映画「テルマエ・ロマエ2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
テルマエ・ロマエ IIの紹介：2014年日本映画。ローマ時代の浴場設計技師ルシウスが再び平たい顔族の世界にタイムスリップするテルマエロマエ2作目の映画。戦争の危機を救えるのか。阿部寛と上戸彩が共演のヒットコメディ第2弾。
監督：武内英樹 原作：ヤマザキマリ 出演者：阿部寛（ルシウス）、上戸彩（山越真実）、北村一輝（ケイオニウス）、竹内力（館野）、宍戸開（アントニヌス）、笹野高史（山越修造）、市村正親（ハドリアヌス）、キムラ緑子（山越由美）、勝矢（マルクス）、曙（アケボニウス）、琴欧洲（コトオウシュヌス）、松島トモ子（峰子）、白木みのる（ラーメン屋店主）、ほか
この解説記事には映画「テルマエ・ロマエ2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハドリアヌス皇帝（市村正親）が民衆の支持を得ていたローマ時代。ルシウス（阿部寛）は現代の日本とローマとを行き来して現代の日本の風呂文化を吸収し、今ではローマ帝国で大人気のテルマエ技師として皇帝の信頼も得ていた。
古代ローマ帝国の民衆の娯楽は、公衆浴場と並びコロシアムでの闘いも人気があり、そこで戦うグラディエーター（剣闘士）達は疲れており、彼らが傷を癒し、疲れを取るための風呂を作る命令がルシウスに下ります。しかし温泉の引くのは難しくルシウスは悩みます。
すると現代の日本にタイムスリップしたルシウスが力士と出会って相撲を観戦します。そこで足裏のつぼを刺激する板、電動マッサージチェア、入浴剤に感動。その後古代ローマにもどったルシウスによりグラディエーターたちは薬草で作った温泉の元が入った風呂に浸かり、奴隷による人力のマッサージチェアで疲れを取った。
前作テルマエロマエの結末でテルマエ漫画を出版社に持ち込んだ真実（上戸彩）は「風呂が描けていない」と言われる。原稿がボツになった真実は研究も兼ねて温泉風呂専門のライターとなっていた。ルシウスには次の依頼として、ローマで子供の娯楽になる風呂を作れと言われる。
再び頭を悩ませたルシウスは現代日本にタイムスリップし、屋内温泉プール施設「湯ートピア」に行きウォータースライダーを目撃、それを見て「罪人が急流流しの刑を受けている」と衝撃を受ける。しかし同じように滑ってみると楽しいことがわかった。ウォーター・スライダー滑っていたルシウスはそこで真実との再会を果たします。湯ートピアという言葉をそこで知ります。
再びローマに戻ったルシウスは同じようなウォータースライダーをつくり評価されます。そのあと皇帝から「ローマ帝国に巨大な温泉郷を建設しろ」と命令されて「テルマエ技師として光栄」と早速パイエアの地で建設に取り掛かります。
そんな中、ルシウスに新たな指示が。パンノニアに遠征し戦いに苦戦し疲れているケイオニウス（北村一輝）のために風呂を作ることになったルシウスは、また日本へタイムスリップ。きこりが使っていた組立式のヒノキ風呂と、北島三郎の与作のフレーズ「ヘイヘイホー」を学びローマに戻ります。
再びパイアエに戻り温泉郷建設に取り掛かるルシウスは山賊に襲われます。ルシウスはその山賊たちに宝が埋まっているとうそをつき、温泉堀を手伝わせます。しかしわれに返った山賊たちに襲われ再び草津温泉にタイムスリップしたルシウスは、草津にたまたま来ていた真実に案内してもらい卓球やモグラたたき、射的にマジックショーを見てひらたい顔族の公開処刑だと思い絶してしまう。
そこで館野に出会い誘われるままにラーメンやビールを知ることに。真実に混浴に入らないかと誘われるもののローマでは禁止されていると言う。が、入ることになった。そこでは男女の垣根どころか生命の垣根まで取り除かれている秩序正しい温泉に衝撃を受けます。
そして古代ローマに戻りラーメンやもぐらたたき等を温泉郷に取り入れる。混浴も復活させようと皇帝に直訴するも認められなかった。と、そこにケイオニウスたちが疫病になったとの悪い知らせが入る。
何とかケイオニウスの病を癒せないかと考えるルシウスは、転落しまた現代日本へとタイムスリップ。そこは、真実の実家が経営する温泉宿でした。ローマでのテルマエ工事でぎっくり腰になったルシウスは現代で鍼灸してもらい治してもらいました。真実の持ったいたローマ帝国の歴史書である’ローマの繁栄と衰退’にあった記述によって、ルシウスはケイオニウスが結核にかかっていることを知ります。
今度はルシウスは真実と一緒にローマへ戻ります。治療のため建設中の温泉郷で湯につかるケイオニウスを見つけたルシウスたち。真実はケイオニウスが結核にかかっているためすぐに隔離するよう言いますが一蹴されます。そのため温泉郷では結核が流行してしまうのです。
そんな中、真実とルシウスはケイオニウスから兄に会いたいと言われ、コロシアムへ向かいます。そのころハドリアヌス帝も体調を崩しており、それをチャンスと見た反ハドリアヌス帝派の元老院議員たちは、ケイオニウスの兄を利用し、政権奪取をたくらんでいました。
そこへ現れたルシウスと真実はこのケイオニウスに扮した人物は偽者だと言うが信じてもらえません。それどころか偽物のケイオニウスは真実を魔女扱いし捕らえます。苦悩するルシウスでしたが再び日本へタイムスリップし、そこで針灸治療を行う人物を見つけてローマへ連れ帰り、ハドリアヌス帝の治療に当たらせます。コロシアムに戻ったルシウスでしたが、グラディエーターのアケボニウスが真実を逃がしてくれルシウスと共にバイアエに逃げました。
