイカ「逃げよッうッ」加藤「いや!!やるんだ!!」加藤「やるしかない」杏「何いうてんの? 正気? 大阪チームの負けるトコ見たやろッ」レイカ「私達じゃッ どーしようもないわ」 加藤「西も鈴木さんもまだ息がある」加藤「俺達がやるしかないんだ!! 最後の一人になっても… あいつとやりあうしかないんだ…」杏「だって どーやって? あんなの… 私達も犬死するだけだけよ もうすぐ戻ってくるかも」加藤「あの… あの… 岡が言ってた意識外の… とか…」レイカ「……… あたしも それ考えてた」加藤「アイツの意識の外 感知できる範囲の外から…」レイカ「要するに 不意打ちってこと?」 杏「不意打ち… あいつに 不意打ちッて…」レイカ「遠くからの狙撃くらいしか…」 加藤「狙撃!?」 レイカ「みんなでバラバラに散って」レイカ「ここに戻ッてきたアイツを 遠くから狙撃する それぞれ別の位置から」 杏「狙撃…」加藤「1人…… ここに残るヤツが必要だな 誰もいなかったら すぐ逃げられてしまう」杏「ちょっと まッ もう狙撃でいくん?」 レイカ「もうこれていくしない 時間がない」加藤「俺が残る みんあ散ッてくれ」 加藤は一人残りました。加藤「ふゥ 歩……… 心配してるんだろな…」 ドキッ ドキッ ドキッ 物音がしたので目を開けると、杏が立っていました。杏「あんな、ほんまに狙撃で行くん?」加藤「そうだ。持ち場についてくれ」 杏が泣きながら飛び込んできて抱きつきました。杏「きみのこと…好き…好きやねん…好きやから…死なんといて… お願い…死んだらあかんよ」杏「死んだらあかん あかんよ だって弟がおるんやろ 待っとるんやろう」 加藤「!? 死ぬつもりは…… ないよ……」杏「そんなん 言うたかて 死んでまう!! 大阪チームが死んでくの見たやろ!!」杏「まさか勝てると思っとんの!?」 加藤「……… ああ… 思ってる」 杏「!?なんで!?」加藤「俺は帰るつもりだよ」 杏「ウソ!! ウソウソウソ 死ぬつもりやろ!!」加藤「……… 1秒でも考える時間があるかぎり 最後の最後まで生き残る方法を探すんだ」杏「……… そんなら!! 約束!! 生き残ったら4人で一緒に住もう!!」加藤「え?」 杏「きみの弟と ウチの息子と きみとウチで」 加藤「は?」杏「な!! 分かった!? 約束!! こーゆー時は嘘でも、うん言う時や?」加藤「わかった……… 一緒に住もう…」 杏「!? ……… 絶対やで… 絶対やからな」杏「守る 君を死なせへん!! 絶対!! 遠くから仕留めたるから!!」杏は走っていきました。加藤は深く息を吸い込み、吐きだしました。さっきほどは緊張していません。とんでもない約束をした気もしますが、今はそれどころじゃありません。全ては生き残ってからです。
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ15:意識外の攻撃
加藤は目視でZガンの場所を探します。島木や室やんが持っていたものです。しかし、ズンッツ ズスンッ ズンッ と爆発音や地響きが聞こえてきます。ヤツが帰ってきたのでしょう。加藤「なんだ…」 ズンッ 振り向くと、髑髏に筋肉オバケが立っていました。それだけではありません、右手に、岡の首を下げていました。左肩から袈裟切りにされ、脊椎がブラさがっています。心臓が壊れるほど、鳴り響きます。しかし、ぬらりひょんに、トンと額を指さされました。加藤「まッ 待ッてくれ 質問したい… 応えてくれ 何故… なぜおれ達はお前たちと殺し合ッてるのか?」 ぬらり「ふーっ それが質問か…ふーっ おまえがそれを質問するのか…」加藤「わからないのか… もともと こんな殺し合い 誰もしたくないんだ…」ぬらり「ふーっ 神の存在を… ふーっ 感じるか」 加藤「くッ 質問に質問かよ」ぬらり「神は… ふーっ 人のような物か ふーっ どのような形か ふーっ」加藤「わからない 考えたことも…ない」 ぬらり「神は 絶対の力を持つ存在 ふーっ」加藤「おまえが神… とでもいいたいのかよ」 ぬらり「この世はそのような物が作りだしたもの」加藤「どういう… 意味… だ…」 ぬらり「ふーっ 災害と同じと思っていい ふーっ」ぬらり「ふーっ あきらめるほか… ないのだ… ふーっ」ドドンッ ぬらりひょんの胸元に穴が開きました。杏とレイカが同時に発砲したのです。杏「やった当たッた やった やった」 レイカ「当たった!? ハァハァ」続けて発砲し続けます。ドンッ ドンッ ババンッ ドン ドンッ ババンッ ドンッギョーン ギョーン ギョーン ギョーン 杏「よしッよし!!帰ッたら4人で暮らすんやからッ」杏「終われ 終われェェエエェ」 Xショットガンはポンプアクションすれば連射可能です。ぬらりひょんの頭蓋骨が割れて、中の顔がむき出しになり、眼球が露出しています。加藤もその隙に後ろを向いて走り出します。Zガンを回収する為です。しかしぬらりひょんの目が光りました。パアッ ドドンッ 闇雲です。どこから撃ってるか分からないので、周囲360度全てに発砲し続けます。レイカ「こっちの位置を把握して 撃ってきてるわけじゃない」その時、加藤のいる辺りも爆発しました。 杏「ああッ」杏が見た物は、宙を舞う加藤でした。両足がビームに被弾したのか自動車の爆発に巻き込まれたのか、ありません。ぬらりひょんの腕は溶解し、頭と足しか残っていません。杏「いやァッ いやあァああアぁぁ」加藤は生きてました。膝から下がなくなっても這うことはできます。爆風で飛ばされZガンまで後わずかです。Zガンを何とか拾うことができ、構えます。
