宇宙戦艦ヤマト2199/第四章 銀河辺境の攻防の紹介:2012年日本映画。オリジナルのヤマトにはなかった2199独自のストーリーで展開する第四章。人の心の中に見え隠れする恨みや疑いというものを、若いクルー達がいかに乗り越えるかに注目。また、TVアニメ『ヤマトⅢ』でヤマト拿捕に成功した次元潜航艇が登場。2199におけるこの強敵とヤマトとの息詰まる攻防も見逃せない。
総監督:出渕裕 声の出演:菅生隆之(沖田十三)、小野大輔(古代進)、桑島法子(森雪)、鈴村健一(島大介)、大塚芳忠(真田志郎)ほか
映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第四章 銀河辺境の攻防」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第四章 銀河辺境の攻防」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第四章 銀河辺境の攻防」解説
この解説記事には映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第四章 銀河辺境の攻防」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
宇宙戦艦ヤマト2199 第四章 銀河辺境の攻防のネタバレあらすじ:起
帰るべき母艦を失ったガミラス人パイロットのメルダ・ディッツはヤマトに留まることになりました。艦長・沖田十三の命によりメルダを尋問する戦術長・古代進でしたが、メルダがガミラスに関して何ら明かすことはないと感じます。メルダの言った地球側が宣戦布告なしに先制攻撃をしたとの話を受け入れられない航海長・島大介は、ガミラスとの最初の実戦における唯一の生き残りの機関科員・山崎奨に呼び出され、彼からメルダの話が事実であることを聞かされます。この事実は隠蔽されていて、人類はガミラスが先制攻撃を仕掛けてきたとの偽りの公式発表を信じ込まされているのです。しかし、島はなおもこの事実を受け入れられません。ガミラスの拠点があると推測される宙域でメルダは解放されることになりましたが、航空隊員・山本玲がメルダを連れ出します。玲は兄をガミラスとの闘いで失っており、ガミラスに憎悪を燃やしていて、メルダを彼女の搭乗機ともども激しく追尾します。しかし、メルダはテクニックを駆使して逆に玲の背後を取りました。すると、玲の搭乗機がトラブルにより爆発炎上し、玲は脱出したものの宇宙を漂流してしまうのです。そこにメルダが手を差しのべてきました。気を失った後にヤマト艦内で目覚めた玲は、不思議とメルダに向けていた憎悪の火が消えていたのです。古代はメルダを解放する直前、彼女に「信じあえる気がする」と言います。古代は、ヤマトとガミラスとが次元断層を脱出する際に協力しあえた時からそう感じていました。
宇宙戦艦ヤマト2199 第四章 銀河辺境の攻防のネタバレあらすじ:承
地球側の先制攻撃の事実を聞かされナーバスになっていた島は古代と些細なことで言い争いとなり、結局沖田から古代ともども艦内清掃の懲罰を与えられます。清掃の為に艦内を巡る島は機関長・徳川彦左衛門や玲らと言葉を交わすうちに頑なだった心が解きほぐれていき、父・大吾の「宇宙人とだってきっと友達になれる」との言葉を思い出して冷静さを取り戻すのです。一方、古代は沖田から最初のガミラスとの実戦の話を聞きます。当時艦隊を率いてた沖田は司令部が下した先制攻撃の命令を、相手の目的もまだわからない段階では早急だと考えて受け入れずにいました。しかし、即座に沖田は提督としての職を解任され、地球艦隊は双方の意思疎通を図ろうともせずに先制攻撃を仕掛けてしまったのです。沖田は古代に「命令違反は軍人としては失格だが、その命令が間違っているのなら立ち止まり自分を貫く勇気も必要だ」と言います。艦橋で顔を合わせた古代と島との間にもう険悪な空気はありません。
宇宙戦艦ヤマト2199 第四章 銀河辺境の攻防のネタバレあらすじ:転
突如攻撃を受けたヤマトは大小多数の星間物質が浮遊する空間に逃げ込みます。ヤマトを襲う空間魚雷は断続的に飛来してきますが、その発射地点はまったく探知できません。副長・真田志郎は異なる次元を往来できる艦艇による攻撃との仮説を立てそれに対応しようとしましたが、その時沖田が体調不良を起こして倒れます。症状の悪い沖田は緊急手術を受けることになり、真田が艦長代理として指揮を執ります。ヤマトが星間物質の陰で息を潜めて敵が諦めるのをひたすら待ち続けると、レーダーに離脱していく何かが映ります。それが敵艦であるかを確認する方法で古代と情報長・新見薫とに意見対立が起きますが、真田は新見の案を採用します。古代の提案はヤマトに最もリスクの少ない方法でしたが、誰かが危険な宙域に出る必要のあるものだったのです。新見案により索敵用次元ピンガーをヤマトは放ちますが、敵の次元潜航艇はこのピンガーを捕捉しヤマトの位置を特定しました。先ほどのレーダー感知はデコイによるもので、ヤマトが油断して動くのを敵が逆に待っていたのです。敵の攻撃が再開されますが、ヤマトからはまだ敵位置はわかりません。古代は独断でヤマトを離れて、自分が提案していた亜空間ソノブイを宙域に展開させます。彼は「命令が間違っているのなら立ち止まり自分を貫く勇気も必要だ」との沖田の言葉を思い出して無断かつ自身の危険を顧みない行動に出たのです。古代の作戦は成功し、異次元に潜む敵からの攻撃をヤマトは凌ぎきることができました。手術が無事成功に終わり目覚めた沖田は、古代らの活躍で危機を乗り切れたことを知るのです。
宇宙戦艦ヤマト2199 第四章 銀河辺境の攻防の結末
異次元の敵の有無を先行探査すべく古代と船務長・森雪はヤマトを離れていました。突如ヤマトとの交信が絶たれた二人が戻ると艦内に人影が見当たりません。ヤマトが勝手に航行しはじめたので古代と雪は艦内を調査していきますが、途中ではぐれてしまいました。二人はそれぞれ謎のイメージに惑わされます。古代は、兄・守ら家族の姿を見ますがそれと同時に現れた面識のない女性に今何と戦っているのか、何故戦うのかを問われ、ガミラスを相手に地球を守る為に戦っているとの答えを見つけられないのです。雪は、ヤマトが何処かへとワープしようとするのを阻止すべく波動エンジンから波動コアを抜き取ります。しかし、波動コアを元に戻さないと地球が滅亡するのだと囁く謎のイメージに誘導されてしまい、コアを装填し直しました。ですが、雪はこれは誤りであることに気づき助けを求めます。古代は、地球は平和で戦争など起きていないとの言葉が飛び交うイメージの中にいましたが、雪同様にこれは間違いであると気づいて、状況を打破します。すると、助けを求める雪を古代は察知でき、波動エンジン内にいた敵を閉じ込めてエンジンを始動させることで敵を消滅させたのです。ヤマト乗組員は機関室に全員揃っていて夢遊状態にありましたが、感応攻撃を仕掛けていた敵が消滅したことで回復へと向かいます。皆がそれぞれに大切な人と会っているイメージを見せられていたようでした。古代は兄・守ら家族に会ったと雪に言えば、雪も大切な人に会ったと言います。1年前の記憶しかない雪が誰と会ったのかと不思議がる古代に、雪は「最後に来てくれたでしょ、古代君」と答えるのです。
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