8年越しの花嫁 奇跡の実話の紹介:2017年日本映画。中原尚志・麻衣夫妻が実体験を基にした手記『8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら』を映画化した王道ラブストーリーで、結婚を前にして難病に侵された女性とその婚約者の8年間に及ぶ愛と闘いの日々を描きます。
監督:瀬々敬久 出演:佐藤健(西澤尚志)、土屋太鳳(中原麻衣)、北村一輝(柴田)、浜野謙太(室田浩輔/尚志の先輩)、中村ゆり(島尾真美子/ウェディングプランナー)、堀部圭亮(和田医師)、古舘寛治(そうめん工場社長)、杉本哲太(中原浩二/麻衣の父)、薬師丸ひろ子(中原初美/麻衣の母)、ほか
映画「8年越しの花嫁」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「8年越しの花嫁」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
8年越しの花嫁 奇跡の実話の予告編 動画
映画「8年越しの花嫁」解説
この解説記事には映画「8年越しの花嫁」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
8年越しの花嫁のネタバレあらすじ:起
2006年3月17日、岡山県。自動車修理工場「太陽モータース」で働く西澤尚志(佐藤健)は、職場の先輩・室田(浜野謙太)から半ば強引に焼肉屋での合コンに誘われ、そこで天真爛漫な女性・中原麻衣(土屋太鳳)と出逢います。
実はこの日、仕事中からひどい腹痛に悩まされていた尚志。そうとは知らない麻衣の目には、尚志が終始つまらなさそうに見えました。合コンの帰り道、二次会を断り家路を急ぐ尚志を麻衣が呼び止めて注意します。しかし誤解が解けると二人は一転して打ち解け、それ以来デートを重ねるようになりました。
二人はすぐに惹かれ合い、お付き合いをすることに。尚志が麻衣の実家へ遊びに行くなど順調に交際を続け、交際開始から1年後のある日、夜景のきれいな場所で尚志は麻衣に結婚を申し込みます。プロポーズを受けた麻衣は涙を流して喜び、二人は幸せに包まれるのでした。
その後は出逢った日である3月17日に式を挙げる予定を立てるなど、結婚式場も押さえて結婚の準備を着実に進める二人。結婚式まであと3ヶ月になったある日、尚志が二人で撮った写真を見ながら思い出を語っていると、「そんなところに行ってない!知らない!」と、麻衣がパニックを起こします。
心配になった尚志が麻衣を病院へ連れて行こうとしますが、暴れ出した麻衣は車に乗るのを拒否。何とか病院へ連れてきたのですが、麻衣は暴れて意味不明の言葉を発し、医師たちに押さえつけられそのまま処置室へと運ばれていきました。
その後、麻衣の病状は悪化し、一時意識不明の重体に陥ります。それでも何とか持ちこたえた彼女は、その後眠り続けることとなりました。
8年越しの花嫁のネタバレあらすじ:承
麻衣に告げられた病名は、300万人に1人の割合の難病「抗MNDA受容体脳炎」で、卵巣に腫瘍ができたのが原因です。一命を取り留めたものの意識は戻らず、長い昏睡状態に陥っている麻衣。もしかするとこのままずっと眠りつづけるかもしれない彼女に会うために、尚志は毎日バイクで片道二時間かけて病院に通います。
いつか必ず麻衣が目を覚ますと信じて、尚志は携帯の動画で麻衣の様子を撮るなど、彼女が眠っている間のことを記録し続けました。結婚式を挙げる予定の日が近づいても、あえて結婚式場をキャンセルせず、麻衣の回復を待ち続ける尚志ですが、挙式予定の3月17日は過ぎ去り、春になっても彼女の意識は戻らず、長い昏睡状態が続くのでした。
そんな時、麻衣の卵巣を摘出する手術をすることが決まります。そのことを麻衣の両親から聞いた尚志は不安になりますが、それでも「きっと大丈夫ですよ!」と言って、両親を励まそうとします。すると麻衣の母親・初美(薬師丸ひろ子)から、「あなたは家族ではないからそんなことを言えるのよ!」と言われてしまい、尚志は深く落ち込みます。
後日、尚志は麻衣の両親から呼び出されて、「麻衣のことは忘れてもらっていいんだよ。あなたを見ていると辛くて…。」と、別れるよう促されます。しかし尚志は、「僕は大丈夫なんで…。麻衣さんと結婚すると約束しました。もう少しそばにいさせてください!」と頭を下げます。すると麻衣の父親・浩二(杉本哲太)から、「君は家族じゃない。ダメだ…」と言われ、麻衣の母親からも「あなたの人生を壊したくない。だから麻衣のことはもう忘れてください。」と告げられ、尚志は何も手につかないようになってしまいました。
