映画「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ライアーゲーム ザ・ファイナルステージの紹介：2009年日本映画。甲斐谷忍原作コミック『ライアーゲーム』の劇場版。ドラマでも息の合う演技を見せた戸田恵梨香&松田翔太が熱演します。天才詐欺師の秋山と共にライアーゲームを勝ち抜いた直の元に、ファイナルステージへの招待状が届きます。平凡な日常に戻った直は、再び騙し合いを行うライアーゲームへ戻ります。ゲームの中で繰り広げられる頭脳線と心理戦。勝者は誰なのか。高額な賞金の行方はどうなるのか。ラストまで目が離せません。
監督：松山博昭 出演者：戸田恵梨香（神崎直）、松田翔太（秋山深一）、田辺誠一（仙道アラタ）、鈴木浩介（福永ユウジ）、荒川良々（西田二郎）、濱田マリ（坂巻マイ）、和田聰宏（江藤光一）ほか
この解説記事には映画「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
神崎直（戸田恵梨香）は友達の間でも正直者で通っています。「バカ正直の直」とあだ名されるほどです。バス代を貸して欲しいという老人の頼みを聞き、お金と返金するための連絡先まで教えました。そんな直がライアーゲームと呼ばれる、高額な賞金を懸けた騙し合いのゲームに参加することになります。
ライアーゲームは騙し合いのゲーム。それでも直の正直さに共感したプレーヤーや、詐欺師として天才的な能力を発揮する秋山深一（松田翔太）の協力を得て勝ち進みます。直はセミファイナルで棄権しましたが、ファイナルステージの招待状が手元に届きました。
ライアーゲームに参加する気は微塵もないため最初は断ります。ですが協力者だった秋山が、このままでは負ける危険があるとほのめかされ考え直します。秋山は確かに頭が良く人の心理を見抜くのに長けていますが、人を信じることができません。今回のゲームでは人を信じることが鍵となると言われます。
直は秋山を放っておくことができずエデンの園のゲームに加わりました。ゲームの会場で焼き印を1個渡されます。会場ではプレーヤー名ではなく、焼き印に記されたアルファベットが表示されます。直の焼き印はアルファベットのH。
直と秋山を合わせて11人のプレーヤーが会場に集まりました。ゲームのディーラーから説明を受けた後、高額な賞金をかけた騙し合いのゲームが始まります。
ゲームでは金・銀・赤の3つのリンゴを使います。このリンゴをどれか一つ選んで投票箱にいれるというシンプルなゲーム。投票箱は投票室の中にあり、必ず1人で入らなくてはなりません。投票室の中にあるレバーを引けばリンゴが出てくるので、暖炉で温めた焼き印をリンゴについているネームプレートにつけます。
投票は13回繰り返され、投票時間は最長1時間。制限時間内に投票室に入らなければペナルティとして1億円が引かれます。どのリンゴを選んでも良いのですが、投票した結果、少数派は1億円を引かれ多数派は1億円が加算されます。全員が同じリンゴに投票すれば1億円が引かれます。
ただし全員が赤リンゴに投票すれば、1億円を獲得できるので誰も損をしません。赤いリンゴがそろわなければペナルティとして1億円マイナスとなりますが、金・銀に投票した者はお金が得られるシステム。負債が5億円を超えれば脱落者となりますが、誰かが負債を帳消しにすれば復帰できます。
当然のように直は赤いリンゴに投票しようとプレイヤーたちを説得します。賛成した者もいましたが投票結果を見れば、ほとんどが金・銀に投票していました。その後直はチームを組みますが、すでに坂巻チームが多数派となっており少数派の直たちには勝ち目がないように見えました。
秋山が少数派でも勝てる方法があり、勝負の行方は自分にはわかると坂巻チームを動揺させます。坂巻チームから裏切り者が現れ、直から借りたリップクリームを使い、秋山はさらに裏切り者をあぶり出します。
西田（荒川良々）が裏切り者だとわかりましたが、他にも裏切り者がいたためその人物を「X」と呼びました。赤リンゴをそろえるため、直が代表して投票することに決まります。迎えた投票結果にプレーヤーは驚くことになります。金のリンゴに投票したプレーヤーがいたからです。
直も他のプレーヤーも混乱する中、秋山が冷静に謎を解き明かします。投票室に前もって隠しておいた金のリンゴを、直が投票する前に投票するというもの。みんなの裏をかくような行為に、愕然とし代表を決めても仕方がないとわかりました。それぞれが自分で投票することになります。
赤リンゴに投票すると宣言した武田と共に、直は赤リンゴに投票しますが騙されていたことがわかります。10億円の負債に加え脱落者となる直を、秋山がかばってゲームから退きます。最後に直の耳元に囁き会場を後にします。今回のゲームに参加せず会場の行方を見ていたヨコヤが、秋山に負債を帳消しにしようと持ちかけます。その代わり秋山はゲームに勝ち、得たお金を全てゲーム終了後に渡すという条件を突きつけました。
秋山は承諾しヨコヤによって負債がなくなったため再びゲームへ戻ります。武田が直に自分がXだと言っていましたが、秋山に助言されていたた直が武田はXでないことを証明しました。所持金の多かった武田は本物のXに嵌められてしまいます。
武田に対して冷ややかな視線が集まる中、直は武田が正直者だとかばいます。一番最初の投票で直の説得に応じ、赤のリンゴに投票していたことに気づいていました。秋山は投票室の中に入り金のリンゴを燃やし、銀と赤リンゴの2種類から選ぶようにしました。
土下座までして頼む秋山の言葉通りにしますが赤はそろいません。秋山が裏切り行為を働き、直はみんなを説得しようと必死になります。ですが金のリンゴは燃やされていませんでした。金のリンゴを燃やしたふりをして、直の鞄の中に金のリンゴを入れたり、赤リンゴを燃やして銀のリンゴに偽るなどの画策をします。金のリンゴは金、銀のリンゴは銀、赤リンゴは銀でできています。暖炉の火で燃やして樹脂を剥がし銀のリンゴと区別ができないようにしたのです。
リンゴはICチップが埋め込まれているため、色で判別しないと気がついた秋山が、Xをあぶりだすために仕掛けた罠でした。秋山の作戦とフォローした直の行動が効を奏し本物のXは、仙道（田辺誠一）だと明るみになりました。
じわじわ所持金が減った仙道に残ったのは2億円の負債です。ラストでは全員が赤リンゴに投票だと意見が固まる中、直は仙道に銀のリンゴへ投票して負債を帳消しにするよう勧めました。そうすると直が負債を抱えることになりますが自分は良いのだと話しました。負債が残ってしまいますが仙道は赤リンゴへの投票を選びました。
約束通り手にした賞金はヨコヤによってすべて寄付され、仙道や過去のプレーヤーの負債も消失しました。自宅に戻った直の元に黒い封筒が届きます。緊張しながら封を開けると、1000円札とお礼の言葉を添えた手紙が入っていました。
以上、映画「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」のあらすじと結末でした。
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