遠くの空に消えたの紹介：2007年日本映画。空港建設問題に揺れる田舎の村を舞台に、都会から来た転校生の少年が少女の夢を叶えるため、同級生と共に奮闘する姿を描いた青春ドラマです。
監督：行定勲 出演者：神木隆之介（楠木亮介）、ささの友間（土田公平）、大後寿々花（柏手ヒハル）、三浦友和（楠木雄一郎）、長塚圭史（赤星）ほか
映画「遠くの空に消えた」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「遠くの空に消えた」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「遠くの空に消えた」解説
この解説記事には映画「遠くの空に消えた」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
遠くの空に消えたのネタバレあらすじ：起
田舎の空港に楠木亮介（柏原崇）という男が降り立ちます。この空港の滑走路には、謎の靴の跡が残っていました。亮介は客室乗務員に靴の由来を語り始めます。
亮介（神木隆之介）が小学生だった頃、のどかな田舎だった馬酔村は空港建設問題で揺れていました。村は建設賛成派と反対派に分かれて対立、政府は空港建設計画の責任者として空港公団団長である亮介の父・雄一郎（三浦友和）の派遣を決定、亮介は雄一郎に伴われて馬酔村の学校に転校します。亮介は瞬く間にクラスの女子から注目を集めますが、クラスを仕切る土田公平（ささの友間）はこれを快く思わず、亮介に喧嘩を仕掛けますが二人とも肥溜めに落ちて引き分けとなり、これがきっかけで二人は友情を育みます。
遠くの空に消えたのネタバレあらすじ：承
亮介と公平は、空に向かって謎の呪文を唱える不思議な少女・ヒハル（大後寿々花）と出会います。ヒハルは父はUFOに連れ去られ、いつの日か父がUFOに乗って戻って来るのを待っているのだと言います。亮介、公平、ヒハルは丘の上に自分たちだけの秘密基地を作り、天体望遠鏡で星を見上げるのが楽しみになっていました。
一方、雄一郎は空港建設反対派を金で買収するなどの裏工作を繰り広げ、村の対立はさらに深まっていました。推進派に寝返った者の子がいじめの対象になったり、村を去る者も出始めていました。亮介は父の強引なやり方に不満を募らせていました。
遠くの空に消えたのネタバレあらすじ：転
ある日、空港建設反対派のリーダー天童（石橋蓮司）と青年団のトバ（田中哲司）が結託し、亮介らと繋がりのある赤星（長塚圭史）をそそのかして雄一郎を襲撃させ、重傷を負わせる事件が発生しました。さらに追い打ちをかけるように、亮介たちの秘密基地が何者かによって破壊され、ショックを受けたヒハルが丘の上から転落して重傷を負ってしまいます。
思い出の場所を失い、父との精神的な繋がりも途絶えてしまったヒハルは深く絶望してしまいます。
遠くの空に消えたの結末
亮介と公平は、ヒハルのためにある計画を思い付きます。作戦当日の夜、空港建設予定地の麦畑には、公平らの呼び掛けに応じた100人ものの地元の子供たちが集まりました。彼らは思い思いに麦を踏み固めて、人工のミステリーサークルを作り上げました。公平は逃げる際にぬかるみに足をとられ、靴をその場に置き去りには走り去りました。
翌日、完成したミステリーサークルを見たヒハルの表情には笑顔が戻っていました。やがて空港は予定通りに建設されることが決まり、亮介は村を離れることになりました。亮介の乗った車を公平はいつまでも追いかけていました。
そして現在、滑走路の一角に残る公平の靴の跡を見つめながら、亮介は思いにふけっていました。
以上、映画「遠くの空に消えた」のあらすじと結末でした。
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