映画 もののけ姫の紹介:1997年日本作品。スタジオジブリアニメ。平和に暮らしていたアシタカ達の元を、ある日「祟り神」と化したイノシシが村を襲う。「祟り神」には決して手を出したてはいけなかったのだが、村娘が危ない目に合いついに「祟り神」を退治してしまう。そして、「祟り神」の呪いにかけられたアシタカは、その謎を解くための旅に出る。
監督:宮崎駿 声優:松田洋治(アシタカ)、石田ゆり子(サン/カヤ)、田中裕子(エボシ御前)、小林薫(ジコ坊)、西村雅彦(甲六)、上條恒彦(ゴンザ)、島本須美(トキ)、渡辺哲(山犬)、佐藤允(タタリ神 / ナゴの守)、名古屋章(牛飼いの長)、美輪明宏(モロの君)、森光子(ヒイさま)、森繁久彌(乙事主/エミシの長老)、ほか
映画「もののけ姫(詳細版)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「もののけ姫(詳細版)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
もののけ姫の予告編 動画
映画「もののけ姫(詳細版)」解説
この解説記事には映画「もののけ姫(詳細版)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
もののけ姫のネタバレあらすじ:1/16【祟り神が村を襲う】
ある日、森の奥から木々を枯らしながら祟り神が現れ村を襲おうとした。カヤの目前に祟り神が迫り、それを制する為に決して手を出してはいけない祟り神を矢で打ち抜いてしまう。祟り神は倒れそして「この苦しみを思い知れ」と残し、アシタカに深手を負わせて腐り溶けて無くなってしまう。その亡骸の後に鉄の塊が一つ、残されていた。村の占い師ひい様が言うには、「遥か西の国からやって来たこのイノシシは深手の毒に気ふれ、体は腐り走る走る内に呪いを集め祟り神になってしまったのだ」と言い、そしてアシタカに皆に右腕を見せる様にと促す。その右腕は祟り神の毒に侵されており、やがて骨まで達し死んでしまうと言うのだ。そしてアシタカに「西の村で何か不吉な事が起きているかも知れない、曇りなき眼で真実を見据えたならその呪いも解けるやも知れぬ、その覚悟はあるか?」と聞く。アシタカは覚悟の上で祟り神に矢を放ったと言い、その呪いの謎を知る為に村を旅立つのである。
もののけ姫のネタバレあらすじ:2/16【ジコ坊との出会い】
鉄の塊を作る村を目指し、イノシシの足跡を辿り西へと向かっていたアシタカであったが、途中で足跡を見失いまた村での戦に巻き込まれてしまう。そこで一人の男(ジコ坊)を助ける、ジコ坊はアシタカを見て「そなたを見ていると古い書に伝わる古の民を思い出す。東の果てにアカシシに跨り石の矢じりを使う勇壮な一族ありとな」と言った。そしてアシタカはジコ坊に鉄の石を見せ「見覚えはありませんか?」と尋ねると、ジコ坊は「これよりさらに西へ西へ進むと、山のまた山奥に人を寄せ付けぬ深い森がある獅子神の森だ、そこでは獣はみな大きく太古のままに生きていると聞いた」と教えてくれた。しかしジコ坊はその村の事をよく知っていた、そしてその鉄の塊を打つ道具も手下に作らせていたのである。
もののけ姫のネタバレあらすじ:3/16【モロ一族との出会い】
西の国でエボシ率いる牛飼い達と石火矢衆が(ジコ坊の手下)雨の中、自分達の村を目指して進んでいた。そこに犬神一族が襲いかかるがエボシは石火矢で、犬神の母モロを谷へと打ち落とす。谷へと落ちて行った村人を置いて、エボシは村へと帰って行った。その頃アシタカは谷の下へと来ていた、そこで川に倒れている2人の男性を助ける。そして大きな白い犬を見つけ身を隠す、枝の陰から様子をうかがっていると少女が大きな犬に近づき傷を癒す様に、口で血を吸い出した。
少女は山犬と共に獅子神の森を守っている「サン」という名の娘であった。サンがアシタカに気づくと、アシタカは「我が名はアシタカ東の果てよりこの地へ来た、そなた達は獅子神の森に住むと聞く古い神か」と聞く、するとサンは「去れ」と言って行ってしまった。
もののけ姫のネタバレあらすじ:4/16【獅子神の森】
