キサラギの紹介：2007年日本映画。売れないアイドル、如月ミキの突然の死から一年。如月ミキの熱狂的ファン5人は彼女の一周忌に際して集合した。しかし話は何故か、「誰が如月ミキを殺したか」という方向に逸れ始め…。
監督：佐藤祐市 出演：小栗旬（家元）、ユースケ・サンタマリア（オダ・ユージ）、小出恵介（スネーク）、塚地武雅（安男）、香川照之（いちご娘）、ほか
映画「キサラギ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キサラギ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「キサラギ」解説
この解説記事には映画「キサラギ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キサラギのネタバレあらすじ：起
如月ミキ（酒井香奈子）、知名度も人気もあまり高くはないマイナーアイドルの名前です。しかしある日突然、如月ミキは謎の死を遂げてしまいます。そして彼女の死から一年が経過した2007年の2月4日、彼女のファンクラブサイトの運営者である”家元”（小栗旬）が、一周忌に際してファンで彼女への思いを再度語り合おうと他のファンに呼びかけます。そしてその場に家元を含む、オダ・ユージ（ユースケ・サンタマリア）、スネーク（小出恵介）、いちご娘（香川照之）、安男の5人の熱狂的なファンが集まったのでした。
キサラギのネタバレあらすじ：承
そして彼らは如月ミキの思い出を語り始めました。家元は自分が今まで集めてきた如月ミキに関するコレクションを見せびらかします。そんな思い出を語っているうちにしんみりとした彼らは「如月ミキのマネージャー、でぶっちゃが彼女を虐めた為に彼女が死んだのではないか」と言い始めます。そんな時、突如オダ・ユージが「如月ミキは自殺ではなく殺された」と言い出しました。如月ミキは、でぶっちゃの携帯に「いろいろありがとう。じゃあね」と留守電を残した後、部屋に油をまき焼身自殺をしていました。
キサラギのネタバレあらすじ：転
オダ・ユージは如月ミキが何者かのストーカー被害にあっていたことを明かします。そして何と、そのストーカーとはこの場にいる「いちご娘」だというのです。詰問されたいちご娘はストーカー行為を認めます。しかしその日、いちご娘は何者かが如月ミキの家に入って行く姿を見たというのです。そしてそれはスネークでした。スネークは如月ミキがよく利用する雑貨屋で働いており、その日、彼女の家に行き、ハンドソープや食器洗剤、サラダ油などをケースに移すのを手伝っていたといいます。何故こんなにも でぶっちゃは如月ミキに詳しいのか、実は彼こそが彼女のマネージャー、でぶっちゃでした。タレントに死なれたショックで劇的に痩せていたため、誰も気がつかなかったのです。
キサラギの結末
安男も如月ミキと、幼馴染という関係性を持っていました。そして彼の話も聞いて行くうちに、少しずつその日のピースがはまっていくのでした。その日、彼女は部屋にゴキブリが出たため、安男に電話をし、彼のアドバイス通りゴキブリに食器用洗剤をふりかけながら追い回していました。しかし一向に捕まらず、諦めの電話を再度安男にかけようとしたところ、誤ってでぶっちゃの留守電につながってしまったのです。食器用洗剤と間違ってサラダ油を撒いてしまったところに、趣味であるアロマキャンドルが倒れて火事が起きました。つまり、如月ミキの死は他殺ではなく、不遇な偶然が重なった事故だったのです。そしてファン4人は、如月ミキらしい、と笑いその場を後にするのでした。
「キサラギ」感想・レビュー
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めちゃめちゃ面白いです。どんでん返しの続くストーリーとキャストの絶妙な演技で素晴らしい映画になっています。
話は、「キサラギ」は舞台一つの空間で繰り広げられる息もつけない推理サスペンスが、繰り返しひっくり返されます。
まさかまさかの展開がコメディタッチで構成され驚きと笑い、そして暖かい涙で終われます。
ワンシチュエーションものの密室劇でほとんど会話のみで繰り広げられる舞台のような作品ですが、アイドルの死の真相を解き明かすというミステリー的な要素もあり、最後まで引き込まれる作品です。
それぞれのキャラの個性も引き立っていてとくに香川照之さん演じる「いちご娘」は最初から最後までインパクト満載で楽しませてもらいました。
ストーリーが進むにつれて「実は・・・」という新事実がどんどん明らかになっていくので最後まで気の抜けない作品です。