映画「神童」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
神童の紹介：2006年日本映画。音楽大学を目指している菊名和音は中学生の成瀬うたと出会います。彼女はピアノの才能があり、ピアニストであった父親が亡くなってから母親に育てられ、ピアノ漬けの毎日にうんざりしていました。成り行きから和音のピアノの先生として教えることになったうたでしたが、次第に楽しんでいくようになります。しかしうたは徐々に聞こえる音に違和感を覚えるようになっていきます。主演は成海璃子さん、和音役に松山ケンイチさんが担当し、ピアニスト三浦友理枝さんも出演しています。
監督：萩生田宏治 出演：成海璃子（成瀬うた）、松山ケンイチ（菊名和音（ワオ））、手塚理美（成瀬美香）、甲本雅裕（長崎和夫）、西島秀俊（成瀬光一郎）、貫地谷しほり（加茂川香音）、串田和美（御子柴教授）、ほか
この解説記事には映画「神童」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
言葉を覚える前にピアノの楽譜が読めたうたはピアノの才能があり、中学生になった今ピアノ漬けの日々に嫌気が指していました。商店街を歩いていると八百屋の上からピアノの音が聞こえてきました。音大を目指す菊名和音は受験のために練習していたのですが、騒音がうるさいと隣の店主と言い合いになります。うたはこっそりと上がりこみ、ピアノを弾きます。うたは和音に「へたくそ」といいながらもピアノを教えていきます。うたの父親はピアニストでしたが、難聴をわずらい、自殺してしまいました。父親の遺したピアノと屋敷は差押えられてしまい、母親はうたにピアニストになってもらうため、働き詰めとなり、レッスンを強制的に参加させていきます。ある晩、うたは和音を誘って屋敷に侵入します。そこで父親の遺したピアノを演奏しますが、その曲に和音は聞き覚えのあることに気づきます。
和音は想いを寄せる相原の演奏を聞きに行きました。彼女は和音のことは眼中にありません。そんな中、うたも同じ会場に来ており、相原の演奏がよくないことを指摘します。和音は相原に謝るように言いますが、それ以降、和音とうたは距離を置くようになりました。和音は大学受験が近づくにつれ、ピアノの練習に励みながらもうたのことを考えていました。受験当日、緊張の中うたが和来てくれたことで、和音はその演奏が大絶賛され、音大を主席で入学することになりました。その後有名な小宮山教授が和音の担当となりますが、受験のときのような演奏ができないことから担当を外れることになり、次の担当は御木柴教授となりました。うたの父親とも共演したことがある教授は和音に呼吸ができていないと話し、声楽科の加茂川香音の伴奏役に抜擢します。次第に香音と和音は付き合うようになりました。
その頃うたは父親が遺したピアノが持っていかれるところでした。父親との思い出を思い出します。和音に会いに行くと香音と付き合っていることがわかります。その帰りに捨てられそうになっているピアノを見つけたうたはピアノを演奏し始めます。その曲を聞き入って人が集まってきました。その中に御木柴教授もいました。教授はうたの父親と共演した際のことをうたに話します。うたは御木柴教授に父親のことをたくさん聞くようになります。しかしうたはこの頃から耳に違和感を覚えるようになっていきました。図書館で耳の病気をあることを調べます。日本に有名なピアニストであるリヒテンシュタインが公演のために来日します。レッスンにも顔を出すようになっていたうたはリヒテンシュタインの演奏するピアノの調律を手伝うことになりました。うたの演奏を聞いたリヒテンシュタインはどのピアノがよいか選ぶよううたにいいます。そのピアノで公演をおこなうためです。しかし当日、リヒテンシュタインは体調不良を訴え、代役を急遽うたに頼みます。うたの母親は反対しますが、うたは演奏することにします。
公演には御木柴教授、和音、香音も見に来ていました。うたに誘われたからです。うたが演奏することを知った和音はうたの元へ駆けつけますが、うたは大丈夫と言って舞台に立ちます。舞台に立ったうたはピアノのイスが低いことから楽譜を下に引き、演奏を始めます。演奏は大成功に終り、拍手が喝采される中、うたはその場に倒れてしまいます。それ以降彼女の耳は聞こえなくなってしまいました。うたは父親の遺したピアノがある倉庫に向かいます。和音もその倉庫に向かい、うたを見つけます。2人はそのピアノを演奏するのでした。
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