映画 みんな!エスパーだよ!の紹介:2015年日本映画。童貞高校生エスパー・鴨川嘉郎と愉快な仲間たちの友情や戦いを園子温監督・染谷将太主演で描いた2013年の人気ドラマ「みんな!エスパーだよ」の映画化。劇場版の今回は鴨川嘉郎と仲間たちを襲う新たな危機を描く。
監督:園子温 出演:染谷将太(鴨川嘉郎)、池田エライザ(平野美由紀)、真野恵里菜(浅見紗英)、マキタスポーツ(永野輝光)、深水元基(榎本洋介)、柾木玲弥(矢部直也)、高橋メアリージュン(ポルナレフ愛子)、冨手麻妙(神谷秋子)、サヘル・ローズ(ジュリー・バブコック)、筒井真理子(嘉郎の母)、イジリー岡田(嘉郎の父)、柄本時生(ヤス)、神楽坂恵(秋山多香子)、安田顕(浅見教授)、ほか
映画「みんな!エスパーだよ!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「みんな!エスパーだよ!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
みんな!エスパーだよ!の予告編 動画
映画「みんな!エスパーだよ!」解説
この解説記事には映画「みんな!エスパーだよ!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画 みんな!エスパーだよ!のネタバレあらすじ:起
愛知県東三河の豊橋市に住む平凡で内気な童貞男子高校生、鴨川嘉郎(染谷将太)。彼は、夜になると周囲にいる女性をおかずにしてオナニーをするのが日課となっています。
彼には、母親のお腹にいた頃に出会った運命の女性がいます。その女性と約束の地で出会える日を、今か今かと待ち望む嘉郎。
そんなある日、突然嘉郎にテレパシー能力が身につきます。学校へ行くと、色々な生徒たちの声が聞こえて混乱する嘉郎。するとそこへ、一月前に転校してきたばかりの同級生で憧れの浅見紗英(真野恵里菜)が登校してきました。
風が吹いて紗英のスカートがめくれると、それを見た嘉郎は興奮して勃起してしまいます。そんな嘉郎に、クラスメイトの平野美由紀(池田エライザ)が飛び蹴りをくらわせました。「男ならしゃんとしろ!」と言われて立ち上がる嘉郎ですが、紗英と美由紀に勃起していることがばれてしまいます。
嘉郎が心の中で言い訳すると、それに対して美由紀がつっかかってきて、嘉郎は「もしかすると美由紀もエスパーなのでは…」と、疑うようになりました。
授業中も紗英のことばかりが気になる嘉郎は、彼女の心の声を聞いてみることにします。すると、「鴨川君って絶対私でオナニーするよなぁ…」と聞こえ、ショックを受ける嘉郎。
学校帰りに本屋でエスパーについての本を買い、喫茶店「シーホース」でそれを読んでいると、店のマスター・テル(マキタスポーツ)がエスパー能力を持っていることを自慢してきました。このことで、自分は本当にエスパーなのだと自覚した嘉郎の、苦難と苦闘の日々がこの日から始まります。
映画 みんな!エスパーだよ!のネタバレあらすじ:承
翌日、学校にいた嘉郎は、同級生の榎本が瞬間移動できる能力を使って、女子更衣室を覘こうとしていることに気がつきます。それを止めるために急いで女子更衣室に入った嘉郎ですが、逆に変態扱いされてしまい、紗英や美由紀からきつい視線を受けてしまいました。
するとそこへ、長年特殊能力を研究し続けている超能力研究者・浅見教授(安田顕)がやってきて、嘉郎と美由紀に向かって「みんな!エスパーだよ!」と宣言します。
戸惑っている嘉郎と美由紀を、エスパー研究所に連れて行く浅見教授。そこには、テレポーテーションできる榎本と、エロ限定のテレキネシス能力を持つテル、そして透視能力のある他校の生徒・矢部もいました。
浅見教授の助手・秋山(神楽坂恵)もエスパーで、彼女はコンプレックスである胸を見られることで、相手の未来がみえるという予知能力を持っています。
