本能寺ホテルの紹介:2017年日本映画。『プリンセストヨトミ』のキャスト、監督、脚本の相沢友子が再結集して、織田信長と元OLが「本能寺の変」前日に奇妙な遭遇をする歴史ミステリー。ヒロイン倉本繭子が婚約者の両親に会うため、京都で“本能寺ホテル”に泊まり、そこで本能寺の変直前に、織田信長と出会い、森蘭丸などと交流する様子を描く。
監督:鈴木雅之 出演:綾瀬はるか(倉本繭子)、堤真一(織田信長)、濱田岳(森蘭丸)、平山浩行(吉岡恭一)、風間杜夫(本能寺ホテル支配人)、ほか
映画「本能寺ホテル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「本能寺ホテル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
本能寺ホテルの予告編 動画
映画「本能寺ホテル」解説
この解説記事には映画「本能寺ホテル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
本能寺ホテルのネタバレあらすじ:起
倉本繭子は縁結びのチラシを渡され、ハンドバックにしまいます。婚約者の吉岡恭一から電話があり「’吉岡’の予約が取れたから、つまみ食いするなよ」と言われました。しかし金平糖を買い、ホテルの予約間違いで困っていると「本能寺ホテル」を見つけました。繭子はロビーにあった、オルゴールを巻いてると、声を掛けられます。支配人「それ、壊れてるんですよ。」予約なしで泊まれました。繭子「なぜ本能寺ホテルなんですか?」繭子はルームキーを渡されて、エレベーターに乗り、金平糖をかじると。壊れたオルゴールが動き、タイムスリップしたのです。そこは寺で、慌てて戻っても、押し入れでした。そして「何者か!」と声を掛けた腹痛の男に、胃腸薬を飲ませるとすぐ治りました。ストレスの原因は上司が、接待役の明智光秀の用意したご馳走が魚臭いので、膳を引っくり返し、腹痛の彼に扇子で額を殴らせたからで、繭子は酷いと思います。繭子も恭一の父親に会うから緊張してました。胃腸薬は彼にプレゼントし、繭子は客人として本堂に案内されました。大勢の商人や貴族・武士が集まり、噂の上司が現れ、天下三肩兵衛という茶壺のお披露目が行なわれます。2つ持ってるので、もう一つの肩兵衛を持った商人に献上させるのを見かねた繭子は飛び出して、取り返します。当然、怒りを買い、刀を抜き追いかけられるので繭子は逃げます。繭子は押し入れに隠れ、必死に謝ってると、本能寺ホテルで指圧マッサージ師がフロントのベルを鳴らします。エレベーターの中に、繭子が倒れていました。
本能寺ホテルのネタバレあらすじ:承
一方、信長は、繭子が残した縁結びのチラシを拾います。繭子は、支配人と、再度、エレベーターに乗りますが、何も起きません。境内で、パンプスを脱いだので、靴屋を教えてもらって、待ち合わせ場所に向かいます。お昼は高級料亭「吉岡」の懐石料理です。恭一が親しげに話す主人は父親でした。恭一が電話をしている間、父親から、今年の春に挙式と知らない予定を教えられます。繭子は会社が倒産し、就職活動中、恭一に求婚されたのです。恭一父に「やりたいことは?」と聞かれて、答えられません。ホテルに戻り、金平糖をかじるとオルゴールが作動し、時間逆行します。蘭丸を見つけますが、他の家臣に捕まり、連行されます。繭子は「織田信長」と呼び捨てにし、怒られます。そして「森蘭丸」に気づきますが、「イメージが違う」と笑ってまた怒らせます。信長は「まもなく平和な時代が来る」と言いますが、信長の家臣は誰も笑ってないから繭子は否定します。信長は席を外し、蘭丸は繭子を僧に見張らせます。繭子は、明日が本能寺の変と気づき、信長に知らせようと走ります。でも本能寺ホテルで、大量の客が押し寄せフロントのベルを何度も鳴らしました。繭子は勢いで、ホテルの入り口をとびだして戻ってきました。恭一から、友達夫婦を紹介されます。恭一は披露宴会場を勝手に決め、結婚指輪を買うので、女友達に注意され、恭一は少し繭子を気にします。繭子はホテルに帰り支配人に聞きます。「1582年の本能寺に行くにはどうすればいいですか?行けない時があるんです。」 支配人「おっしゃる意味が分かりません」「本能寺の変のこと伝えたいんです」 支配人「辞めておいた方がいいでしょう。歴史が変わるから」繭子は考えこみ、金平糖をかじりますが行けません。支配人がオルゴールを巻くと、時間遡行しました。
本能寺ホテルのネタバレあらすじ:転
