サンブンノイチの紹介:2013年日本映画。お笑い芸人、品川庄司の品川ヒロシが監督を務めた豪華な芸能人の顔ぶれが揃う騙し合い痛快コメディタッチな“笑える”サスペンス。人生の大逆転を賭けて悪党3人が銀行強盗をして奪った大金の分け前をめぐって壮絶な争いを繰り広げる。
監督:品川ヒロシ 出演:藤原竜也(シュウ/清原修造)、田中聖(コジ/小島一徳)、小杉竜一(健さん/金森健)、中島美嘉(まりあ)、木村了(若槻)、増田修一朗(渋柿ボディーガード)、壇蜜(元キャバ嬢のSM嬢)、哀川翔(哀川翔)、窪塚洋介(破魔翔)、池畑慎之介☆(渋柿多見子)、ほか
映画「サンブンノイチ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サンブンノイチ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サンブンノイチの予告編 動画
映画「サンブンノイチ」解説
この解説記事には映画「サンブンノイチ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サンブンノイチのネタバレあらすじ:起
物語は「Honey bunny」のキャバクラ嬢、茉莉亜のナレーションで進みます。川崎のキャバクラ「Honey bunny」の雇われ店長、清原修造は店のボーイ、小島一徳と常連客で焼肉チェーン店の社長、金森健と共に銀行強盗を成功させ、1億6000万手に入れ、今は自分達の取り分を3分の一に分けようとしていました。唐突に、運転手をした小島が三分の一貰うのは不公平だと三人は揉めます。金森は銀行に侵入した自分と清原が4割、運転手しかしていない小島が2割がいいのではないかと言い出します。清原が席を外した後、金森は清原が言い出したことだと小島に伝えます。そして、清原が煙草を吸っている隙に小島は清原を殺して金森と自分の2分の一にしようと金森にひっそりと計画します。煙草を吸い終わった清原は小島が清原を殺す為の銃を手に入れる為出て行ったと知ります。そして、清原は1割しかもらわず、8割を小島にあげようと金森に交渉し、それに納得した金森は持ってきた拳銃を捨ててくるよう、清原と小島に頼まれてその場を後にします。清原と小島は最初からグルで金森の取り分を減らすために芝居を打っていたのです。金森は戻る途中、盗み聞きしていたボーイを清原と小島の元へ連れ出しますが、誤って刺してしまいます。金を取り敢えず湧けよう宇都清原と小島に話す金森がバッグを開けるとそこには札束にカモフラージュされた新聞紙の束が入っているだけでした。三人は言い争いの途中で銀行強盗の話を持ち掛けた清原を小島と金森は疑います。しかし、金森は小島が持ってきた銃を捨てるふりをし、小島と清原に銃を放ちます。
サンブンノイチのネタバレあらすじ:承
銀行強盗を計画する前、競馬に夢中な修造はギャンブルに負けた彼は店の売上金に手を付けようとしていました。ところが、同じ競馬場に来ていた客の一人に売上金が入ったバッグを盗まれてしまいます。このままでは店のオーナーである破魔翔に命を狙われる可能性があったのです。そこに偶然、自身の店「Honey bunny」のナンバーワンキャバ嬢、茉莉亜が通りかかり、彼に銀行強盗をしようと話を持ち掛けたのでした。茉莉亜に連れられて清原は「魔女」の異名を持つサディスティックで残酷な金を貸してくれる渋柿多見子の元へ向かいます。渋柿はすぐにお金を貸してくれたのですが、一週間後に利子付きで返済しなくては殺すと清原に命じられました。茉莉亜は元舞台女優でした。しかし、かつて所属していた劇団の演出家から主役をもらう為に「寝ろ」と強制され、その為に彼とホテルで一夜を過ごしたのですが、演出家は茉莉亜の体だけが目当てで結局、茉莉亜が演じるはずだった主役の座は他の女優に奪われ、茉莉亜は事故死と見せかけて演出家を深夜におびき寄せると、彼の頭に機材が落下するように仕掛けて殺しました。そして、自分の犯行がばれないうちに劇団を去っていったのです。茉莉亜はもう一度、女優としてブロードウェイに行ってやり直したいという夢があり、その金が必要でした。茉莉亜は清原に自分が裏で糸を引いている事は内緒でという事で仲間を2人集めてほしいとのことでした。その仲間こそ、小島と金森です。
