劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たちの紹介:2021年日本映画。鈴木央の人気漫画を原作とし、テレビアニメ化もされた『七つの大罪』の劇場版長編アニメ作品第2弾です。本作は原作者の鈴木央自ら描き下ろした完全新作オリジナルストーリーで、原作やテレビアニメの最終章のその後を描いたものとなっています。
監督:浜名孝行 声優:梶裕貴(メリオダス/ゼルドリス)、雨宮天(エリザベス)、久野美咲(ホーク)、悠木碧(ディアンヌ)、鈴木達央(バン)、福山潤(キング)、高木裕平(ゴウセル)、坂本真綾(マーリン)、杉田智和(エスカノール)、中村悠一(ダリア)、神尾晋一郎(ダブズ)、川島明(魔神)、井上裕介(魔神)、倉科カナ(最高神)ほか
映画「劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たちの予告編 動画
映画「劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち」解説
この解説記事には映画「劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たちのネタバレあらすじ:起
2代目妖精王・ダリア(中村悠一)と、ドードーのような巨大な鳥に乗った巨人族の名工・ダブズ(神尾晋一郎)が魔界に攻撃を仕掛けてきました。対抗する魔神族は伝説の獣・インデュラを差し向けましたが、ダリアの槍に串刺しにされました。
巨大な鳥の吐き出した毒ガスによって魔神族はバタバタと倒れていきましたが、唯一生き残った魔神ひとりがその場から逃げ去りました。ダリアはとどめを刺そうとするダブズを制し、「生かしておこう。聖戦を台無しにした代償を払ってもらおう」と呟きました―――。
―――人間・女神族・妖精族・巨人族といった4種族と魔神族の間に勃発した“聖戦”終結から半年後。聖戦に終止符を打った7人の聖騎士、通称“七つの大罪”の“憤怒の罪”ことメリオダス(梶裕貴)はエリザベス(雨宮天)と結婚してリオネス王国の国王になることを決意しました。
エリザベスの父・バルトラ国王(西凜太朗)は戴冠式の準備に取り掛かろうとしましたが、メリオダスは戴冠式前にエリザベスと一緒にブリタニアの思い出の地を新婚旅行を兼ねて巡り歩きたいと申し出ました。
メリオダスとエリザベスは二人が初めて出会った滝で、メリオダスの弟・ゼルドリス(梶裕貴(二役))と再会しました。ゼルドリスは魚を獲って自ら栄養を蓄え、恋人で吸血鬼のゲルダ(甲斐田裕子)に血を飲ませようと考えていました。
その時、メリオダスら4人は魔界から逃げてきた魔神を発見しました。魔神は魔界がダリアとダブズの攻撃を受けていることを告げて息を引き取りました。ゼルドリスは魔界に戻ることにし、ゲルダやメリオダス、エリザベスもついていくことにしました。
劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たちのネタバレあらすじ:承
妖精の森では、“怠惰の罪”こと妖精族のキング(福山潤)と“嫉妬の罪”こと巨人族のディアンヌ(悠木碧)の結婚式が行われていました。式には“強欲の罪”ことバン(鈴木達央)、キングの妹エイレン(小岩井ことり)らが出席していました。
そこにリオネス王国から聖騎士ドレファス(小西克幸)たちがバルトラ国王からのお祝いを持って駆け付け、ディアンヌはメリオダスとエリザベスが来られないことを知ってがっかりしました。
故郷・煉獄に戻ったホーク(久野美咲)は兄のワイルド(宮野真守)に人間界の残飯の美味しさを教えました。興味を持ったワイルドはホークと人間界に行くことにしました。
キングはディアンヌに、自分は3代目妖精王になると誓いを立てました。ディアンヌは2代目妖精王であるダリアのことを訊いてみましたが、キングは自分が生まれる前なのでよく知らないと答えました。その時、妖精の森に地鳴りが響きました。
その頃、リオネスの城下町に巨人族と妖精族が襲撃をかけてきました。聖騎士のジェリコ(井上麻里奈)とギーラ(伊瀬茉莉也)は民を守ろうとしましたが、巨人族と妖精族の狙いは「聖戦を台無しにした者(七つの大罪)とそれに組した者」であり、どうやら何者かに操られているようでした。
巨人族と妖精族はアーサー(國立幸)と“暴食の罪”マーリン(坂本真綾)のいるキャメロット王国にも攻撃を仕掛けてきました。
メリオダスら4人は魔界に到着しました。4人はダリアとダブズの攻撃を受け、その際にダリアとダブズは多くの同志(巨人族と妖精族)を地上に送ったことを知らされました。メリオダスら4人はダリアとダブズに立ち向かいましたが全く歯が立たず、ゼルドリスとゲルダはダリアの攻撃を受けて吹き飛ばされ、メリオダスとエリザベスはダブズの“監獄の錫杖”に閉じ込められました。
劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たちのネタバレあらすじ:転
巨人族と妖精族は妖精の森にも襲来してきました。キングは巨人族と妖精族が何者かに操られていることに気付き、バンや“色欲の罪”ゴウセル(高木裕平)と連携して巨人族と妖精族の催眠術を解くことに成功しました。巨人族と妖精族はダリアとダブズに操られていたのです。
