本能寺ホテルの紹介:2017年日本映画。『プリンセストヨトミ』のキャスト、監督、脚本の相沢友子が再結集して、織田信長と元OLが「本能寺の変」前日に奇妙な遭遇をする歴史ミステリー。ヒロイン倉本繭子が婚約者の両親に会うため、京都で“本能寺ホテル”に泊まり、そこで本能寺の変直前に、織田信長と出会い、森蘭丸などと交流する様子を描く。
監督:鈴木雅之 出演:綾瀬はるか(倉本繭子)、堤真一(織田信長)、濱田岳(森蘭丸)、平山浩行(吉岡恭一)、風間杜夫(本能寺ホテル支配人)、ほか
映画「本能寺ホテル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「本能寺ホテル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
本能寺ホテルの予告編 動画
映画「本能寺ホテル」解説
この解説記事には映画「本能寺ホテル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
本能寺ホテルの紹介
映画公開の1カ月前に、万城目学さんがアイデアとセリフを盗まれた発言をしたため、それがこの「本能寺ホテル」ではないかと疑われていますが、本人が、これ以上荒立てる気がないらしいです。センテンス・スプリングこと週刊文春記者もかぎつけて取材しようとしましたがそれは断った模様です。というのも、この「本能寺ホテル」、スタッフも出演者も「プリンセス・トヨトミ」とほぼかぶっていて、その時のプロデューサーはフジテレビの土屋健さん。結構、ヒットメーカーなんですけどね。「プリンセス トヨトミ」「ステキな金縛り」「舞妓はレディ」「グッドモーニングショー」など。ただ、今回の脚本の相沢友子さんが悪いわけではありません。映画で脚本を別の人が書き直すのはよくある話。結局、もめた話が外部に漏れたのはプロデューサーの責任となります。フジテレビは「海猿」でも原作者ともめていますし、もし、今回の映画が気に入った人が居ても、万城目学さんが「本能寺ホテル」の原作小説を書くこともなく、少なくともフジテレビ出資の映画を作られることはないでしょう。後、この映画が変わっているのが製作委員会方式にも関わらず、フジテレビジョン・東宝・ホリプロと3つが名を並列されているとこでしょう。だから、東宝・ホリプロにもプロデューサーはいるので、映画までに、そんな炎上騒ぎが起きたのはその3者の責任です。この製作委員会方式の出資も、特にアニメ業界では問題視されていて、ここ数年で海外マネーに席巻されて、邦画と呼べる作品はなくなるかもしれません。まー、観客としては良い映画さえ見れればいいし、本来の製作者に正当な支払いが行なわれることが望ましく、自社の利益だけを追求してきた日本の出資者は一掃されるも自業自得です。純粋に映画を楽しめればいいだけ。最近は「この世界の片隅に」のようにクラウドファンディグによって一般から出資を募る方法もありますしね。(但し、現在は5~10分の1の額。)さて、「君の名は。」みたいな、タイムスリップ物は流行らないと、東京国際映画祭プロデューサーの矢田部氏は発言していますが、東宝はまた、タイムスリップ映画を作ってしまいました。興行収入はどうなるでしょう? 個人的には上の事情を差し引いても、面白かったです。中には、わざとらしい演技・顔芸、テンポが悪い。何より、ヒロインの綾瀬はるかが可愛くない。「海賊とよばれた男」では、上から映して、顎が短く見えるように撮影していました。やや面長なんですよね。「プリンセストヨトミ」と違ってテーマも見えてこない。かなり残念な評価も。この辺が、万城目学さんが原作を下された結果なのかもしれません。ただでさえ、スクリーンなので、少しの演技でもオーバーに見えるということに気づかず、テレビドラマの演技を映画でさせるという愚行に、未だに気づいてない監督が多いということなんでしょうけど。その分、堤さんの押させた演技が光るというか。
