映画「午後8時の訪問者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
午後8時の訪問者の紹介：2016年ベルギー,フランス映画。診療所の責任者で医師のジェニーは、診療時間を一時間も過ぎた午後８時過ぎに鳴ったインターホンに応対をしなかった。翌朝、診療所の近くで身元不明の少女の遺体が発見され、警官から診療所に設置している防犯カメラの映像を求められると、そこにはインターホンを押す少女の姿があった。罪悪感に苛まれたジェニーは少女が誰なのか、何故診療所へ来たのかを調べ始めます。
監督：ホルヘ・グティエレス 出演者：アデル・エネル（ジェニー）、オリビエ・ボノー（ジュリアン）、ルカ・ミネラ（ブライアン）、ジェレミー・レニエ（ブライアンの父親）、ベン・ハミド（ベンマムート警部）、オリビエ・グルメ（ランバート）他
この解説記事には映画「午後8時の訪問者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
知人の医師の代わりに診療所で働くジェニーは、ある日、研修医のジュリアンを咎めます。そんな時、診療所のインターホンが鳴り、ジュリアンが応対しようとするも、診療時間は一時間も過ぎていた事と、ジェニー自身も近々新しく移る病院で行われる顔見せパーティへ行く用があったために応対を静止します。翌朝、刑事が訪ねてきて診療所の入り口に設置してある防犯カメラの映像の提供を求められ、理由を尋ねると、診療所の近くで身元不明の女性の遺体が発見された件を調べていると言う。診療時間が迫ってもなかなか来ないジュリアンにジェニーは電話するも留守番電話で返事がなく、ジェニーはいつも通り診療を開始します。警察署で、遺体で発見された女性が診療所のインターホンを押していたことを知らされ、時間を尋ねたジェニーはそれが午後８時頃と聞かされ動揺します。身分を証明するものを何も持っていなかったことから、知っている人物かどうか映像を見て確認してほしいと促され映像を見たジェニーだがそこに映っていたのは知らない少女だった。
診療所へ戻る途中ジェニーは、診療所から川をはさんだ向かい側にある工事現場を訪れ、少女の遺体が発見された現場を見に行きます。夜、ジェニーは診療所へ来なかったジュリアンのアパートを訪ね、少女のことを話します。ジェニーは何か気付かなかったか尋ね、スマートフォンに保存した少女の写真を見せるもジュリアンは「知らない」と言い、ジェニーは診療所の扉を開けなかったことを後悔し罪悪感に苛まれます。診療所の持ち主である知人の医師に少女の事を尋ねるも彼もまた「知らない」と言う、そしてジェニーは病院には移らず診療所を続けることを報告します。往診先で少女の写真を見せるも誰も「知らない」と言う中、患者の一人ブライアンが少女の写真を見せた後、急激に心拍数が上がったことに気がつき、疑問を持ったジェニーはブライアンに少女を知っているか問いただします。
最初は「知らない」と言っていたブライアンだが、両親には絶対秘密にするという条件で、少女が高架橋下にあるキャンピングカーにいた事をジェニーに話した事で、少しずつ事態が変わって行きます。キャンピングカーの持ち主に連絡を取り、少女の写真を見せるも「知らない」と追い返されたジェニーだが、彼の母親がジェニーの患者だったことから彼の父親を訪ね、話を尋きに行きます。目撃情報からインターネットポイントで客を装って訪れ、少女の写真を見せるも、女性店員も客達も「知らない」と言う。そんな中、往診から戻る途中ジェニーは襲われ「あまり嗅ぎ回るな」と忠告されます。そして、ブライアンの両親からは、これ以上少女の事でブライアンに近くのはやめてほしいと主治医を解任され、警察からも危ない事をしないよう注意されるも警官から少女の名前が判ったと告げられます。
少女の名前が判った夜、ブライアンの父親が訪ねてきて少女が死んだ夜一緒にいた事を告白します。事の次第を話し、少女が死んだ事とは関係ないと言うも少女を助けようとはしなかった。ジェニーは「警察へ行って話すべき」と促すも、ブライアンの父親は洗面所で首吊り自殺を図るが失敗。ジェニーに再び促され警察へ電話をします。診療所のジェニーの所へインターネットポイントの女性店員が訪ねてきて「警察へ行く前にお礼を言いに来た」と言い、写真の少女は自分の妹だと話します。偽造パスポートで入国していた事、少女の本当の名前をジェニーに伝え診療所を後にします。少女の姉を見送った後、ジェニーは診療所でいつもの日常へ戻っていきます。
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