リオネス王国の城下町に戻ったドレファスたちはジェリコやギーラらと協力し、巨人族や妖精族から民を守るために戦い始めました。そこにキング、ディアンヌ、バン、ゴウセルが駆け付け、巨人族と妖精族の催眠術を解きました。
その頃、天空では女神族のマエル(東地宏樹)が天界を守るべく、3000年ぶりに大天使の姿になって舞い戻ってきました。マエルは女神族たちに聖戦は終わったこと、魔神族と争う必要がないことを告げると、女神族たちは「導き下さい。新たな使命のために」と忠誠を誓いました。
魔界の奥に飛ばされたゼルドリスは、逃げ延びた魔神たち(川島明、井上裕介)に新王として出迎えられました。ゼルドリスはダリアとダブズを倒すためにもメリオダスとエリザベスの救出に協力を求めましたが、魔神たちは裏切り者のメリオダスを許すことはできないと反発しました。それでもゼルドリスは魔人たちを説得し、魔神たちも渋々頼みを聞き入れました。
メリオダスとエリザベスはゼルドリスとゲルダによって錫杖の中の空間から助け出されました。メリオダスとゼルドリスはダリアやダブズと戦う魔神族たちに加勢し、ダリアやダブズと戦い始めました。メリオダスの武器はダブズが作ったゆえにダブズの魔力で無力化されたのでしたが、ゼルドリスはあえて普通の剣を使って戦い、ダブズを倒すことに成功しました。
エリザベスは癒しの力を使って魔神族たちの傷を治していきました。魔神族たちはかつて“血まみれエリー”と恐れられた昔のエリザベスとは思えないと驚きました。
メリオダスはダリアと戦い、打ち倒すことに成功しました。その時、ダリアとダブズの体から光の粒子が立ち上って消えていきました。これは上位の女神族だけが使える術“祝福の息吹”であり、これをかけられた者は痛みと恐怖心を失い、死ぬまで戦わせられるというものでした。メリオダスは何者かがダリアとダブズを操っていたことに気付きました。
一方、リオネス王国では、キングもダリアとダブズの背後にいる黒幕の存在に気付いていました。その時、マエルが“祝福の息吹”をかけられた女神族たちに追われて地上に逃げ込み、キングに助けられました。マエルは女神族の問題に他の種族を巻き込んでしまったことを詫びましたが、キングはもはやこれは全種族に関わる問題だと語りました。
その時、空から白い光が差し込み、それは大きな女神の形になりました。これこそが一連の事件の黒幕であり、エリザベスの実の母である“最高神”(倉科カナ)でした。
劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たちの結末
最高神はエリザベスの目を通して一部始終を見ていたことを告げ、「聖戦を終わらせるべきではなかった。“七つの大罪”と組する者どもを全て滅せよ」と女神族たちにリオネスの城への総攻撃を命じました。聖騎士たちは女神族を殺さないように注意を払いながら戦いましたが、最高神は圧倒的な破壊力を持つ“神雷”を放ち、聖騎士も女神族も問わず攻撃しました。
気が付くと、動けるのはキング、ディアンヌ、バン、ゴウセルの4人の“大罪”のみとなっていました。4人は最高神に攻撃を咥えましたが全く効かず、物理攻撃では効かないと判断して魔力で立ち向かおうとしましたが、最高神はリオネスの国全土を滅ぼしかねないほどの超巨大な神雷を放とうとしました。
その時、魔界からメリオダスたちが駆け付けてきました。メリオダスは“全反撃(フルカウンター)”の技で最高神の攻撃を跳ね返しました。
癒しの力で傷ついた人々を治療していたエリザベスは、自分の本当の親は自分に愛情を注いでくれたバルトラ国王しかいないと断言し、ケリをつけるために最高神の前に立ちはだかりました。エリザベスは最高神に「私はあなたの呪いから解放され、あなたの娘であることからも解放された」と自分たちの前から姿を消すよう告げましたが、最高神は聖戦は世界の均衡を保つために必要だと拒みました。
メリオダスは「聖戦はただのゲームに過ぎない」と言い放ち、ゼルドリスと連携して最高神と戦い始めました。最高神は自分を倒せば世界の均衡は完全に崩壊し、“混沌の時代”が訪れると脅しましたが、メリオダスは「自分の運命は自分で決める」と言い返し、ゼルドリスと共に最高神を滅ぼしました。マーリンは「神々の時代は終わった」と呟きました。
翌日、メリオダスはエリザベスと結婚式を挙げ、新たなリオネス国王に即位しました。式には正気を取り戻したダリアやダブズの姿もありました。上空からホークとワイルドも現れ、メリオダスたちとの再会を喜び合いました。魔神の王となる決心を固めたゼルドリスはメリオダスと再会を誓い合い、魔界へと帰っていきました。
アーサーはキャメロット王国の王都跡に立っていました。マーリンは「神々の時代は終わった。これから始まるのは、人間の“混沌の時代”だ」と呟きました。
以上、映画「劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち」のあらすじと結末でした。
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