映画「グッドナイト・ムーン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
グッドナイト・ムーンの紹介：1998年アメリカ映画。年上の恋人ルークと結婚することになったイザベル。ルークの二人の子供達と前妻ジャッキーに受けいられようと継母としての奮闘の日々が始まる。新しい家族の絆が育まれていく過程を感動的に描いたヒューマンドラマです。ジュリア・ロバーツとスーザン・サランドン、対照的な母親像を演じた二大女優の好演が光ります。
監督：クリス・コロンバス 出演者：ジュリア・ロバーツ(イザベル・ケリー)、スーザン・サランドン(ジャッキー・ハリソン)、 エド・ハリス(ルーク・ハリソン)、 ジェナ・マローン(アンナ・ハリソン)、リアム・エイケン(ベン・ハリソン)、ほか
この解説記事には映画「グッドナイト・ムーン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ニューヨークで暮らすカメラマンのイザベルは歳の離れた恋人ルークと同棲をしています。ルークには前妻ジャッキーとの間にアンナとベンという二人の子供がいます。ジャッキーは家事から子育てまで完璧にこなす模範的な母親ですが、イザベルは家事が苦手、おまけに子供達もなかなか懐いてくれません。強い絆で結ばれた母子の間にはイザベルが入り込む余地などなく、彼女は子供達とどう接していけばいいのか悩んでいました。イザベルは週末泊まりにやってきたアンナとベンのために子犬をプレゼントしますが、両親の復縁を願う姉のアンナは反抗的な態度を取ります。自宅へ戻ってくるとアンナは部屋に閉じこもってしまいます。娘の様子を気にしたジャッキーが何かあったのかとイザベルに尋ねると、ルークと一緒にバスルームにいるところをアンナに目撃されてしまったと打ち明けます。ジャッキーはイザベルの軽率な行動を責め立て、二人は大喧嘩をしてしまうのでした。
次の週末アンナとベンはイザベルの撮影を見学しに行きますが、いつまで経っても終わらない撮影に子供達が退屈し始めます。そしてアンナがうたた寝している間に、弟のベンがいなくなってしまいます。ベンは警察に保護され、無事に見つかりますが、ジャッキーは子供達を放置したイザベルを激しく責め、これ以上二人の世話を任せられないと言い出します。そんな中ジャッキーは自分の身体がガンに侵されていることを知ります。ジャッキーは病を打ち明けようとルークを呼び出しますが、逆にイザベルにプロボースするつもりであることを相談されてしまい、告白することはできませんでした。アンナはルークとイザベルが結婚すると知り激しく落ち込みますが、ジャッキーからイザベルの長所もちゃんと見てあげるべきだと諭されます。アンナはイザベルから絵の描き方を教わり、ファッションや音楽にも造詣の深い彼女に尊敬を抱くようになります。
一方ジャッキーには孤独な闘病生活が待っていました。イザベルには前職に戻ることになったと嘘をつき、子供達を預けては治療を続けます。ジャッキーの家でロサンゼルス行きの航空券を目にしてしまったイザベルは、彼女が子供達を連れてロサンゼルスで働くつもりなのではないかと勘違いしてしまいます。ジャッキーはガンの新たな治療のためにロサンゼルスに行く予定であることを告白するのでした。ジャッキーはルークと相談し、子供達に病について打ち明けます。アンナは嘘をつかれていたことにショックを受けますが、気丈に振る舞う母を見るうちに、病を受け入れようと考えるようになります。その頃イザベルは家族との時間を優先するあまり、仕事への熱心さを欠き、家庭と仕事のどちらを取るのかと上司から迫られます。イザベルは迷わず家族との時間を選択するのでした。アンナは学校で男子生徒からいじめられ悩んでいましたが、イザベルが彼を懲らしめる秘策を思いつきます。
治療を終えたジャッキーがロサンゼルスから帰ってきます。自宅へ戻ってくると、子供達の様々な表情を捉えた等身大の写真パネルが部屋中に飾られていました。ジャッキーは写真を撮影してくれたイザベルへ感謝の気持ちを伝え、子供達と一緒に写った写真も撮って欲しいと依頼します。乗馬やスケートを楽しむジャッキーと子供達の生き生きとした姿をイザベルは次々と写真に収めていきます。ロサンゼルスでの治療には効果が現れなかったことから、ジャッキーは治療の継続を断念し、迫りつつある死期を家族とともにゆっくり過ごすことを決意します。イザベルの協力により男子生徒を懲らしめることに成功したアンナは、イザベルに深く感謝し、二人はますます打ち解けていきます。しかしジャッキーは自分を差し置いて娘の問題を解決したイザベルを素直に認めることができません。娘を奪られることへの不安や嫉妬からイザベルについ冷たい態度を取ってしまい、自己嫌悪に陥ってしまうのでした。一方でイザベルも母親として子供達をきちんと育てていくことができるのか不安を抱えていました。イザベルは子供達にとってジャッキーこそが最高の母親であり、自分は決してジャッキーの代わりにはなれないだろうと弱音を漏らします。それを聞いたジャッキーは子供達は二人の母親の優れた部分を受け継いで立派に成長していくはずだと彼女を励まします。ジャッキーは子供たちの未来をイザベルに託そうとしていました。クリスマスの日、イザベルとルークもジャッキーの家に遊びにやってきます。アンナとベンは母との別れの時が迫っていることを感じていました。ジャッキーは心細さを見せる子供達にどんな時もそばで見守っていることを伝えます。イザベルが家族四人の記念写真を撮影すると、ジャッキーは家族全員で写真を撮りたいと言い、イザベルに写真に入るよう促します。イザベルはようやく自分も家族の一員として受けいれられた気持ちになるのでした。ジャッキーの隣に座ったイザベルは彼女の手を固く握りしめ、五人は笑顔で写真に収まるのでした。
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