その頃、信長は繭子を探していると扉が開き、繭子が現れました。流石の信長も驚きますが、繭子のために町娘の着物を買ってやり、京の町見物に連れ出します。子供の玩具を買って家臣の土産にしました。繭子が説明します。遊びの名は「ブリブリギッチョウ」。木の固まり(ボール)を、紐がついたバットで打ち、竹竿の上の扇を打ち落とす遊びです。家臣たちは夢中になって遊びます。信長はそれを見て、子供の頃を思い出し、木下藤吉郎との出会いに思いを馳せます。繭子は、ボールをぶつけて扇を落とします。そして、信長を誘うと、遠くから一発で、扇を落としました。実は子どもの頃にやっていたのです。繭子はどう話そうと、悩んでいると、信長が言いました。「繭子、そなたは未来から来たのであろう」 繭子「はい、ホテルのエレベーターに乗ってたら、この時代に来たのです。」信長は繭子の落とした縁結びのチラシをだして、その精巧な絵の見慣れない衣装に違和感を感じていたのです。繭子は続けます。「今夜未明、明智光秀が本能寺を襲い、信長さんと蘭丸さんも討死されます」信長は、「光秀の謀反の件、相分かった」と言って、出ていき、蘭丸も続きます。繭子は「歴史、変えちゃった」と呆けます。その頃、恭一が本能寺ホテルのベルを鳴らしました。着物姿の繭子は、慌てて着替えます。繭子は恭一の父に「やりたいことないんです。」と伝え、恭一の父は「いずれ、やりたいことができるでしょう。焦ることはありません」その会話を恭一は聞いていました。恭一の両親の金婚式で、母親は昨年亡くなってました。恭一の父は、今年で高級料亭を閉め若い頃のように、学生向けの大衆食堂をやるといいます。繭子は真剣に聞き、恭一は見つめます。
本能寺ホテルの結末
ホテルに戻り、繭子は支配人に聞きます。「何故、本能寺ホテルなんですか?」 支配人「その質問は2度目です。」歴史は変わってません。バーで恭一は「俺は振り回されっぱなし。でも、親父かっこいいだろ?」繭子はうなづきます。でも、「ごめんなさい。用事を思い出したの。すぐ帰るから。」恭一が追いかけるのを、父親が止めます。繭子は階下に降り、支配人に聞きます。「なぜ逃げなかったんでしょう?」支配人「分かりません」繭子「ですよね。行って来ます」繭子は金平糖をかじり、オルゴールが鳴り、本能寺は炎上中でした。蘭丸「信長様、明智日向守、謀反です」「相分かった。」信長は秀吉へ「逆賊、明智光秀を討て」という手紙を書いていました。信長は繭子の未来につながる道を選択したのです。蘭丸は手紙を届けさせるために出かけます。片兵衛の茶壺を持ち出そうとした商人が連行されましたが、信長は、茶壺を投げ渡し、商人は必死に受け止めます。そこに蘭丸に保護された繭子がきます。「どうして逃げないんですか?」信長は、縁結びのチラシを見せ「そなたの未来につながればいいな」蘭丸も留まり「繭子殿、言い忘れてました。信長様は、どこまでもついて行きたい、そんなお人。客人の繭子殿なら殺されますまい。ご武運を」 寺は燃え、矢が飛んできますが帰り方が分かりません。その頃、ホテルでは、支配人がチンベルを落として、派手に鳴りました。繭子は柱に潰される前にエレベーターに戻れました。バーでは、恭一が待っていました。指輪を渡そうとして、やめました。「婚約は解消しよう。君を夢中にさせる奴なんだろ」「スゲー奴なんですよ」と繭子は信長を思い出します。翌日、支配人に金平糖をお礼に渡します。「ご宿泊はいかがでしたか?」繭子「一生の思い出になりました」京都の町が繭子には、400年前の世界と重なって見えます。今も昔も人は笑顔です。鴨川のほとりで、電話します。教職の希望を、歴史にしました。飛ぶ蝶を、いつのまにか横に腰かけた信長も一緒に見つめます。ホテルで支配人がオルゴ-ルを巻き、金平糖をかじってエレベーターに乗ります。着いたのは?
以上、本能寺ホテルのあらすじと結末でした。
続いて、本能寺ホテルの詳細ネタバレあらすじを解説します。
「本能寺ホテル」感想・レビュー
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この映画では、信長がかなり頭が良く、人々の平和なくらしを望んで天下統一事業をしたと描かれてます。これは、かなり、信長の核心をついた内容で感心しました。京都を倉本と散歩し街を眺めるシーン、平和な世がくるのであれば、誰がやってもよいと森蘭丸に話しているシーン、自害する前に倉本に写真の礼をいうシーンが、信長の表情が一番幸せそうで好きです。明智光秀が攻めて来て自分が死ぬことがわかっても、本能寺から逃げず、秀吉に後を頼む手紙を出して、切腹して行くところも好きです。未来から来た倉本が落とした写真から本当に平和な未来が来ることがわかったことは、切腹する信長を勇気づけたかもしれません。
歴史タイムスリップものの作品はいろいろありますが、笑いあり、シリアスありで、主人公の成長劇にもなっています。歴史改変ものにしなかったのは正解でしょう。森蘭丸が濱田岳さんって、主人公でなくても、ちょっと腰が砕けますよね。でも最後には彼でぴったりだと思ってしまいます。主人公繭子役の綾瀬はるかさんは、コメディもいける本当に力のある女優さんに成長しています。