本能寺ホテル 詳細ネタバレ解説
本能寺ホテルのネタバレあらすじ1
主人公、倉本繭子は京都の町を迷っていました。その途中で、縁結びのチラシを渡されました。すぐに捨てようとしますが、にらまれたので、折りたたんでハンドバックにしまいます。鴨川のほとりで佇んでいると電話がかかってきました。婚約者の吉岡恭一からでした。恭一は建設現場で働いてるようです。「昼食は料亭の「吉岡」の予約が取れたから、つまみ食いするなよ」と言われました。しかし通りかかった金平糖屋さんに惹かれて、つい買ってしまいます。ホテルに向かうと、来月の予約になっていました。途方に暮れて、さまよっていると古そうなホテルを見つけました。その名は「本能寺ホテル」。しかし、祇園祭時期の京都で、予約もなしに飛び込みで泊まれるはすが…フロントの支配人は他の局の見送りをしているので、繭子はロビーにあった、オルゴールが気になり巻いてみました。まき終わると、声を掛けられました。支配人「それ、壊れてるんですよ。」繭子「そうなんですか」予約なしで泊まれるかどうか、聞くと泊まれました。気になって聞いてみます。「ここ、なぜ本能寺ホテルなんですか?」本能寺の跡地ではないらしいです。繭子はルームキーを渡されて、エレベーターに乗り込みます。そして、金平糖を中でかじります。その時、壊れてるはずのオルゴールが動き始めました。実は、時々、435年前の織田信長の軍勢が本能寺に向かうシーンが写っていました。そして、繭子はタイムスリップしたのです。エレベーターから出ると、廊下です。慌てて、エレベーターに戻ろうとすると、既に押し入れに変わっていました。
本能寺ホテルのネタバレあらすじ2
そして「何者か!」と声を掛けられます。それは森蘭丸でした。そうと知らない繭子はホテルのイベントスタッフと勘違いします。お腹が痛そうなので、胃腸薬を渡します。蘭丸の腹痛は神経的な物で、幾ら現代の薬でも瞬時に治る蓮はないのですが、思い込み=ブラシ-ボ効果で治ってしまいました。蘭丸は信長に仕えているため、常に失敗しないかストレスがたまっているのです。蘭丸は悪逆非道で鬼のような信長の悪行を例に挙げます。それは、家康の接待役をうけたまった明智光秀が、用意したご馳走が魚臭いという事で、膳を引っくり返して接待役から外され、羽柴秀吉の加勢に行かせたのです。その前に、光秀を切り殺そうとした信長は思いとどまって、蘭丸に扇子で額を殴らせたのです。繭子は当然、酷いと思います。繭子も緊張していました。今日のお昼に恭一の父親に会うからです。それは、まもなく結婚するからでした。胃腸薬は蘭丸にプレゼントし、繭子は何故か客人として本堂に案内されました。大勢の商人や貴族・武士が集まっています。そこに信長が現れ、天下三肩兵衛という茶壺のお披露目が行なわれます。しかし2つしかありません。そう貴族が指摘すると、信長は、もう一つの肩兵衛を持った商人がそれを献上します。しかし、それはお披露目だけのつもりでした。でも、信長は取り上げてしまうのです。繭子は飛び出して、信長から奪い、商人に返します。それは、当然、信長の怒りを買います。刀を抜かれ、突きつけられた繭子は身の危険を感じ、逃げます。信長を先頭に追いかけてきます。繭子は押し入れの中に隠れます。でも、当然行き止まりです。繭子は必死になって謝ります。その時でした。本能寺ホテルでは指圧マッサージ師が入ってきて、フロントのベルを鳴らします。エレベーターに入ろうとした時、繭子が倒れていました。
本能寺ホテルのネタバレあらすじ3
