相棒 劇場版II 警視庁占拠!特命係の一番長い夜の紹介:2010年日本映画。テレビ朝日の人気ドラマ『相棒』シリーズ2作目の劇場版。今回は警視庁が舞台で、各部長や警視総監以下12人もの幹部たちが人質となって篭城事件から話が始まり、『相棒』シリーズの根幹を揺るがすような衝撃のラストが描かれる。相棒シリーズ10周年記念作品でもあり、劇場版ながら当時放送されていた『相棒 Season9』ともリンクし、シリーズを揺るがしかねないラストはファンに衝撃を与えた
監督:和泉聖治 出演:水谷豊(杉下右京)、及川光博(神戸尊)、川原和久(伊丹憲一)、大谷亮介(三浦信輔)、六角精児(米沢守)、ほか
映画「相棒 劇場版II 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「相棒 劇場版II 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「相棒 劇場版II 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜」解説
この解説記事には映画「相棒 劇場版II 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「相棒 劇場版2 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」のネタバレあらすじ:起
警視庁にて警視総監をはじめとした幹部達の定例会議が行われている中、女性を人質に連れた男が乱入し立てこもる篭城事件が発生した。杉下右京(水谷豊)は持ち前の頭脳と行動力で犯人の写真を取る事に成功し、そこから男が八重樫哲也(小澤征悦)という元巡査であると判明した。事件の調査を進める右京だったが、突如人質の何人かが八重樫に飛び掛り、そのスキに乗じ現場に突入したSWATによって解決をみせる。しかし、その際に八重樫は射殺されてしまった。容疑者として人質に捕われていた幹部が挙げられるが、具体的な犯人は分からず、うやむやのまま終わってしまう。
「相棒 劇場版2 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」のネタバレあらすじ:承
右京と神戸尊(及川光博)は犯人の目的を探るために、人質の幹部達に聞き込みを始めるが成果を得られない。次に、八重樫が警察を辞めたキッカケとった七年前の事件を調べ始める。そこに最初に人質となっていた女性、朝比奈圭子(小西真奈美)と犯人の接点を見つけた右京は彼女に当時の事件を尋ねる。公安部でアメリカの国防長官暗殺計画の調査中、テロリストである中国系マフィアの船に別件で捜査していた八重樫が進入してしまい、テロリスト達に逃られる事を懸念し突入した所、船が爆発。テロリストと、当時朝比奈の婚約者であった磯村栄吾(葛山信吾)という警察官が死んだという事件でした。次に八重樫の部屋から見つけた写真に写る男を調べ始める。曹良明(本宮泰風)と呼ばれるテロリストの一味である中国系のマフィアだと突き止めた右京でしたが、彼は八重樫の隠れ家で既に死んでいました。その遺体が何者かに盗まれた事で、右京は自身の推理に確信を抱きます。独断で捜査を進めていた右京と神戸尊は上層部に呼び出されます。そこで、人質となった幹部達が揃う前で自身の推理を披露する右京。曹良明は公安から送り込まれたスパイであり、八重樫はその男から七年前の事件の真相を聞きだそうとしていたのではないかと。そして、彼を送り込んだ公安”影の管理官”と呼ばれる人物が、あの日人質となった人物達の中に居たと。八重樫は七年前の事件の真相を明らかにする為に、曹良明を追い、幹部達が集まる定例会議で篭城事件を起こしたのです。しかし、そこで大河内監察官(神保悟志)が朝比奈から供述が取れたといい現れます。そこには、彼が朝比奈への恋慕からあの事件を起こしたと記されていました。
「相棒 劇場版2 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」のネタバレあらすじ:転
上層部からの圧力が入り始める中、捜査を続ける右京。彼は、八重樫が起こした篭城事件には協力者が居たと推理します。その人物は最初に人質とされていた朝比奈だったのではないかと。彼女の元に訪れる右京でしたが、見当たりません。彼女は一人、影の管理官と呼ばれる男を暗殺しようとしていました。その直前で彼女を取り押さえる事に成功した右京は、彼女から七年前の事件の真実を聞かされます。あれは影の管理官が起こした狂言だったのです。その為に曹良明をスパイとして送り込んでいたと。突入した際、テロリスト達が捕まってしまえばそれがバレてしまう為、影の管理官は船ごと、テロリストを排除しようとしました。そこで巻き込まれてしまったのが、朝比奈の婚約者です。その復讐で彼女は影の管理官を暗殺しようとしました。なぜ、その正体が分かったのか。それは大河内監察官から篭城事件の録音データを聞かされていたからです。そのデータと引き換えに、朝比奈は嘘の供述をしていたのでした。
「相棒 劇場版2 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」の結末
捜査を進める右京達は、その盗聴を行っていたのが小野田公顕官房長(岸部一徳)であることに気付きます。小野田官房長は腐敗する警察庁上層部の一掃を目論み、その為にあの定例会議を録音していたのです。彼に会議の様子を尋ねる右京でしたが、何も語ってくれません。神戸尊は大河内監察官の下を尋ね、朝比奈が起こした暗殺未遂を告げます。その翌日、彼から録音データが届けられました。録音データを聞く右京は、その中に異音が紛れ込んでいる事に気付きます。長谷川副総監(國村隼)の下を訪れた右京は、録音データに紛れ込んでいた異音を下に彼を追い詰めます。それはモールス信号でした。その信号は彼が腹心の幹部達に送っていたものであり、八重樫を殺害する意図を伝えるものでした。録音データを元に、彼等を捕まえる事に成功した右京でしたが、小野田官房長の部下が盗聴を告白し自首してきます。その意図は、右京が長谷川副総監を捕える際の証拠にした録音データの証拠能力を失わせる事でした。右京はその意図に気付き、小野田官房長の下を訪れます。しかし、彼は右京の目の前で刺殺されてしまいます。犯人は、小野田官房長が警察庁上層部の一掃の為に懲戒解雇にした幹部でした。右京は小野田官房長の葬儀の中で、彼が釈放させた長谷川副総監を何としても追い詰める事を決意し、映画は幕を閉じました。
以上、映画「相棒 劇場版2 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」のあらすじと結末でした。
前作「相棒 劇場版 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン」のあらすじはこちら。
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