「特殊能力を持つには、いくつかの条件がある。」と話す浅見教授。実は19世紀のアメリカ、ミネソタ州ダルースでも同じ現象が起きており、天体配列から数分の宇宙光がさしたことによるものでした。そして、エスパー能力が目覚める条件とは次のようなものです。
1.性行為未経験者(童貞&処女)。
2.光を浴びた瞬間に肉体が性的エクスタシー状態(オナニー中)だったこと。
3.本人が能力に気づき自覚すること。
「この3つが条件で、エスパー同士は惹かれ合う性質がある。」と、浅見教授は説明します。
実は嘉郎たちのようにエスパー能力をもつ者が他にもいるはずで、中には悪用する者も出てくるかもしれません。するとそこへ、紗英が突如やってきました。実は浅見教授は紗英の父親で、嘉郎は紗英のためにもエスパー能力で世界平和にしようと奮起し、オナニーも自粛することにしました。
映画 みんな!エスパーだよ!のネタバレあらすじ:転
ある日、東三河高校に教師のポルナレフ愛子(高橋メアリージュン)が赴任してきます。英語教師の愛子は、「英語を教えますが、もっと大事なエロスの花を咲かせよう!」と、言い出します。そしてメモリーリーディングという、人の記憶を読み取るエスパー能力を持っていることを、嘉郎と美由紀に打ち明ける愛子。
すると愛子が赴任してきた直後から、豊橋では不思議なことが起こり始めます。街ではエロ化が急激に進んで、市民は下着や水着姿で歩き回り、学校の生徒も下着姿で授業を受けるようになっていました。その他にもラブホテル無料化や、ヌーディストビーチ、風営法撤廃などのデモが起こるようになりました。
デモを訴える女性の先頭になっているのは、牛川の渡し舟の船頭である秋子(冨手麻妙)です。彼女はレズビアンで、女子生徒の複製を作ることができるコピー能力の持ち主でした。彼女は可愛い女子生徒のコピーをたくさん作り、戦争を始める気でいます。
するとそこへ、黒ボディコンの謎の女性、ジュリー・バブコック(サヘル・ローズ)という人物が現れ、コピーと化した女子生徒をダッチワイフへと変えてしまいました。その混乱のさなかに逃げのびた秋子は、すぐその後に紗英と美由紀のコピー化に成功します。
秋子は紗英のコピーを使って嘉郎をそそのかそうとしますが、そこへ再びジュリーが現れて、紗英をダッチワイフへと変えてしまいました。ジュリーには、ピューリファイ能力(浄化能力)があります。ジュリーは、全滅したはずのミネソタ州ダルースのエスパーの子孫で、豊橋の危機的状況を知り、それを救うために現れたのでした。
映画 みんな!エスパーだよ!の結末
浅見教授や嘉郎たちエスパーは、秋子が悪者だと考えて、どうにか追い詰めることに成功します。しかし本当の黒幕は、メモリーコントロールという他人の記憶を消したり書き換えたりできるエスパー能力を持つ愛子でした。秋子は愛子に操られ、女子生徒の複製を作っていただけです。
愛子は、自分のエスパー能力が唯一効かない嘉郎を監禁します。そして、自分こそが嘉郎の探し求める運命の相手だと言い張る愛子。「欲にまみれた人類を滅ぼし、新世界を作ろう!」と話す愛子を、ジュリーや他のエスパーが倒そうとしますが、愛子には誰もかないません。ジュリーたちエスパーが嘉郎の前で次々に倒され、最後に残ったのは嘉郎だけになりました。
愛子は嘉郎を誘うのですが、運命の彼女の記憶を利用されたことでキレた嘉郎が、「色んな女の子をおかずにして、オナニーする!」と宣言します。こうして愛子は敗れ、豊橋にようやく平和が戻りました。
結局、嘉郎の運命の彼女が誰なのかはいまだ不明のままです。そして物語はふりだしに戻りますが、世界の平和は嘉郎のおかげで守られたのでした。
以上、映画「みんな!エスパーだよ!」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する