映画「カイジ 人生逆転ゲーム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画 カイジ 人生逆転ゲームの紹介：2009年日本映画。福本伸行の人気コミックを実写映画化。主人公の伊藤カイジを、実力派俳優藤原竜也が演じます。定職に就かずフリーターとして暮らすカイジは、友人の借金の保証人になったことで多額の負債を背負います。借金を返すために参加したゲームで一度は負けるものの、一発逆転を目指し命がけのゲームで勝ち抜きます。ゲームに仕掛けられた罠に気づき、無事に勝利を勝ち取るのか最後までハラハラする展開です。
監督：佐藤東弥 出演者：藤原竜也（伊藤カイジ）、天海祐希（遠藤凛子）、山本太郎（船井譲二）、光石研（石田光司）、松山ケンイチ（佐原誠）、香川照之(利根川幸雄)他
この解説記事には映画「カイジ 人生逆転ゲーム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
定職に就かずコンビニのフリーターとして暮らしていた伊藤カイジ（藤原竜也）。通りがかりのカップルにも馬鹿にされる始末です。ある日のこと、金融会社の社長、遠藤凛子（天海祐希）という女性から借金の取り立てを受けます。カイジは友人の連帯保証人となっていたため、202万円の返済義務が生じましたがカイジには支払い能力がありません。
お金のないカイジに遠藤は、借金返済をする為、大金を獲得できるゲームへの参加を薦めます。場所はギャンブルクルーズ「エスポワール号」。クルーズに集まった集団はカイジと似たような境遇、借金を抱えた人ばかり。彼らと一緒に、じゃんけんゲームに参加します。
制限時間30分以内に勝ち負けで星のバッジ3個をやり取りします。星のバッジが1個で100万円。バッジを3個集め、手持ちのじゃんけんカードを使いきることが勝ち抜ける条件です。シンプルなゲームですが、負ければ過酷な強制労働施設へ行くことになります。
カイジは船井（山本太郎）という男から、あいこに持ち込むことで二人とも勝てるようにしようと提案を受けます。カイジは船井を信用しましたが、騙されて星を取られてしまいます。その後、裏をかいて船井を負かしました。石田（光石研）という中年男性と手を組み、勝利をもぎ取ったものの、石田はミスが発覚し地下帝国の強制労働施設に送り込まれることになりました。石田のことが気になるカイジは、一緒に地下帝国に向かいます。
地下で強制労働が始まる前に、カイジたちは肩に帝マークの焼き印をつけられます。監視用のマイクロチップが埋め込まれるため、簡単に、逃げ出すことはできません。地下の強制労働施設では、少ないながらペリカという貨幣がお給料として支給されます。このペリカを少しづつでも貯めれば借金返済に充てることができ、この地下の労働から解放されるとカイジは懸命に働きます。
ですがカイジの強い意志はあっさり打ち砕かれます。地下帝国ではペリカを使って購入できるビールやおつまみの販売が行われます。仲間が楽しそうに飲み食いしている様子を、見ていることができなくなりました。誘われるままに購入し、気づいた時には少ないお給料を使っていました。
このままズルズルと地下帝国の暮らしに慣れていくかのように見えましたが、カイジは病で働けなくなった仲間の存在に気がつきました。働けない者はブレイブメンロードという場所に送られます。高いビルとビルの間に一本の細い橋がありますが、ここを無事に渡りきることができれば1000万円がもらえるというゲームです。もちろん落ちれば死ぬので命がけのゲームです。
地下の強制労働施設で働いていても未来はないと考え、病気になってブレイブメンロードに送られる佐原（松山ケンイチ）と、一緒にゲームに参加する石田と共にカイジも挑戦します。
挑戦者は1000万円の金券を持ちブレイブメンロードを渡ります。電流が流れる鉄骨の上を渡るため、落ちるだけでなく鉄骨に触れるだけでも死んでしまいます。カイジは落ちそうになりながらも何とか渡りきります。同じ挑戦者の石田は自分は渡りきれないと悟り、金券を娘の裕美に渡してほしいとカイジに頼んで落ちてしまいます。カイジと同じように佐原も渡りきることができましたが、扉が開いた時の風であっけなく落下してしまいました。
挑戦者はカイジを残して脱落し、無事に渡りきったカイジの手に金券が残ります。賞金1000万円を手にしたと思いきや、借金を差し引かれ残った額はたったの75万3200円。石田の金券も交換するよう要求すると、死んだ者の金券は知らないと突っぱねられてしまいました。
腹を立てるカイジに利根川（香川照之）が新たなゲームを提案します。ラストチャンスであるこのゲームに勝てばカイジは更なる賞金を得て自由の身となりますが、負ければ苛酷な労働が待つ地下強制労働施設に逆戻りです。
カイジはこの最後のゲームに挑戦し勝ち抜く決意を固めます。
利根川が提案する最後のゲームはEゲーム。「皇帝1枚」「市民8枚」「奴隷1枚」のカードを出し合って勝敗を決めます。利根川は不利な奴隷側を選んで勝負に挑みます。不利な立場を選んだはずの利根川が、2度も勝利を収めます。カイジは不信感を抱き利根川がイカサマをしていると感づきました。
利根川はカイジの体内に埋め込まれたマイクロチップから、心拍数などのデータを見てカードを読んでいました。そのことに気がついたカイジは、遠藤から5000万円を借りて再挑戦します。ゲームの際にわざと頭を怪我して、気持ちを高揚させた状態にしました。
見事勝ち抜いたカイジは賞金の5億円を手に晴れて自由の身となります。敗者の利根川は会長に地下帝国で永久労働を命じられました。カイジと遠藤は二人で祝杯をあげ、借りていた5000万円を遠藤に返します。飲んでいる内にカイジは気が遠くなり、目が覚めた時には5億円の入った紙袋と遠藤の姿が消えていました。
カイジは手元に残った石田の金券を、パチンコ店で働く石田の娘に渡して去っていきます。
以上、映画「映画カイジ 人生逆転ゲーム」のあらすじと結末でした。
続編「カイジ2 人生奪回ゲーム」のネタバレあらすじはこちら。
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