一方、信長は、繭子が残した縁結びのチラシを拾います。本能寺では繭子の捜索が続きます。一方、繭子は、裸足のまま、支配人に、エレベーターでの異変を説明しようと、再度、エレベーターに乗り込みますが、何も置きません。夢? 時計を見て、慌てます。本能寺境内で、パンプスを脱いでしまったので、靴屋を教えてもらって、恭一との待ち合わせ場所に向かいます。お昼は高級料亭「吉岡」でした。懐石料理に舌鼓みを打っていると、恭一が主人と親しげに話しています。そういえば、恭一の姓名も吉岡でした。主人は恭一の父親でした。恭一が電話をしている間、父親から、今年の春に和式で結婚すると恭一は繭子の知らない予定を話していることを知ります。実は繭子は失業していて、そんな時、つきあって半年の恭一に求婚されたのです。吉岡父に「やりたいことは?」と聞かれて、答えに詰まってしまいます。ホテルに戻り、またエレベーター内で金平糖をかじるとロビーでオルゴールが作動し、またタイムスリップしてしまうのでした。蘭丸を捕まえて、何とか信長の怒りを解こうとしますが、他の家臣に捕まってしまいます。そして、信長の前に連れ出されるのでした。実は、繭子はまだ信長の正体に気づいていません。しかし、その唯我独尊さと周りの人間の恐れ方から「もしかして織田信長」と呼び捨てにして、また怒られてしまいます。そして、蘭丸のことも「秀吉、家康」を経て「森蘭丸」と言い当てたものの、イメージが違うと言って怒らせてしまいます。
本能寺ホテルのネタバレあらすじ4
ともかく、400年前にタイムスリップしたことを把握した人は、何とか、怒りを鎮めてもらおうと金平糖を差し出そうとして、町で買ったと言ったために怪しまれます。当時は宣教師しか持っていなかったのです。繭子は江戸から来たという事にしました。実際、東京から京都に来ていたのです。信長は「まもなく平和な時代が来る」と言いますが、蘭丸は信長のストレスで腹痛になっていたので、「嘘」と否定します。信長の家臣は誰も笑っていないからです。信長は席を外し、蘭丸は僧に見張らせます。繭子は、疑問に思います。信長なら安土城に住んでるはずです。でも、ここはどう見てもお寺です。そこで、漸く、この寺が本能寺であることに思い当たり、そして、今日が天正十年6月1日であることを知ります。天正十年は1582年のことです。つまり、明日6月2日が本能寺の変なのです。繭子は信長に知らせようと僧を振り切って走ります。でも本能寺ホテルでは、大量の客が押し寄せてフロントのベルを何度も鳴らしました。繭子はエレベーターから、勢い余って、ホテルの入り口をとびだして戻ってきました。そういえば、恭一との約束があったので、そちらに向かいます。恭一の友達夫婦を紹介されます。奥さんの方は繭子の新しく買ったパンプスにタグがついてるのに気付いたり、気が利く人でしたが、男2人は、察しが悪いようです。また恭一が結婚披露宴会場を勝手に決めたり、恭一はワンマンというか亭主関白気質のようです。女友達の方に、もっと繭子さんのことを考えてと言われて、少しは気にかけるのですが。
本能寺ホテルのネタバレあらすじ5
繭子はホテルに帰るなり支配人に話しかけます。「1582年の本能寺に行くにはどうすればいいですか? このエレベーター、行ける時といけない時があるんです。」 支配人「お客様、おっしゃる意味が分かりません」 質問を変えます。「本能寺の変が起きることを伝えなきゃいけないんです」 支配人「辞めておいた方がいいでしょう」繭子「なぜですか?」 支配人「歴史が変わるからです」 繭子「あ、そうか」繭子は考えてこんでしまいました。そして、そのまま乗り込もうとして、金平糖に気づき、「金平糖です。」と叫び、乗るのですが何も置きません。支配人は気づきました。いつも繭子がエレベーターに乗る時、オルゴールが鳴っていたことを。なので、オルゴールのぜんまいを巻きました。その時、タイムスリップしました。その頃、信長は扉を開けたり閉めたりして、繭子を探していました。そして、扉を閉めた瞬間、扉が開き、繭子が現れました。