009 RE:CYBORGの紹介:2012年日本映画。石ノ森章太郎原作『サイボーグ009』をリスタートする、というコンセプトの元再構築された作品。登場人物は引き継がれているが、時代設定を現代に移し、世界各地に分散していたメンバーが地球の危機に再び終結する過程を描いている。
監督:神山健治 声の出演:宮野真守(サイボーグ009:島村ジョー)、小野大輔(サイボーグ002:ジェット・リンク役)、斎藤千和(サイボーグ003:フランソワーズ・アルヌール)、大川透(サイボーグ004:アルベルト・ハインリヒ)、吉野裕行(サイボーグ007:グレート・ブリテン)、杉山紀彰(サイボーグ008:ピュンマ)、増岡太郎(サイボーグ006:張々湖)、丹沢晃之(サイボーグ005:ジェロニモ・ジュニア)、玉川砂記子(サイボーグ001:イワン・ウイスキー)、ほか
映画「009 RE:CYBORG」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「009 RE:CYBORG」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「009 RE:CYBORG」解説
この解説記事には映画「009 RE:CYBORG」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
009 RE:CYBORGのネタバレあらすじ:起
世界中で超高層ビルの連続爆破テロが起きていました。この件について007グレートと002ジェットがバーで密会しています。002はアメリカ国家安全保障局(NSA)に在籍しており、お互いに手の内を探っていました。007は自爆テロの犯人が一様に「彼の声」を聴いた、と話していることを伝えます。そのころ、日本では一人の高校生が爆破テロの準備をし、カムフラージュとして「彼女」を伴って超高層ビルへ向かっていました。ビルに昇り「彼女」に自身の苦悩を伝えていると、突然ビルが爆発します。上空の輸送機からその様子を見ていた003フランソワは、ビルがアメリカ軍のミサイル巡洋艦からミサイル攻撃を受けていることを察知、005ジェロニモに高校生を攻撃し記憶を呼び覚ますように指示を出します。屋上で005に一方的に攻撃される高校生。次第に005の動きがゆっくりと見えてくる高校生。高校生は記憶を封印されていた009島村ジョーでした。能力である加速装置が覚醒、記憶も取り戻し輸送機から自ら飛び降りた003を救い、再会します。002と別れた007は「謎の少女」を見かけ姿を消してしまいます。002はミサイル巡洋艦の乗組員が「彼の声」を聴いたと話していると連絡を受け、帰還の為飛び立ちます。
009 RE:CYBORGのネタバレあらすじ:承
001イワンの指示で006ちゃんちゃんこは、ミサイル攻撃を受けたビルの破片の調査に向かい、その最中謎の兵士に襲われます。考古学者になっていた008ピュンマは004ハインリヒと合流しギルモア博士の元へ向かっていました。その途中に008も「謎の少女」を見かけ、後を追い行方不明となってしまいます。009はギルモア博士と合流し、001から今回の自爆テロは002の所属するNSAが巨大軍需複合体サムエル・キャピタル社(SC社)と手を組み、戦いの連鎖を巻き起こすことで巨大な利益を得ようとしているのではないかと説明を受けます。しかし、009は自分も自爆テロを起こそうとしていた、「彼の声」に従い人類をやり直す戦いに身を投じようとしていたと告白します。009を疑い、銃を向けるギルモア博士。そこへアメリカの爆撃機が暴走しドバイへ向かっているとの情報が入ります。阻止できるのは空を飛べる002と自分だけだと伝える009。博士は説得に応じ、不本意ながらも001の能力でテレポートし爆撃機へ009を送り込みます。爆撃機の背で002と邂逅する009。貴様がなぜ00ナンバーのリーダーなのだと激昂する002は009と激突し、009は空中へ放り出されてしまいます。爆撃機は核ミサイルを発射、ビルへと突き刺さり大爆発を起こします。加速装置を起動し超高速で逃げる009へ爆風が迫ります。
009 RE:CYBORGのネタバレあらすじ:転
ギルモア博士の元へ004と006が合流し、007と008が行方不明であることを伝えます。009とも連絡が付きません。004は008が残した資料から、天使の化石を発掘したこと、その際にスタッフが「彼の声を聴いた」と話していたことを皆に伝えます。「彼の声」とは何かを議論し、その中で、人類の脳そのものが神ではないか、とも話があります。その最中、衝撃が基地を襲います。002はSC社を訪れ「彼の声」とは何かと問いただします。代表は初めから「彼の声に従って動き、人類をやり直す戦いをしていた」と告げます。その事実をNSA本部へ戻り伝えますが、核爆発の責任を00ナンバーに負わせると告げられ逆に拘束されそうになります。電気ショックを受け、気を失う瞬間に「謎の少女」の姿をみます。拘束しようとした職員が瓦礫の落下に巻き込まれNSA本部が崩壊します。後に監視映像を見た002は、意識を失った自分自身が瓦礫の崩壊を起こし本部を破壊したことを知ります。ギルモア博士の基地をアメリカの大量のサイボーグ兵士が襲撃します。004、005、006が防衛にあたりますが、物量に押され押し込まれます。兵士に銃撃され負傷した002から原子力潜水艦が「彼の声」に従い消息を絶った、と連絡が入ります。追いつめられた00ナンバーとギルモア博士の元へ009から連絡が届きます。ギルモア博士は以前と同じように009を信じることを決めます。テレポートしてきた009は一瞬でサイボーグ兵士を倒し窮地を救います。
009 RE:CYBORGの結末
専用スーツに着替えた00ナンバーは原子力潜水艦を止める手立てを考えます。新型イージス艦にテレポートした009、003、004は艦のコントロールを奪います。原子力潜水艦から核ミサイルが発射されてしまいます。奪取したイージス艦から迎撃ミサイルを発射する003。大気圏外で迎撃しますが、一発だけ打ち漏らしてしまいます。003へ核ミサイルの弾道計算を依頼し、静かに準備をする009。大気圏外へテレポートし核ミサイルを直接爆破するしかないことを告げます。001は次が最後のテレポートになる、大気圏外から戻る手段は無いことを告げます。それでも行く事を決めた009は003へ別れを告げ大気圏外へテレポートします。核ミサイルへと取りつきますが、ミサイルが分解し爆破は失敗、宇宙空間に009は放り出されます。その009へと向かう機影が確認されます。傷ついた002でした。009に合流し二人でミサイルへと向かいます。002へ「彼の声」に抗うこと、それこそが彼の目的ではないかと伝える009。002は限界を振り絞り飛行し、009をミサイルへと送り届けます。しかし、限界を迎えたその身体は分解し、宇宙空間へと散っていくのでした。悲しみの中、爆破準備を進める009。最後に「神」へその真意を問いただし、ミサイルと共に宇宙空間へ散っていきました。
海上から空を見上げていた003は、二つ流れ星が流れるのを見届けます。009はベッドの上で目覚めます。003のセーフハウスでした。行方不明だった007、008も、002と共にギルモア博士の元へ合流します。これこそが彼の声を聴いた者が強く望んだこと、今こそ君たちが望んだ正義を行うべき時ではないかと話します。
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