サクラダリセット 前篇の紹介:2017年日本映画。河野裕原作の同名ライトノベルを二部作として実写映画化したSF青春ファンタジーの前編です。特殊な能力を持つ人間が多く住む街“咲良田”を舞台に、死んだ同級生を生き返えらせようとする能力者の高校生たちを描きます。
監督:深川栄洋 出演者:野村周平(浅井ケイ)、黒島結菜(春埼美空)、平祐奈(相麻菫)、健太郎(中野智樹)、玉城ティナ(村瀬陽香)、恒松祐里(岡絵里)ほか
映画「サクラダリセット前篇」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サクラダリセット前篇」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サクラダリセット前篇の予告編 動画
映画「サクラダリセット前篇」解説
この解説記事には映画「サクラダリセット前篇」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サクラダリセット前篇のネタバレあらすじ:起
日本のとある地方都市“咲良田(さくらだ)”。住民の約半数は何らかの特殊能力を持つ“能力者”であり、能力者は公的機関の「管理局」で管理されていました。また、能力者は咲良田を出ると能力の存在を忘れるという共通点を持っていました。
この街に住む高校生・浅井ケイ(野村周平)は、一度見聞きしたものを完全に覚える“記憶保持”の能力を持ち、同級生の春埼美空(黒島結菜)は世界を最大3日分巻き戻せる“リセット”の能力を持っていました。
しかし、リセットを発動すると美空を含む全ての人々から記憶が消えるのですが、ケイだけは記憶保持能力のおかげで記憶を留めることができるのです。
ケイや美空は管理局の下部組織である高校の“奉仕クラブ”に所属し、互いの能力を組み合わせて数々の災難を未然に防ぐための活動をしていました。
サクラダリセット前篇のネタバレあらすじ:承
ある日、ケイたちは佐々野(大石吾朗)という老人から、佐々野の失われた能力(10分間だけ写真の世界に入れる)を取り戻してほしいという依頼を受けました。佐々野が言うには、“赤い目の少女”を見た時から能力が失われたということでした。
ケイと美空は佐々野とのやり取りから、佐々野のかつての恋人で、今では未来を予知する能力を管理局に利用されて軟禁状態に置かれている“魔女”(加賀まりこ)という老女の存在に行き着きます。ケイらは管理局を通じて魔女と対面、この魔女こそがケイを咲良田に呼び込んだ張本人であることを思い出しました。
対面を終えたケイの前に、管理局を憎み、管理局の傘下である奉仕クラブをも敵視する、“記憶操作”の能力を持つ“赤い目の女”岡絵里(恒松祐里)と“目の前のモノを消す”能力者の村瀬陽香(玉城ティナ)が現れ、美空の能力を奪いました。絵里と陽香は美空の能力を返す条件としてケイに管理局の見取り図を要求、咲良田の能力を支配すると宣言しました。
サクラダリセット前篇のネタバレあらすじ:転
ケイは能力をコピーすることができる坂上(岩井拳士朗)に協力を求めて、美空の能力を復活させようと試みましたが失敗に終わりました。
ある時、ケイは佐々野の一件について調べていくうちに、佐々野の能力が消されたというのは嘘ではないかと疑いを持ち、佐々野に問いかけました。ケイの読み通り、佐々野は能力が失われた演技をしているだけであり、絵里と陽香を利用して余命の長くない魔女を管理局から連れ出そうと考えていたのです。
佐々野から3枚の写真を受け取ったケイと美空は過去に飛び、絵里と陽香が企てた魔女の逃亡計画の詳しい日時を知りました。ケイは絵里や陽香と手を組むことにし、設計図と引き換えに美空の能力を戻してもらおうとしました。
実はケイの中には秘められた計画があったのです。それは、ケイと美空がいくら手を尽くしても実現できなかった、2年前にリセットの影響を受けて死んでしまった同級生の相麻菫(平祐奈)を蘇らせることでした。
サクラダリセット前篇の結末
ケイは美空や佐々野、相手や場所など問わず自由自在に声を届ける能力を持つ中野智樹(健太郎)と組んで管理局に侵入、建物の写真を取りながら進んでいきました。
絵里と陽香を出し抜きつつ、佐々野の撮った写真を使って無事に魔女を脱出させることに成功しました。魔女は佐々野と共に咲良田を離れることになり、去り際に魔女は自分の後継者が現れるであろうことを示唆しました。
ケイは能力を取り戻した美空や坂上、陽香の協力を得てそれぞれの能力を組み合わせ、魔女からもらった写真の中に移る菫をコピーすることで菫は現実世界に復活を果たしました。
菫は自らは未来予知能力を持つことを明かし、魔女の後継者を名乗ると、ケイと美空にこう告げました。「私には死ななければならない理由があったの。すべて必要なことなの…」(サクラダリセット後篇へ続く)
以上、映画「サクラダリセット 前篇」のあらすじと結末でした。
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