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ16:援軍
でも、加藤の動作は気づかれていました。しかし、その前に杏がXショットガンを連射しながら特攻します。加藤「4人でくらすんじゃないのかッ」 杏「だって だって」ぬらりひょんの目が光ります。パアッ 杏と加藤の目が合います。「君を守る 死なせへん絶対君を死なせへん」 杏の腹部がぬらりひょんの光線で撃ち抜かれ、上半身と下半身が両断されました。(漫画は胸部に当たり、杏は首だけになります)加藤「お……… お… オオ…… …あ………」加藤はZガンを構えます。でも、ぬらりひょんは気づいてます。しかし、バチバチという放電現象が起きます。円盤バイクに乗った西がガンツソードで、ぬらりひょんの頭を切り裂いたのです。目は光ってましたが、頭が割れたせいで光線は加藤を避けました。しかし、その光線がレイカがいた看板の下を貫き、レイカも落ちかけます。加藤はその隙に撃ちました。ギョーン ギョーン ギョーン ギョーン ググッ ドンッドンッ ドンッ ドンッ ドンッ ドンッ ドンッ カンッ カンッ カンッ道路には、幾つものクレーターが出来、血の池が広がっています。レイカは、西や鈴木の方を向くと、転送がはじまり、頭が半分消えていました。レイカ「終わった……… 本当に…… 終わった」加藤は、杏に近づきます。勿論、膝下がないので、這ってです。開けたままの目をふさいでやり、杏子の手に自分の手を重ねました。加藤は、それ以後、動かなくなりました。マンションにあるGANTZボールの時計は00:09:22で止まっています。中継のヘリが伝えます。「巨大な爆発音の後、静寂が大阪の街を包んでいます。今、警察や自衛隊が確認を急いでいます。」
GANTZ:O(ガンツオー)のネタバレあらすじ17:100てん
東京のマンションの一部で、鈴木は目を覚ましました。「また生き残ったねェ…」西は「ふん」と言ったきり喋りません。レイカは「加藤くん」と言ったまま、呆然としています。鈴木「加藤くん? うそ、まさか!?」 西「おいガンツ 採点はじめろ!!」転送が始まりました。加藤も戻ってきました。手を見つめ、足を眺めます。どこも欠損していません。GANTZボールの表面に文字が浮かび上がります。「それぢわ ちいてんをはじぬる 88:88:88」レイカ0てん 乳成長しすぎ くろの好きすぎ total 2てん あと98点で終わりハゲ 0てん total 0てん あと100てんで終わり 鈴木「はあ…… ダメだなザ わたしゃあ」西くん 75てん total 75てん あと25てんで終わりかとうちゃ(笑) 100てん total 100てん 終わり鈴木「1でいいんだと… きみには守ッていかなきゃいけない 家族がいるんでしょ うん」1は「記憶をけされて解放される」です。歩のために戻れるのです。でも、加藤の答えは決まっていました。
GANTZ:O(ガンツオー)の結末:新しい朝
大阪のマンションで、杏は目覚めました。「あれ? ウチ生きとる? 何で」その答えはすぐ分かりました。GANTZボールにかとうちゃ(笑) 100てん total 100てん 終わりと表示されていたからです。杏「あの、ドアホウ。カッコツケしい。ギゼンシャ星人」 そう強がりながらも嬉しそうです。目から涙もあふれ、手で拭います。東京で、加藤は「杏を、山崎杏を生き返られせてくれ…」と言ったのです。鈴木「加藤くん、いいのかい?」 加藤「はい、一緒に暮らすって約束したし」西「ああ、バカらしい。俺は先に帰らせてもらう」唖然とする加藤の前で、先ほどまでは開かなかったドアを開け、西は帰ってしまったのです。加藤「え? 帰れるんですか?」 鈴木「そうだよ。君を待っている人の元へね」加藤「スイマセン。俺、急いでるので、また」 鈴木「また今度の戦いも頼むよ」加藤は制服を掴み、着替えるのも惜しいらしく、そのまま飛び出していきました。レイカ「行っちゃいましたね。」 鈴木「まさか加藤くん、ここに帰ってくるとはね」加藤は実は、100点合格者で、記憶を消されて、元の世界に帰っていたのです。記憶を消す前の加藤を見守る中には鈴木やレイカの他に、玄野や風、桜井、坂田の姿も見えます。レイカ「どうして言わなかったんですか?」 鈴木「だって、言ったら玄野くんを蘇らせようとするでしょう? でも、彼は記憶を失っても、彼のままだった」レイカ「私も加藤君のように、何年かかっても玄野くんを生き返らせるために頑張ってみます。」制服を上に羽織った加藤が走り、朝日が昇り始める中、物語は終わるのでした。