偽物のケイオニウスは軍を引き連れて追ってきましたが、そこに病の癒えた皇帝と本物のケイオニウスが現れます。偽物のケイオニウスたちの陰謀は失敗に終わるのです。さらにパイアエで山賊や力士たちとアケボニウスが掘削を続けていた場所から温泉が湧き出ます。温泉郷ユートピアはついに完成したのです。
次のテルマエ建設地であるパンノニアへ向かおうとするルシウスに真実は衝撃の事実を伝え引き止めます。ルシウスが新たなテルマエ建造事故で亡くなるという歴史上の記述があることを彼に告げますがルシウスはローマのために働きテルマエロマエとして死ねるなら本望だと言うのです。それを聞いた真実はルシウスを止めることはしませんでした。
そして2人の別れのときがやってきます。抱き合い涙を流すとルシウスの前から真実が消えていきます。そして日本に戻ってきた真実は漫画家としての道を歩みます。テルマエロマエという漫画を描き連載を獲得し映画化もされます。真実がテルマエロマエの原作者としてその撮影現場へ行くと、井戸からタイムスリップしてきたルシウスが現れるのでした。
テルマエロマエ2のネタバレあらすじと結末でした。
テルマエロマエ2と題し2014年4月26日（よい風呂の日）に公開。2013年1月30日映画第2作目の製作が正式に発表され、主要キャストは第1作を継承しブルガリアのオープン・セットの ヌ・ボヤナ・フィルム・スタジオでエキストラ5000人を動員して撮影が行われている。そこには琴欧洲も出演。キャッチコピーは「また、来ちゃった。」「世紀のSF（すごい風呂）超大作」。日本公開は434スクリーンで行われ、初日の2日間で36万5356人を動員、4億9134万2950円の興業収入を記録して国内映画ランキング3位となった。観客の男女比は49対51で30代以上が71.2％と多く前作を評価していることを鑑賞動機に挙げた観客は92.7％だった。
人気コミック「テルマエロマエ」の映画化大ヒット作の続編。まぁ、なんとなく「またかよ」ってところもあるものの、安定の面白さ。ある意味2作目になって、ズレ方も、コチラ側の受け止め方も安定してきて笑い方を心得ているだけに、安心して笑えた。前作テルマエロマエが好きだったなら、テルマエロマエ２も良い。安定の笑いがソコにある。ヒマ潰し派でも、デート派でも、どっちでもＯＫの、ただ座って笑っていられるそんな王道のパロディ作品。阿部寛の顔芸がすべり知らず！と書いたものの、本当言うと、関取の方々が、ちょっとアクが強過ぎたかなぁ。微妙に無名の方も多かったし。でも、ガチの幕内力士に爆笑し続ける演技とか要求するのは難しいのかな。両立させるためには仕方ないのかな、って。それと、ブルガリアに作ったというオープンセットが凄かった。チープなコントのような背景や合成と違って、あれはかなりちゃんと作れていて、かつ、国内ロケだと思っていたのに、ブルガリアとか、ちょっと驚いた。松島トモ子が動物に噛まれるとか、若い人たち、知らないネタだろ。指圧の浪越先生、生きていたんだ？よく解らないけど。白木みのる久々。随所に「気付いたヒトだけ笑って」って言う小さなネタを差し込んでいるのが憎い。テルマエロマエ２で予想を裏切ったのが、歴史を曲げなかったコト。てっきり、上戸彩がお医者さん先生を呼んで、ペニシリンか何かの抗生物質でケイオニウス（北村一輝）の結核を治してしまったり、忠告するコトで、ルシウスの落石事故を回避させたりするのかと思った。あれだけのメチャクチャなパロディで、史実を曲げなかったのは、唯一、最低限の倫理観が働いたのか、と感心した。「これ、結核の薬、持って行くな」って予想して見ていただけに、色々な意味で裏切られた。 個人的には、テルマエロマエ２前半に、イタリア語（ラテン語？）で通していたけど、「そろそろ良いでしょう」って言うの自体が笑えた。でも、みんな頑張っていたよね。これ、テルマエロマエ３は無い作りだけど、どうなのかな。まぁ、結構笑えました。あー、草津温泉と、箱根ユネッサンに行きたくなったかも。バスクリンも使いたくなった。（笑）
●真実（上戸彩）の実家として劇中に登場し、ルシウス（阿部寛）との混浴シーンでも使われた旅館は、宝川温泉・汪泉閣（群馬県）です。前作では北温泉（栃木県）でした。
●ルシウス（阿部寛）と真実（上戸彩）がラスト、エンディングで入っていたお風呂は、法師温泉・長寿館（群馬県）です。
●湯もみのシーンで登場するのは、草津温泉・熱乃湯（群馬県）です。
●湯けむりの立つ街中でのシーン、源泉が湧き出る場所は草津温泉の中心地・湯畑（群馬県）です。
●ルシウスがもぐら叩きをしていたのは、上諏訪温泉・片倉館（長野県）です。
●真実（上戸彩）がサイン会を開いていたのは、大江戸温泉物語（東京都）です。
●ルシウス（阿部寛）が罪人が処罰されていると勘違いした岩っぽいウォータースライダーがあるのは、ラーラ松本（長野県）です。
●ルシウス（阿部寛）が日本のグラディエーター(力士)に囲まれるシーンは、平温泉・平湯（長野県）です。地区住民専用のため一般の方は入浴できません。
●平たい顔族のコロッセオとして登場したのは、間々田八幡宮（栃木県）です。
●ちなみに、ヨーロッパ最大の撮影スタジオがあるブルガリアでは5000人ものエキストラが参加して撮影されています。
この映画の感想を投稿する