相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソンの紹介:2008年日本映画。テレビ朝日系の刑事ドラマシリーズ『相棒』の劇場版第1作目です。テレビ朝日開局50周年記念映画作品として制作されました。公式サイトで募集した1万人のエキストラが参加した撮影が行われたことで話題となりました。2008年上半期での映画興行ランキングでも1位に輝き、東映映画としては『男たちの大和/YAMATO』(2005年12月公開)以来の久々の大ヒット作となりました。
監督:和泉聖治 出演:水谷 豊(杉下右京)、寺脇康文(亀山薫)、鈴木砂羽(亀山美和子)、山西惇(角田六郎)、平幹二朗(御厨紀實彦)、西田敏行(木佐原芳信)ほか
映画「相棒 劇場版 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「相棒 劇場版 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「相棒 劇場版 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン」解説
この解説記事には映画「相棒 劇場版 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「相棒 劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」のネタバレあらすじ:「f6」という謎の記号
人気ニュースキャスターの死体が電波塔に吊るされた事件が発生します。、現場には「f6」という謎の記号が残されていました。その頃、右京と薫は左翼過激派「赤いカナリア」から手紙爆弾を送りつけられた衆議院議員片山雛子の警護を担当することになりました。警護中、片山雛子の乗る車が突如襲撃を受け、右京と薫はそれを間一髪で阻止しますが、そこにはニュースキャスター殺人事件同様に、謎の記号が残されていました。その後、テレビのコメンテーターを務める著名人達が次々と謎の暗号を残して殺されます。右京と薫は、正体不明のSNSサイト「人民法廷」に行き当たり、一連の事件が著名人を狙った連続殺人事件であることを突きとめ、同時に連続殺人事件の被害者達を訪ねまわる女性の存在を知ります。
「相棒 劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」のネタバレあらすじ:機密文書「Sファイル」
被害者達を訪ねまわっていた女性・やよいが武藤弁護士に保護されたことを機に事件の犯人とその犯行の目的が明らかになります。一連の犯行の動機には、5年前、一人の青年がエルドビアで反米勢力に拉致されたことが発端でした。政府が結果的に青年を見殺しする結果となってしまった事件でした。5年前にエルドビア共和国で起きた人質事件で拉致され殺害されたの青年は、政府やマスコミにより、日本国政府の退去勧告を無視して難民救済活動に従事していた渡の自己責任(自業自得)と決めつけられその行動を非難されました。そのため、日本に住む父親の木佐原芳信と妹のやよいはマスコミからの総バッシングを受けて大変な状況になってしまったのでした。また、エルドビアでの事件と外務省の機密文書「Sファイル」の存在が絡んでいました。機密文書「Sファイル」には政界の裏の隠された闇がありました。政界の「闇」のせいで、青年の命が見殺しにされたとも言っても過言ではないことが、事件の根底になりました。国に復讐をするため、犯人は行動を起こそうとしていました。
「相棒 劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」のネタバレあらすじ:東京ビッグシティマラソン
現場に残された記号の意味を知った右京は、犯人が東京ビッグシティマラソン(モデルは東京マラソン)をターゲットにしていることを掴みます。犯人による国への復讐は15万人の観客と3万人のランナーを巻き込む未曾有の事態に突入します。木佐原芳信とやよいの親子が、犯人を止めようとしていることが分かります。一連の犯行は塩谷というエルドビア共和国の青年の先輩である塩谷という男によるものでした。もともとエルドビア共和国のボランティア活動に行くはずだったのは塩谷でしたが、自分の就職が決まったため、後輩であるやよいの兄に代わりを頼んだのでした。しかしあの事件の後、自分が頼まなければやよいの兄が死ぬことはなかったのだと思い始め、精神のバランスを崩し、やよいの兄や木佐原芳信とやよいをバッシングしたマスコミ関係者やコメンテーターを次々と殺害していたのでした。ついには、東京ビッグシティマラソンに爆薬をし、国に復讐をしてやろうという塩谷を、右京と薫はなんろか追い詰め、犯行を止めようとします。ゴール近くの塩谷のアジトを突き止めますが、肝心の塩谷は自殺してしまいます。
「相棒 劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」の結末:命がけの表彰式
事件は一件解決と思われていましたが、右京は真犯人が別にいることに気づきます。塩谷は単なる実行犯で彼を操っていたのは木佐原芳信でした。彼は表彰式で拳銃を政治家に突きつけ、息子を見殺した原因である外務省の機密文書「Sファイル」を公の場で明らかにさせようとしました。彼は病気で余命半年でした。外務省は機密文書「Sファイル」を公表することに抵抗し続けましたが、衆議院議員片山雛子は自分の名前を上げるために、「Sファイル」を明らかにする会見を開きます。このファイルの存在が明らかになることによって、木佐原芳信の息子は外務省の退去勧告を受けないまま拉致されていたことが分かります。息子の汚名を晴らすことができた木佐原芳信と、妹のやよいは喜びます。しかし右京は、真実が明らかにされている傍ら、政界の「闇」がまだ蠢いていることを感じていました。命の尊さと社会のダークさを考えずにはいられないストーリーです。
以上が相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソンのあらすじと結末です。
相棒2作目の劇場版「相棒 劇場版2 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」のあらすじはこちら。
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