サンブンノイチのネタバレあらすじ:転
ところが、清原は最初から茉莉亜にはめられていたのです。茉莉亜は破魔にキャバクラのトイレの盗撮について話した時、仕掛けたのが彼である事や、AV女優になるか、銀行強盗をして金を持ってこなければ盗撮映像をばらすと脅迫されていました。破魔翔はかなりの極悪人で、元店長がキャバ嬢と売上金を持って逃亡しようとしていた時にそれを阻止し、元店長を殺してキャバ嬢を無理矢理AV女優にしてしまった人でなしでした。そして、そんな彼に脅迫されている茉莉亜は競馬場に偶々居合わせたのではなく、清原に最初から目をつけて「銀行強盗」の話を持ち掛けたのでした。清原は渋柿に誘拐され、茉莉亜と破魔がグルで渋柿への借金を造らせて強盗話を清原に持ち掛けた事実を渋柿の口から聞かされました。清原は茉莉亜の計画に乗ったふりをして、茉莉亜から銀行強盗計画を聞きます。【銀行強盗で得た金が入ったバッグと老女に変装した茉莉亜のキャリーバッグをすり替えて清原と金森は小島が運転する車で逃げる事、茉莉亜は破魔が用意した救急車で脱出するから後にハニーバニーで合流すること。】茉莉亜が計画した通りに強盗を実行して本物の金を手にした清原もまた、茉莉亜をはめていました。ハニーバニーでの三人の口喧嘩は破魔と茉莉亜を騙す為の演技で、金森が誤って刺したと思われていたボーイには死んだふりをしてもらっていました。何も知らない茉莉亜と破魔はモニタールームで清原、金森、小島の三人の行く末を嗤いながら見ていたのです。茉莉亜は清原が自分の思惑通りに騙されていると思っていて、破魔をアイスピックで殺してお金を持ち逃げしようとしますが、破魔は彼女の意図を読んでおり、逆に茉莉亜をソファーに押し倒して殺すか、目玉を奪うか、両腕を骨折させるかと脅しながら彼女に襲い掛かってきたのです。絶体絶命の茉莉亜ですが、金森が警察に紛争して店を出てゆくのを見て破魔と2人で清原達を追いかけます。破魔と茉莉亜は外に出てからパトカーを発見して慌てますが、それは渋柿が若槻に「報酬一千万」という条件で用意してもらっていたパトカーでした。当然、渋柿一味に行く手を阻まれ、渋柿は破魔を車の中で仲間に人質にとってもらうと、茉莉亜を連れてハニーバニーへ戻ります。また、渋柿にはハニーバニーの権利が譲られるという条件の元、清原との交渉が成立しているはずでした。
サンブンノイチの結末
金を持って逃走しようとする清原、金森、小島ですが、若槻の裏切りに遭い、ハニーバニーの店内に閉じ込められてしまいます。若槻の祖母は渋柿だったのです。渋柿はレズビアンですが子どもが八人いる母親でもありました。しかし、清原達はこの事も既に察知していて、火事を起こして逃走に成功します。残された茉莉亜は若槻に人質として連れまわされて残された【三分の一だけ本物のお金である一部】を持って脱出を図ります。屋上に到着し、茉莉亜は若槻の手を振りほどいて屋上から向かい側のビルの屋上に飛び移って彼の手から逃れます。一方、破魔は渋柿の仲間に暴行を加えて殺し、鉢合わせになった渋柿を車で轢いて茉莉亜を連れて清原達の行方を探しに向かいました。清原達は予めトイレに隠してあった「三分の二」の金を持って金森の豪邸へ逃げ込みます。無事に計画した通りに事が進んだと思っていた彼らの元に茉莉亜と途中で捕まって3人の居場所を問い詰められたボーイを連れて破魔が到着します。破魔は渋谷を殺した事、ハニーバニーが燃えた事で火災保険が自分に入ると上機嫌です。そして、銀行強盗で手に入れた金は清原、金森、小島、茉莉亜の四人が使っていいが、自分のもとで働くことが条件だと言い放ちます。「自分達は破滅した人生をやり直す為にやった、見逃してほしい」と清原は破魔に懇願しますが。「銀行強盗が何を言ってる。お前ら悪党なんだから」と厳しいい言葉を突き付けて物語は終わります。
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