以上、映画GANTZ:O(ガンツオー)のあらすじと結末でした。
GANTZ:O(ガンツオー):あとがき
原作では、杏が蘇るのは大阪編の4日後のイタリア編の後です。大阪チームの童貞君が大阪編でぬらりひょんビームで80点を取っていて、イタリア編で55点とり、合計100点で蘇らせるのです。(童貞君が加藤に約束していたからです)だから記憶をなくした加藤が杏を生き返らせるシーンは原作を超えました。原作の加藤は元々、玄野を蘇らせるのが目的でしたから、玄野を蘇らせ、1週間後のカタストロフ編で、杏と加藤は再開することになります。今回の「GANTZ:O」の興行収入次第で、続編「ラストミッション」が映画化される可能性もでてきました。レイカと杏のオッパイが揺れていたそうなので、その確認のためにも、もう一度行くべきかもしれません。続編が待てない人は、大阪編の原作は21~25巻。それ以降は26~37巻です。5冊の大阪編で映画1本なら、カタストロフ編は最低2本映画をする必要があります。「オニ星人編」は16~18巻。元の世界に戻り記憶を失い、バンパイアに殺される話は19~20巻です。大阪編まではカラー版にもなっています。
GANTZ:O(ガンツオー):解説
奥浩哉先生が週刊ヤングジャンプで2000年から13年間連載し、累計発行部数2100万部を売り上げた青年漫画「GANTZ」でシリーズ最凶ミッションと言われ、原作ファンでも一番人気の高い大阪ミッションの完全3DCG映画です。だから「GANTZ:O」は0(ゼロ)でなく、大阪のO(オー)です。実は、この大阪編で完結する予定だったと言うだけあって、完成度も高く、2010年に大阪チームのプロローグとエピローグが追加された3冊の豪華版「GANTZ/OSAKA」が雑誌掲載と同じA4サイズで改めて出版されたくらい、奥先生の思い入れも強い作品です。(大阪編までフルカラー版が出ています。ただ何故か、オニ星人編と大阪編の間の2巻分のエピソードはカラー化していません。)
実写映画2本にTVアニメも作られています。奥先生も最初は3DCG映画に否定的だったそうですがPVを見た後、肯定派に転向し、「僕の頭の中にある映像がそのまま出てきたみたいでした」と大絶賛でツイートでの宣伝も余念ありません。実際、ヴェネツィア国際映画祭の正式出品作品なので、近いうちに何か受賞するかもしれません。「ハリウッド映画」を越えたという感想ツイートもよく見ます。元々、奥先生も漫画を描く際に3DCGを作画参考に使っているだけに、3DCG映画との相性も良かったのでしょう。
とはいえ、さすがに96分映画でまとめるには、原作の分量(通常版5冊分)が多いため、登場キャラも主要キャラだけに絞られて、若干短く作られていますがその改変も決して悪くなく、寧ろ、ファンとしてモヤモヤしていた部分が改善されたりもしています。PG-12映画なので、お子様は、保護者と見る必要があります。
「GANTZ:O(ガンツ:オー)」感想・レビュー
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原作の脇役を主役に配置し、主役を端役にするという大胆な構成だけでも度肝を抜かれます。ストーリーを原作の最初から表現したわけではなく、途中の大阪編を切り取ったものなのに、こうも見事にあの特殊な世界観を表現できるのか、原作ありきの映画作品の作り方の手本のような作品です。
とにかく読者が「観たい」と思うもののの集約の仕方が絶妙としか言いようがないです。映画独特のストーリー展開もありましたが、またそれが全く原作の世界観を損なってないので満足できました。
ファンはもちろん楽しめますが、ファンでない人にも興味深いし、クリエイターを目指す人にも勉強になる映画だと思います。
原作である漫画は以前に実写映画化されました。その評価は私の中では最悪でしたが、この映画は違います!予告編を見ても分かりますが、CGの出来が素晴らしいとの一言。昔のCG技術だと素早い動きやキャラの表情に作り物の違和感を覚えたものですが、この映画はそんな事はありません。戦闘でもヌルヌル動くし、キャラの表情も現実の人間と遜色ありません。一瞬、これ実写?と感じるくらいです。
この映画の元になっているエピソードは原作でも人気のエピソードです。原作ではもちろんまだ続きがありますし、映画の終わり方を見ても続編を作れるような終わり方になっています。評判も凄く高い作品ですし、私は続編が製作される事を切に願っています!続編も絶対に面白いと感じさせてくれる映画でした。