探検隊の栄光の紹介:2015年日本映画。荒木源の同名小説を映画化した冒険コメディ作品です。新境地を開こうと秘境を探検するテレビのバラエティー番組への出演を決めた俳優が、現地での政府軍と反政府軍との抗争に巻き込まれていきます。
監督:山本透 出演者:藤原竜也(杉崎正雄)、ユースケ・サンタマリア(井坂プロデューサー)、小澤征悦(瀬川ディレクター)、田中要次(橋本カメラマン)、川村陽介(小宮山)ほか
映画「探検隊の栄光」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「探検隊の栄光」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
探検隊の栄光の予告編 動画
映画「探検隊の栄光」解説
この解説記事には映画「探検隊の栄光」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
探検隊の栄光のネタバレあらすじ:起
かつて一世を風靡した俳優の杉崎正雄(藤原竜也)は、中々代表作のイメージから抜けきれないでいました。何とかして新境地を開拓したいと考えていた杉崎の元に、テレビ局から秘境を探検するバラエティー番組への出演オファーが舞い込んできました。引き受けることにした杉崎は探検隊の隊長として、プロデューサーの井坂(ユースケ・サンタマリア)やディレクターの瀬川(小澤征悦)、カメラマンの橋本(田中要次)、音声と小道具担当の小宮山(川村陽介)、紅一点のAD赤田(佐野ひなこ)、そして現地の通訳ガイドを務めるマゼラン(岡安章介)と探検チームを結成、幻の怪獣“三つ首の巨獣ヤーガ”を探すという触れ込みで南の孤島・ベラン共和国へと向かいました。
探検隊の栄光のネタバレあらすじ:承
現地入りした探検チームはもちろんヤーガなど実在しないことなどわかっており、現地人をも巻き込んで“ヤラセ”の仕込みを行っていきました。番組制作は井坂と瀬川の“ノリ”主体で行われ、バラエティー慣れしていない杉崎にとっては戸惑うことばかりでした。ジャングルに入った一行はおもちゃのヘビを置いたり、巨大なワニの着ぐるみを用意したり、ピアニアに食い散らかされた骨としてただのチキンの骨を用意したりと着々と撮影を進め、映像にはもっともらしいナレーションが付け加えられていきました。
探検隊の栄光のネタバレあらすじ:転
撮影も何とか順調に進んでいると思われたその時、一行は突然銃を持った数人の反政府軍兵士に身柄を拘束されてしまいます。一行は事情を説明するも、撮影した映像を渡さなければ命の保証はないと脅されて映像を渡しました。反政府軍は一行の解放を認めるも映像は無意味だとして破棄しようとし、それに怒った杉崎は反政府軍に掛け合い、結局反政府軍も原始猿人に扮して撮影の手伝いをさせられることになりました。そんな時、一行の元に24時間以内に政府軍が攻撃を仕掛けるとの情報が入り、一行に緊張が走りましたが、杉崎はせめて最後のシーンだけは撮ろうと呼びかけました。
探検隊の栄光の結末
探検チームは反政府軍の協力のもと、ハリボテで作ったヤーガ人形を使って最後のシーン撮影に入りました。そこへ政府軍の部隊が現れますが、ガスボンベの火を吐くヤーガ人形を本物だと勘違いして撤退しようとしました。しかし、ガスボンベの火が尽きてしまい、政府軍は再突入をかけようとしましたが、そこに何と本物の“三つ首の巨獣ヤーガ”が現れ、政府軍は一目散に退却していきました。撮影を終えた探検チームは反政府軍に別れを告げて帰国、程なくして政府軍と反政府軍は“ヤーガの怒りに触れた”として和平交渉を組みました。放送された探検チームの番組は大反響を呼び、第二弾の制作も決定しました。杉崎は引き続き探検隊長としてロケに参加しました。
最初はかなりB級臭のする内容かと思いきや、藤原竜也さん演じる杉崎の1人語るシーンはまさに今のテレビ業界の苦悩を語ってるようでちょっと泣きそうになった・・・作る側は一生懸命面白いものを作ろうとしてるのを、私たち見る側もただただ文句や毒を吐きながら呟くのでは駄目だなぁ~とちょっと反せさせられました。藤原竜也さんはこういう1人語り本当に上手いと思う!ユースケ・サンタマリアさんもいい味出してました!