ねこあつめの家の紹介:2016年日本映画。大人気アプリ、「ねこあつめ」を映画化。可愛くて大勢いる猫達と暮らす事になった、スランプ中の作家が自分を見つめ直す物語。伊藤淳史と個性的で愛らしい猫達に注目!
監督:蔵方政俊 出演:伊藤淳史(佐久保勝)、忽那汐里(十和田ミチル)、木村多江(寺内洋子)、田口トモロヲ(浅草史郎)、大久保佳代子(猿渡めぐみ)ほか
映画「ねこあつめの家」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ねこあつめの家」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ねこあつめの家の予告編 動画
映画「ねこあつめの家」解説
この解説記事には映画「ねこあつめの家」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ねこあつめの家のネタバレあらすじ:起
若くして新人賞をとった作家、佐久保勝はスランプ状態に陥っていました。暇な時間をエゴサーチに持て余す退屈した日々を送る彼を担当編集者のミチルを励ましますが、彼にとっては年下の若造のアドバイスなど心に響くわけがありませんでした。同い年で同期の作家に嫉妬心を燃やし、鬱屈した日々を送ります。ある夜に、ミチルに納得がいかないアドバイスをされてへこんだ彼は、通りすがりの道で遭遇した占い師から予言され、猿渡めぐみの不動産にて、多古町という田舎の古民家へ移住します。編集長にも見切られ、生活が困窮する一方で、何気なく彼の新居の庭を訪れた猫との出逢いが運命を少しずつ変えていくのです。
ねこあつめの家のネタバレあらすじ:承
引っ越し先で、不動産屋の猿渡は図々しく、若者に流行りの自撮り棒とスマホを手に、勝の姿を写真に収めました。彼女と別れてから、勝は掛かってきたミチルの電話を無視して一人、新しい田舎町を自転車で散策することにしました。彼が出発する前に一匹の可愛い猫が彼の家の中に忍び込みます。一人の時間を満喫した後、一人でゾンビ映画を見ながらネタ作りに励んでいると、ミチルが家を訪ねてきます。SNSに勝の家を猿渡が投稿し、ミチルは居場所を特定できたのでした。スランプの苛立ちと編集部と自身の作品の認知度の薄れから、ミチルに激しい怒りをぶつける勝。翌日見た新作に関するネットの書き込みは酷い誹謗中傷の数々でした。勝は失望し、人生の終わりを感じますが、ふと、彼が引っ越してきた日からやってくる猫と目が合い、何かを決意します。
ねこあつめの家のネタバレあらすじ:転
ふと、立ち寄ったペットショップで猫のえさを買い、あの猫がまた自分の元を訪ねるのをえさを置いて待つ勝。勝がキャットフードを皿に盛って庭先に置くと、猫達が次々と食べにくるようになります。ペットショップの店員、寺内洋子に猫とのかかわり方について聞く勝ですが、あまりに塩対応な彼女に戸惑いながらも実践してみることにしました。追うと逃げる、狭いところが好き、など猫を飼っている人ならよく知っている事です。ミチルがまた原稿を受け取りに訪ねてきました。すると、庭にはどんどん可愛い猫達が集まってきて、勝がペットショップで買ったボールで遊んでいます。ミチルにエナジードリンクを買ってきてもらうよう使い走りを頼み、こっそり猫達の写真を携帯に撮り、小説を進めます。勝は時折訪ねて来るミチルと意見の食い違いで気まずい空気になりながらも、家にやって来る猫たちの影響で少しずつ癒され、翌日、猫グッズを買いに再び、寺内のペットショップを訪ねます。寺内とも次第に打ち解け、執筆を進めながら猫達が居心地よくなるような居場所づくりを庭先にする勝。
ねこあつめの家の結末
編集部では、再び新作を出すも失敗した勝に関して連載休止の判断を下そうとしますが、ミチルはもう少し待つよう、編集長を説得します。編集部は何とも言えない複雑な空気を醸し出しますが、勝は最終回として書き上げた作品をミチルに渡し、物書き引退を決意しました。今後どう生活するのかと尋ねるミチルに対し、「猫としばらく暮らす」という勝。勝の切ない決意にモヤモヤした気持ちを抱え、編集部へ原稿を持って編集長に原稿を渡しました。そして、勝の調子が出てきているから今、彼の新作を担当してほしいと頼みますが、「追い込んで捻り出す作家」と「放置して調子が出る作家」のどちらに勝が当てはまるかを問われて、言葉を詰まらせるミチル。勝は猫達の記録を手作りのスクラップブックに記述してのんびりと秋を過ごす勝。家賃の支払いが足りないことで、猿渡が訪問に来ます。彼女に小説を書くのは暫く充電期間だと誤魔化す勝ですが、どうしたらいいか困っていました。寺内のペットショップを訪れ、いつもより安いペットフードを選んでいる事で声を掛けられます。彼女に店の求人を募集しているから働いてみないかと持ち掛けられ、猫は好きだけど接客はどうかと・・等断ろうとしますが、その場で働くよう言われ、渋々了承します。初めて来た客に猫と暮らしていくうちに身につけた知識で不器用ながらも一生懸命接客する勝。勝が寺内の店で働くようになってから冬が来ました。仕事に慣れた彼は夜遅くまで残って片づけをしています。寺内は図書館で借りた勝の小説を読んだことを伝え、まだ小説家の夢を彼が諦めていないことを悟り、伝えます。ある日、ミチルが訪ねてきて、産休の為、仕事を休むことになったと報告してきました。ミチルは勝と仕事ができた事に感謝をし、勝はミチルに自分のデビュー作に猫が登場してきたかをふと、聞きます。ミチルは彼の書いたデビュー作の冒頭に猫が登場すると伝え、覚えていないのかと問いかけました。帰宅後、自分の処女作を開く勝。そこには昔から猫好きだった少年期の思い出や、初心の心を思い起こさせ、勝は涙します。勝は作品を書き上げると一番にそれを読んでほしいミチルに送りました。ミチルは編集長から出産の為、入院している病院で勝の作品を受け取ります。そして、編集長から継続して、佐久間の担当を任され、佐久間もまたのんびり猫達と田舎暮らしをしながら、物書きとしても再び、歩むことが出来たのでした。
人気アプリゲーム「ねこあつめ」の映画化とは謳われていますが、登場人物は直接の関係は無いものかと思います。
登場するねこ達が好き勝手に行動しているものに応じて、人間が撮影や演技を合わせていっているような印象だったので安心して観られました。
人については主人公やヒロイン的な役まわりよりも、自分には木村多江さんや大久保佳代子さんといった個性的な脇役が気に入りました。