宇宙戦艦ヤマト2199/第五章 望郷の銀河間空間の紹介:2013年日本映画。『ドメル司令』と『重力アンカー』、オールドファンが泣いて喜ぶ2つが登場する第五章。長い航海に必ずしも一枚岩ではいられないことを証明してしまったクーデター騒動と、沖田の号令の下に圧倒的な数的不利にも中央突破を2度にわたり敢行したヤマトの闘いに注目。
総監督:出渕裕 声の出演:菅生隆之(沖田十三)、小野大輔(古代進)、桑島法子(森雪)、大塚芳忠(真田志郎)、大塚明夫(エルク・ドメル)、山寺宏一(アベルト・デスラー)ほか
映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第五章 望郷の銀河間空間」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第五章 望郷の銀河間空間」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第五章 望郷の銀河間空間」解説
この解説記事には映画「宇宙戦艦ヤマト2199 第五章 望郷の銀河間空間」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
宇宙戦艦ヤマト2199 第五章 望郷の銀河間空間のネタバレあらすじ:起
ヤマト討伐の命を受けたエルク・ドメル司令は中性子星『カレル163』周辺の5つのポイントに艦隊を分散待機させたうえで、ヤマトを挑発しカレル163方面へワープするよう仕向けました。ドメルは5地点のどれかにヤマトがワープアウトすることを推測していたのですが、まさに自分が搭乗する旗艦・超弩級一等航宙戦闘艦ドメラーズⅢの前にヤマトが現れるのです。敵艦に取り囲まれるという危機に艦長・沖田十三は波動防壁を展開しつつ砲撃を開始、中央突破に出ます。最後尾に陣取るドメラーズⅢと艦体を接触させながらもこれをすり抜けたヤマトが敵をこのまま振り切るかと思われた矢先に、集結してきた残りの艦隊からの集中砲火を浴びます。ここで沈むのかと諦めるクルーも出てくるヤマトでしたが、ドメルがガミラス総統府より即時帰還を求められ急遽撤退した為に、運良く絶対絶命の危機から逃れることができました。この撤退は、視察の為にガミラスを離れたデスラー総統専用艦の爆発が関連しているようです。
宇宙戦艦ヤマト2199 第五章 望郷の銀河間空間のネタバレあらすじ:承
物資補給の為にヤマトが立ち寄ったビーメラ4は地球型の惑星でした。戦術長・古代進らがビーメラ4の探索に出た後、伊東真也ら保安部員がヤマトを占拠します。情報長・新見薫も伊東と共謀しており、更には航海長・島大介がイスカンダルへの航海中止とヤマトの即時地球帰還を宣言するのです。伊東は船務長・森雪が地球に来訪して以来消息不明となっているイスカンダル人のユリーシャであることをクルーらに告げます。伊東は、スターシャが妹・ユリーシャに向けた3Dメッセージのカプセルを、雪が持っていたことをその根拠にしています。1年前より昔の記憶がない雪は激しく動揺します。一方、ヤマトに起きている事態を知らない古代らは、ビーメラ4で波動コアに似たカプセルを回収していました。島や薫と意見が対立した伊東は二人を邪魔者として排除しようとしますが、保安部員・星名透が伊東を制圧しました。これによりクーデター騒ぎは終息に向かいます。星名はヤマト内の不穏分子の探索とその行動阻止という別命を携えて乗艦していたのです。星名に頼まれてクーデター派への寝返りを装っていた島は、航海日程の遅れがクーデターの原因であると自責の念にかられます。しかし、朗報がありました。古代らが持ち帰ったカプセルに日程の遅れを取り戻す可能性が秘められていたのです。
宇宙戦艦ヤマト2199 第五章 望郷の銀河間空間のネタバレあらすじ:転
雪=イスカンダル人の噂が艦内に広まり、クルーはもちろん過去の記憶のない雪も戸惑っています。ヤマトはビーメラ4で回収したカプセルの情報を基に、古代文明が開発し現在は放棄されている亜空間ゲートへと向かいます。これを使用できれば航海日程の遅れを一気に取り戻せるのです。ガミラスでは、ドメルの弾劾裁判が開かれていました。総統のアベルト・デスラーが秘密裏に視察に出向くことを知っていた高官は2名で、その内の1名がドメルでした。総統暗殺容疑を否認するドメルは、妻・エリーサが反政府運動加担の罪で拘束されたことを知らされます。帝国の秩序維持の為に“疑わしきは罰する”の理屈で、ドメルに死刑判決が下されました。副長・真田志郎、古代、雪の3名がゲートの管理用衛星に侵入しますが、その道中で真田が驚愕の真実を告げます。波動エンジンの設計図を届けてくれたユリーシャと雪が同じ事故被害に遭ったこと、ヤマトの航路がユリーシャの記憶のトレースによるものということ、そのユリーシャをイスカンダルへ移送するのもヤマトの任務であるということでした。真田の手により亜空間ゲートのシステムは復旧します。沖田は、ユリーシャが意識不明のまま自動航法室に収容されていることを全乗組員に明かしました。眠りの中にいるユリーシャを雪が見つめていると船務科員・岬百合亜が姿を見せます。しかし、百合亜は自らをユリーシャだと名乗るのです。
宇宙戦艦ヤマト2199 第五章 望郷の銀河間空間の結末
意識のみが回復し百合亜に憑依したユリーシャの協力により、亜空間ゲートのコントロールシステムの複製が完成しました。ゲートとバラン宙域の偵察に出た航空隊員・篠原弘樹が重傷を負いながら帰還を果たします。彼は、マゼラン側の亜空間ゲートとバラン星内部にある高エネルギー体の存在を確認していました。更にはこの宙域に1万隻のガミラス艦が集結していることも判明します。そのバラン星宙域では、ガミラスNO.2の地位にあるヘルム・ゼーリックが、集まった艦に向けてデスラー暗殺の事実を公表し、それを秘匿する総統府を悪だとしてこれの打倒を呼びかけます。そこに、ゲートからヤマトが現れました。ガミラス軍はヤマトを攻撃するも、友軍艦同士の過密密集に混乱します。バラン星へと突き進み奮闘するヤマトは被弾、そのままバラン星のガス雲の中へと消えました。ヤマトを撃沈したと喜ぶゼーリックの前にデスラーが通信映像で現れます。爆死したのはデスラーの影武者でした。裏切り行為が発覚したゼーリックはその場で側近に銃殺されます。すると、ヤマトがバラン星のガス雲の中から急浮上、依然として混乱しているガミラス艦隊を尻目にマゼラン側ゲートの前で反転し波動砲をバラン星に向けて放ちます。内部の高エネルギー体に波動砲を受けたバラン星は爆縮崩壊していくのです。そして、重力アンカーを解除していたヤマトは、波動砲の反動を利用してマゼラン側ゲートに飛び込みます。直後にそのゲートはバラン崩壊により門を閉ざすのでした。1万の敵と対決しながら一気に2つの亜空間ゲートを通過する荒技を成し遂げたヤマトの前に、イスカンダルのある大マゼラン雲が見えるです。
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