怪我人を連れ村を目指すアシタカ達、そこには小さな森の精「こだま」が居た、こだまはアシタカ達を案内するかの様に沢山集まりだした。そしてたどり着いた先には不思議な湖があり、そこでアシタカは蹄が3つの何かの足跡を見つける。
その蹄を見つけた直後、森の奥に不思議なシカが現れた、するとアシタカの腕に付いたアザが急に痛みだし勝手に手が暴れ出す、水の中へと手を入れその苦しみを鎮めるアシタカであった。すると不思議な事に、なぜか手の痛みと体が急に軽くなった感じがした。
もののけ姫のネタバレあらすじ:5/16【西の村に着く】
怪我人を連れたアシタカは無事に村へと辿り着いた、護衛の「ごんざ」が自分達が村に着いて半時もしない内に谷の底から怪我人を連れて辿り着いた事に納得がいかないと言いアシタカを疑いだす。そこへ怪我人の一人でもあった「甲六」の妻「おとき」がやってきて、「ごんざ」に「護衛のくせに、こんな時くらい命を張って守れ」と説教をする。そしてエボシが村で休んでいく様にと、アシタカを招き入れてくれる。その村では鉄を作る為のタタラ場という場所があり、女達が火を絶やさない様に昼も夜も関係なく元気に楽しく、エボシのおかげで幸せに暮らせていた。その村でアシタカは、「まごの神」というイノシシの話を耳にする。「まごの神」とは大きなイノシシで森の守り主だった、森にはお宝が眠っていたにも関わらず、その主のせいで森に入れなかった為、ある日エボシが石火矢で打ち抜いたと言う。そう、その「まごの神」こそ、アシタカの村を襲った「祟り神」だったのだ。その事をエボシに話すと秘密の作業場を案内し、そこでは「石火矢」と言われる鉄砲が作られていた。鉄の話を聞きエボシが「愚かなイノシシ、恨みがあるなら私を殺せばよいものを」という言葉に、アシタカの右手が勝手に反応しエボシに襲いかかろうとした。
もののけ姫のネタバレあらすじ:6/16【サンが村を襲う】
アシタカがタタラ場で作業の手伝いをしていると、サンがモロの仇を打とうと村に入り込んで来ていた。サンはエボシを狙い捨身で襲いかかったが、アシタカが懸命に止めようとする。そしてサンを助ける為に、アシタカは石火矢に射ぬかれて深手を負ってしまう。気絶したサンとヤックルを連れ一人では到底開ける事の出来ない重い門を、アシタカは片手で開けて村を後にする。ヤックルに跨りサンを連れ山へと入って行くアシタカ、しかし力尽きヤックルから滑り落ちてしまう。アシタカはサンに「生きろ」「そなたは美しい」と言うが、サンはエボシ殺しの邪魔をしたとアシタカの喉にナイフを突きつける、しかしその時「しょうじょう」と呼ばれる猿のような者達が現れ、アシタカをよこせと言ってきた。「人間の肉食う、人間の力手に入れる」と言う「しょうじょう」に、サンは「人間の肉を食べても人間にはなれない、あなた達の血が穢れるだけ」と言うと、猿達は犬神一族でありながら人間のサンをなじり始める。しかしサンは「気にしない」と言い山犬の仲間を森へと帰し、アシタカとヤックルを連れ「獅子神の湖」へとやって来る。
もののけ姫のネタバレあらすじ:7/16【アシタカの怪我と獅子神】
アシタカを湖の対岸へと運び一本の枝を頭の付近に刺し、そしてヤックルに「好きなところへ行きな」と言うと手綱を解きサンは去ってしまう。その頃、巨大化した半透明の獅子神が森の中を歩き、ある場所で下へと降りて行った、そこはアシタカが置かれている湖であった。その様子を木の陰から見ている者が居た、それはアシタカが旅の途中で会った男ジコ坊であった。湖へと降りたった獅子神はシカに姿を変えた、、アシタカが初めてこの湖に来た時に見た不思議なシカだ。獅子神はアシタカに近づきサンが刺していった木に口を付けると、木は枯れていきアシタカの傷口が癒えていった。次の日、アシタカが目を覚ますとそこにはサンが居て、「獅子神様がお前を生かした」「だから助ける」と言ってアシタカの介抱をしだす。
もののけ姫のネタバレあらすじ:8/16【イノシシの群れと乙事主】