流石の信長も驚きますが、すぐに居住まいを治して、「ついて参れ」 信長は、繭子のために町娘の衣装を買ってやり、京の町見物に連れ出します。信長なりに、繭子の言葉が突き刺さっていたのです。京の町の人々は笑っているけど、信長の家臣はそうではありません。子供たちがボーリングのピンのようなものを振り回していたので、それを買って家臣の土産にしました。家臣たちは信長の行方を捜していたので安堵します。そして、渡された土産を不思議そうに眺めます。眉子が説明することになりました。遊び野名前は「ブリブリギッチョウ」。サッカーやホッケー、さらにポートボールを混ぜたような遊びです。木の固まり(ボール)を、紐がついたバットで打ち、竹竿の上の扇を打ち落とす遊びです。
本能寺ホテルのネタバレあらすじ6
家臣たちは子供のように夢中になって遊びます。信長はそれを見て、子供の頃を思い出します。そして、そのさ中で木下藤吉郎という逸材を見つけたのです。繭子は、漸く、ゴロでブリブリギッチョウを達成し、竹竿に木のボールをぶつけることで扇を落とします。そして、信長に気づき、誘います。家臣は動揺しますが、信長は受けて立ちます。そして、なかなか様になっていて、遠くから一発で、扇を叩き落とすのでした。実はうつけ者と呼ばれていた子どもの頃にやっていたのです。「腕は錆びついてないようだな」家臣もやる気になって、のめり込んでいくのでした。さて、繭子には信長と蘭丸に話すことがありました。しかし、どーやって話そうか考えあぐねていると、信長が言いました。「繭子、そなたは未来から来たのであろう」 繭子「へ、あ、いえ、そうです。ホテルのエレベーターに乗っていたら、この時代に来ていたのです。分かりますが。」流石の信長もホテルやエレベーターのことは分かりませんが、繭子の落とした縁結びのチラシをだして、その精巧な絵の見慣れない衣装に違和感を感じていたのです。蘭丸は混乱して、否定しますが、信長は繭子の話を続けさせます。「今夜未明、明智光秀が本能寺を遅い、信長さんと蘭丸さんも討死されます」信長は、「光秀の謀反の件、相分かった」と言って、出ていきました。蘭丸もついて行きます。繭子は「歴史、変えちゃった」と呆けたままです。
本能寺ホテルのネタバレあらすじ7
その頃、恭一が本能寺ホテルのフロントのベルを鳴らしていました。それによって、繭子は戻ってきましたが、着物のままです。「その恰好で行くの?」と恭一に言われ、慌てて着替えてきます。夜は、恭一の両親の金婚式でした。繭子は恭一の父を待っていました。伝えたかったのです。「私、何もやりたいことないんです。」しかし、恭一の父は「いずれ、やりたいことができるかもしれません。焦らんでも構いません」その2人の会話を恭一は聞いていました。恭一の両親の金婚式ですが、母親の姿はなく、絵でした。実は昨年亡くなっていたのです。恭一の父は、今年で高級料亭「吉岡」を閉めると言いだします。そして、やりたいことは若い頃のように、学生向けの大衆食堂だというのです。繭子は、その話を真剣に聞いていました。その繭子を恭一はまた見つめています。ホテルに戻り、バーで飲むことになりました。ルームキーを貰おうとした繭子は支配人に聞きます。「何故、本能寺ホテルというんですか?」 支配人「お客様、その質問は2度目です。」歴史は変わっていませんでした。どうして? と思う間にバーに連れて行かれます。恭一は、父親の店を閉める話も知りませんでした。「俺達、家族は振り回されっぱなし。でもかっこいいだろ?」 それは恭一の生き方にもなっているので、繭子は笑います。しかし、気になっていました。だから、「ごめんなさい。用事を思い出したの。すぐ帰ってくるから。」
本能寺ホテルのネタバレあらすじ8
