ゲノムハザード ある天才科学者の5日間の紹介:2013年韓国,日本映画。司城志朗氏の書いた小説ゲノムハザードを映画化した作品。西島秀俊を主演に迎え、日本と韓国で共同制作した映画。「記憶」というテーマで命を狙われる男性とその男性を助ける女性の物語。
監督:キム・ソンス 出演:西島秀俊(石神武人/オ・ジヌ)、キム・ヒョジン(カン・ジウォン)、真木よう子(美由紀)、伊武雅刀(佐藤英輔博士)、中村ゆり(ハン・ユリ)、浜田学(伊吹克彦)、 パク・トンハ(警察を騙る男)ほか
映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」解説
この解説記事には映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ゲノムハザード ある天才科学者の5日間のネタバレあらすじ:起
石神武人は東京のデザイン会社に勤務しています。その日妻への誕生日プレゼントを持って帰宅すると、妻の遺体を発見します。呆然としている石神になんと目の前で死んでいるはずの妻から電話がかかってきます。電話から今実家にいると話しています。そんな時、家に警察を名乗る二人組がやってきます。付近で起きた殺人事件への協力を依頼されましたが、応対している間になんと妻の遺体と血痕が消えてしまいます。
ゲノムハザード ある天才科学者の5日間のネタバレあらすじ:承
不自然さを疑われた石田は連行されてしまいます。車の中で「オ・ジヌという韓国人」を知らないかと聞かれた石神でしたが、心当たりはありませんでした。男たちが警察ではないと気づいた石神はもみあいになり、事故を起こし逃げ出します。道路に飛び出した石神は韓国人のカン・ジウォンの車と接触してしまいます。ジウォンを男たちから奪った拳銃で脅して、石神は車を発車させます。妻の実家へ向かった石神は、妻の旧姓と別の表札がかかっていることに愕然とします。石神を怪しむジウォンでしたが、ファミレスで話を聞きます。そこに黒づくめの男たちが現れます。逃げ出す石神の姿を見たジウォンは大きな陰謀の匂いをかぎ取ります。
ゲノムハザード ある天才科学者の5日間のネタバレあらすじ:転
石神を助けたジウォンは、ホテルに匿います。朝になって石神は、自分が勤務していた会社や依然働いていた場所が思い出せなくなっていることに気づきます。こっそり自宅に戻った石神はまた襲われます。記憶にあった化学知識を使って、石神は逃げます。ジウォンは自分の素性を明かし、自分の情報網を駆使して調べたことを話します。石神は二つの家庭を持っていた可能性を話します。さらに石神の日本語には所々韓国語が混じっていたのです。ジウォンはこの事件の闇の深さを感じます。石神を友人の部屋に匿ったジウォンは、写真を見せます。そこに写った男こそが本物の石神武人だったのです。
ゲノムハザード ある天才科学者の5日間の結末
手がかりを頼りに忍び込んだゲノム医薬品研究所で石神は「ジヌ」と呼び止められます。なんと石神がジヌ本人だったのです。実はジヌは1年前に行方不明になっています。ジヌは研究室でアルツハイマーの研究をしていました。そんなある日、上司の佐藤がひき逃げの交通事故を起こしてしまいます。ひいた男を運びこんできた佐藤はウィルスを注射しようとします。止めようとしたジヌはもみあいになり、ウィルスを注射され石神の記憶が上書きされたのです。死んだ妻は佐藤の命によって石神を監視していました。事故から1年が経過してジヌの記憶は戻りつつありました。ジヌは研究成果であるUSBをジウォンに預けると姿を消しました。記憶をなくしたジヌは1年後ジウォンと再会します。
以上、ゲノムハザード ある天才科学者の5日間のあらすじと結末でした。
ゲノムハザード ある天才科学者の5日間のレビュー・感想
映画ゲノムハザードある天才科学者の5日間は、サントリーミステリー大賞読者賞を受賞した司城志朗の同題のサイエンスミステリ小説を日韓合作で映画化した作品。イラストレーターの石神武人(西島秀俊)は自分の誕生日を妻とお祝いをするために自宅に戻ると妻は倒れて死んでいた。しかしその直後に電話がなり、なんと電話は妻からで「今日は実家に泊まる」と言うのである。やがて2人組の刑事と名乗る男たちが訪ねてきて次の瞬間 確かにそこにあった妻の死体が消えていて・・・ っといった感じで物語は始まるのだがこれがなんとも 序盤からゾクゾクする展開で堪らない。
映画ゲノムハザードある天才科学者の5日間のストーリーはスリル、サスペンス、ミステリと三者てんこ盛りながらもどれも平均以上の質で全く退屈することなく鑑賞できました。特にミステリ部分が秀逸でさすがミステリー大賞受賞の原作だと唸りました。二つの家、二人の妻、二つの記憶を見事に融合させたミステリーとトリックでした。謎が解けた時、バラバラのピースをガチガチとひとつなぎにすることが自分の頭でも出来るのが感慨深かったですね。決して突っ込み所がないわけではないのですが、濃密なミステリーとスピード感あるストーリーのお蔭で鑑賞中は全く気になりませんでした。こんなにレベルの高いミステリーはなかなかないと思います。
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