イノシシの群れがやってきてアシタカを見て、「何故、人間がここにいる」と怒り出す。サンが「この人間の傷を獅子神様が癒した、だから殺さずに帰す」と言うとイノシシ達が騒ぎ出す。するとモロは「獅子神は命を与えもし奪いもする、そんな事も忘れてしまったのか」とイノシシをののしる。アシタカはモロとイノシシ達の会話を聞いて、自分に身に起きた事をそしてこの森に来た事話し出す。「獅子神は傷は癒してくれた、しかしアザは消してはくれなかった、この身がくさり朽ち果てるまで苦しめと言う事だろう」と言った。そこへイノシシの主である「乙事主」がやって来る、アシタカは目の悪い乙事主の鼻に手をかざし「まごの神」の最後を伝える。乙事主は「一族から祟り神を出してしまった」と嘆く。そしてアシタカに「この森を去れ、今度会った時にはお前を殺さねばならぬ」と言いイノシの群れは去って行った。
もののけ姫のネタバレあらすじ:9/16【ジコ坊とエボシの企み】
侍がエボシが作っている鉄を狙って、村を襲おうとしていた。エボシをそそのかし獅子神の首を取るつもりのジコ坊は、「つまらん侍と争っている場合ではない、山にイノシシ共が集まってきている」と告げる。モロ一族を滅ぼし獅子神の森を手に入れようとしていたエボシと、獅子神の首に不老不死の力があると信じているジコ坊は、お互いに手を組み山を襲う手だてをしていた。村の女たちはエボシに着いて行くと言ったが、エボシは「もののけより怖いのは人間の方だ。ここをしっかり守っておくれ」と諭す。
もののけ姫のネタバレあらすじ:10/16【モロの言葉】
岩の上に開いた穴にアシタカは何日も目を覚まさず眠り続けていた、その横でサンは静かに寝息をたてていた。アシタカは起き出し穴の外に出ると、そこには獅子神の美しい山々が広がっていた。岩の上に居たモロに「乙事主は動き出したのか?」と聞く、するとモロが「穴に戻れお前には聞こえまい、イノシシ共に食い荒らされる森の悲鳴が」「私はここで朽ちていく体、あの森の悲鳴に耳を傾けながらあの女を待っている、あいつの頭を噛み砕く瞬間を夢見ながら」と話す。アシタカは「森と人とが争わずに済む方法はないのか?」と尋ねると、モロが「人間達が集まっている、時期にここに訪れるだろう」と言う。アシタカが「サンをどうする気だ、あの子も道連れにする気か」とモロを責める。するとモロが「黙れ小僧、お前にあの娘の不幸が癒せるのか?森を犯した人間が我が命を守る為に投げて寄こした赤子がサンだ、人間にもなりきれず山犬にもなりきれず哀れな可愛い我が娘だ、お前にサンを救えるか?」とアシタカに問う。アシタカは「分からぬ、しかし共に生きる事は出来る」と言うが、モロは笑い「お前はじきアザに食い殺される、夜明けと共にここを去れ」と言われてしまう。
もののけ姫のネタバレあらすじ:11/16【イノシシ達の戦い】
ヤックルと共に村の近くまでやって来たアシタカだったが、タタラ場の異変に気付く。その頃イノシシ達は、村を目指し動き始めていた。イノシシをおびき寄せる罠をいくつも作り、煙の臭いでイノシシの鼻を利かせないようにして準備を整えていた。その様子を木の陰から見ていたモロに、「かあさん、ここでお別れです。私、乙事主様の目になりに行きます。この匂いで困っているだろうから」と言うサンに「それで良いのか?お前にはあの少年と生きる道もある」と告げる。しかしサンは山犬として最後まで戦うと言うのだった。そしてサンと犬神の子供2匹を連れ乙事主の元へ、モロは獅子神のいる湖へと向かう。イノシシ達は人間達の爆薬により、次々とやられてしまうが尚もその走りを止めない。
もののけ姫のネタバレあらすじ:12/16【エボシとサンを探しに】
その頃タタラ場でも、男たちの留守を狙い侍が戦を仕掛けていた。アシタカは「エボシに伝え必ず戻る、それまで持ちこたえてくれ」と言い残しタタラ場を後にする。後を追いかけてきた侍の矢にヤックルが当ってしまい、負傷してしまう。仕方なくヤックルを置いて行こうとするアシタカであったが、足を引きずりながらも着いてくるヤックルの紐を引きエボシを探しに向かう。イノシシの亡骸と大勢の死人を目にし、アシタカが「タタラ場が侍に責められている、今ならまだ間に合う」と告げるが石火矢衆の一人が、「今は獅子神退治が大事だ」と告げタタラ場を見殺しにしようとする。するとイノシシの死骸の中にモロの子が生き残ってもがいているのを見つけ、アシタカが助けようとイノシシの死骸を持ち上げるが、石火矢衆達がアシタカを攻撃してくる、しかしタタラ場の男衆が石火矢衆を取り押さえ、アシタカに手を貸しモロの子を助け出した。男衆にはタタラ場に戻りエボシの帰りを待つようにと告げ、犬神の子にサンの元へと案内させる。