繭子は階下に降りて、支配人に聞きます。「本能寺の変があると知っていて、なぜ逃げなかったんでしょう?」 支配人「分かりません」 繭子「ですよね。私、行って来ます」 繭子は金平糖をかじり、支配人は見守ります。オルゴールが鳴り、タイムスリップします。その時、本能寺は既に炎上中でした。蘭丸「信長様、明智日向守、謀反です」「相分かった。」信長は手紙を書いていました。それは秀吉への書状です。「逆賊、明智光秀を討て」という勅令です。信長は繭子の未来につながる道を選択したのです。蘭丸は手紙を誰かに届けさせるために出かけます。商人が片兵衛の茶壺を持ち出そうとしてるところを家臣に見つかり、信長の前に連れ出されました。でも、信長の欲しかったものは既にこの手にありました。だから、肩兵衛の茶壺を投げ渡しました。商人は必死になって受け止めます。しかし、そこに繭子がやってきました。偶然、蘭丸が見つけ、保護したのです。「どうして逃げないんですか?」 信長は、縁結びのチラシを見せます。「このような未来みてみたいものだ」蘭丸も留まります。「繭子殿、一言言い忘れておりました。信長様は悪逆非道、それでいて、どこまでもついて来たい、そんなお人。だから拙者はお供するのです。客人の繭子どのなら命までとられますまい。ご武運を」そういって、追いだされてしまいました。炎は周り、矢は飛んできます。繭子は気づきました。帰り方は分からないという事を。その頃、ホテルでは、支配人がチンベルを拭いていました。その時、指圧マッサージ師が入ってきました。その時、チンベルを落として、派手に鳴り響きました。繭子は燃え落ちる本能寺の柱に潰される前にエレベーターまで戻ってきました。
本能寺ホテルの結末
バーでは、恭一が待っていました。指輪を渡そうとしていたのでしたが、繭子の顔を見て気が変わりました。「俺は親父のことを知らなかったように、君のことを何も知らなかったのかもしれない。」「婚約は解消しよう」繭子は否定しようとしましたが、「用事って男だろ? カッコイイ奴なんだろうな」そう言われて、確かに信長のために出かけたことを思いだしました。「うん、スゲー奴なんですよ」 翌日、支払いは恭一が済ませていたので、フロントのベルで支配人を呼び出し、金平糖をお礼に渡します。そして、振り返った時、支配人「当店のご宿泊はいかがでしたか?」繭子「ええ、一生の思い出になりました」 京都の町を歩く繭子には、400年前の世界と重なって見えます。今も昔も人は笑顔です。鴨川のほとりで、電話します。教職の希望を、歴史にしました。蝶が飛びます。いつのまにか横に腰かけた信長も一緒に見つめます。繭子の自分探しは終わりました。今度は支配人がオルゴ-ルを巻き、金平糖をかじりながらエレベーターに乗り込みます。着いたのは?
以上、映画「本能寺ホテル」の詳細あらすじ解説でした。
「本能寺ホテル」感想・レビュー
-
この映画では、信長がかなり頭が良く、人々の平和なくらしを望んで天下統一事業をしたと描かれてます。これは、かなり、信長の核心をついた内容で感心しました。京都を倉本と散歩し街を眺めるシーン、平和な世がくるのであれば、誰がやってもよいと森蘭丸に話しているシーン、自害する前に倉本に写真の礼をいうシーンが、信長の表情が一番幸せそうで好きです。明智光秀が攻めて来て自分が死ぬことがわかっても、本能寺から逃げず、秀吉に後を頼む手紙を出して、切腹して行くところも好きです。未来から来た倉本が落とした写真から本当に平和な未来が来ることがわかったことは、切腹する信長を勇気づけたかもしれません。
歴史タイムスリップものの作品はいろいろありますが、笑いあり、シリアスありで、主人公の成長劇にもなっています。歴史改変ものにしなかったのは正解でしょう。森蘭丸が濱田岳さんって、主人公でなくても、ちょっと腰が砕けますよね。でも最後には彼でぴったりだと思ってしまいます。主人公繭子役の綾瀬はるかさんは、コメディもいける本当に力のある女優さんに成長しています。