そんな彼を心配した職場の社長・柴田(北村一輝)が、気分転換に小豆島へと連れて行ってくれます。麻衣のことをどうしても諦めきれない尚志は、「彼女がつらい時にそばにいたいんです…」と相談。柴田に励まされた尚志は、麻衣と共に病に立ち向かう決意を固めて再び病院を訪れることにしました。
すると尚志の強い意志を感じた麻衣の両親は、彼のやさしさに感謝し、共に病と闘うことを決めるのでした。
8年越しの花嫁のネタバレあらすじ:転
毎日面会に通っては念入りにマッサージし、イヤホンで想い出の曲を聴かせ、自らの近況を携帯電話で撮影したりと、懸命に彼女の闘病に向き合う尚志。その甲斐あって、数年後にようやく麻衣は意識を取り戻します。
尚志も麻衣の両親も大喜びし、それからは病院を転院してリハビリをはじめるなど、新たな生活が始まりました。正月には一時退院して自宅で過ごすなど、少しずつ回復をみせる麻衣の横には必ず尚志の姿がありました。
そして6年経った時、麻衣は母親に「あの人、今日も来る?」と尋ねます。このことで、初美は麻衣の記憶の一部が戻っていないことに気がつきます。麻衣は記憶障害を併発しており、記憶からすっかり尚志のことが失われていました。麻衣は尚志のことを思い出そうと頑張り、尚志も懸命に麻衣の記憶を取り戻そうとしますが、麻衣はどうしても彼のことを思い出すことはできません。自分のために一生懸命頑張る尚志の姿を見て、麻衣はどんどん焦りを感じ始めます。
そしてある日、一人で病院を抜け出し尚志のアパートへと向かった麻衣。雨に濡れながら尚志のアパートを見つめますが、何も思い出すことができません。車いすから転げ落ち、雨でずぶ濡れになっているところを尚志が見つけ、「無茶しちゃだめだよ!」と声を掛けます。すると麻衣が「思い出したいの!」と叫び、自分を責め始めました。
そんな彼女の姿を見て、尚志は身を引くことを決意。後日麻衣をデートに誘った尚志は、「もう無理しないでいいよから、自分を大切にしてほしい。」と伝え、麻衣の前から姿を消すのでした。
8年越しの花嫁の結末
2012年、仕事を辞めて岡山を去った尚志は、小豆島に移り住んで地元の修理工場に再就職します。その翌年、麻衣はようやく退院を許され自宅へと戻ってきました。過酷なリハビリ生活に入り、最初は車椅子が手放せない状態でしたが、少しずつ自らの足で歩けるようになりました。しかし、尚志との日々は思い出せないままです。
それでも医師からは順調に回復していると言われた2014年のある日、結婚式を挙げるはずだった式場の前を偶然通りかかった麻衣は、尚志が密かに毎年3月17日に式場の予約を入れ続けていたことを知ります。古くなった自分の携帯電話のパスワードが3月17日からとった「0317」だとわかり、ずっと見ることができなかった携帯のメールも見ることができました。そこには、尚志からの送られた無数のメールがあり、麻衣は自分が眠っていた時のことをすべて知ることとなります。
麻衣は単身小豆島行きのフェリーに乗り、尚志と再会。ずっと自分のことを信じて待ってくれていた尚志に感謝を伝えました。麻衣は記憶が戻っていないことを伝え、それでも尚志のことを愛していると告白します。それを聞いた尚志は、麻衣に再びプロポーズするのでした。
その後、尚志は岡山に戻り、かつての職場に復帰。麻衣の実家の婿養子となります。麻衣が倒れてから8年が経った2015年3月17日、ようやく尚志と麻衣は8年前に予約していた結婚式場で、多くの人々に見守られながら式を挙げることができるのでした。そして2015年6月には二人の間に男の子が生まれ、幸せな日々を送る二人です。
以上、映画「8年越しの花嫁」のあらすじと結末でした。
8年越しの花嫁 主題歌 瞬き/back number
「8年越しの花嫁」感想・レビュー
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いまBS松竹東急で観てました、辛い話ですね最後はハッピーエンドで良かったです。
よかったね。思い出さなくても一途に想ってくれる男性がいることに感激しました。テレビで見たのですが。