もののけ姫のネタバレあらすじ:13/16【乙事主が祟り神に】
その頃、サンと深手を負った乙事主は獅子神の元へと助けを求めて湖を目指して歩いていた。しかしイ死んだノシシの毛皮を被ったジコ坊の手下達が、サン達を取り囲み目の悪い乙事主に仲間が戻ったと思わせ獅子神の元へと案内させようとする。その事に気づいたサンは、共に逃げてきたもう一匹の山犬の子にモロにこの事を伝える様にと先に行かせる。乙事主に、この者達はイノシシの毛を被った人間だと言い聞かせるが、「仲間が戻った」と興奮し言う事を聞かない。そしてついに祟り神へと変貌してしまう。ジコ坊の手下が投げた石がサンの頭に当り、乙事主の鼻先に倒れ込んでしまい呪いが湧き出る中へと埋もれていってしまう。乙事主はサンを鼻の上に乗せたまま、獅子神の居る場所を目指して歩き続けていた。乙事主はサンを巻き込みながら祟り神になってしまっていた、目を覚ましたサンの体にも呪いの毒が張りつき「嫌だ祟り神になんかなりたくない」ともがくが、抜け出す事が出来なく呪いが渦巻く中心へと深く吸い込まれて行ってしまい気を失ってしまう。
もののけ姫のネタバレあらすじ:14/16【エボシと獅子神、モロの戦い】
ようやくエボシの元へと辿り着いたアシタカは、「タタラ場の女達が危ない男衆も戻った、獅子神殺しを辞めて戻れ」と伝えるが、エボシは聞く耳を持たない。アシタカが獅子神の湖で倒れているモロに「死んだのか?サンが危ない」と告げるが、モロは身動き一つしなかった。アシタカはサンの名を大声で呼ぶと、気を失っていたサンが気づき「アシタカ」と叫んだ。そこには祟り神となった乙事主がおり、乙事主が雄叫びを上げた一瞬サンの足が見えた、アシタカは乙事主の鼻先から湧き出ている呪いの渦を掻き分け、サンを見つけ手を掴むが乙事主に振りほどかれ湖へと落ちてしまう。そこへ最後の力を振り絞りモロが呪いの渦の中からサンをくわえ、アシタカにサンを託す。するとそこに獅子神が現れた、エボシは石火矢で獅子神の首を打つが、シカの姿をした獅子神には石火矢は効かなかった。獅子神は乙事主に近づき息の根を止め、モロも力つき倒れてしまう。
もののけ姫のネタバレあらすじ:15/16【獅子神の首】
シカの姿から獅子神へと姿を変えようとした瞬間を狙って、エボシが石火矢を放とうとする、アシタカは必死に「やめろ」と叫ぶが、エボシはついに半透明になった獅子神の首を射抜いてしまう。そして獅子神の首は落ち、首から下の胴体からドロドロと液体を流し始めた。その瞬間、死んだと思われたモロが最後の力を振り絞り頭だけで動き、エボシの腕を食いちぎったのだ。獅子神の首を拾い急いで村へと向かうジコ坊達だが、獅子神はドロドロと液体を流しながら頭を求めて追ってくる。そのドロドロに触れた木々は枯れ、人間達は死んでいった、こだま達も次から次へと木から死んで落ちて行った。エボシにここに居ては危ないと「ごんざ」と共に、山を下りる様に指示する。そんな様子を見ていたサンは怒り狂いエボシを殺そうとするが、アシタカが「モロが仇を打った」とサンをなだめる。
もののけ姫の結末【獅子神に首を返し平和が戻る】
サンと共に獅子神に首を返す為にジコ坊の後を追ってタタラ場までやってきた、タタラ場の者達も山の異変に気づいていた、アシタカが「あのドロドロに触れると死ぬぞ、水の中なら大丈夫だ」と言い残しジコ坊の後を追う。そして周りをドロドロに囲まれたジコ坊は逃げ場を失い、仕方なくアシタカとサンに獅子神の首を渡す。アシタカ達は獅子神の首を高々と掲げ、「そなたの首を返す」と言うと首から下の胴体が首めがけて落ちてきた。首を取り戻した獅子神が去った後には静けさが戻り、山が少しずつ緑を取り戻していった。モロを失ったサンにアシタカが、「村で一緒に暮らさないか」と言うが「アシタカは好きだが、他の人間は嫌い」と言い断る。そしてサンは獅子神の森で、アシタカはタタラ場に留まりサンの近くにいて、獅子神の森と人間が上手く暮らしていける様に見守り続けるのである。
以上、映画「もののけ姫」の詳細あらすじ解説でした。
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