愛うつつの紹介:2018年日本映画。本作が長編映画監督デビュー作となる葉名恒星監督が、自らの実体験を基に脚本を書き上げて作り上げたラブストーリーです。主演は葉名監督の友人でもある『佐々木、イン、マイマイン』の細川岳が務め、愛するがゆえに恋人を抱けない男と愛しているからこそ抱かれたい女というカップルの葛藤を描きます。
監督:葉名恒星 出演者:細川岳(新田純)、nagoho(白井結衣)、佐藤岳人、井上実莉、大澤由理、黒木克幸、ほか
映画「愛うつつ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛うつつ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
愛うつつの予告編 動画
映画「愛うつつ」解説
この解説記事には映画「愛うつつ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛うつつのネタバレあらすじ:起
とある人材会社で営業職として働いている新田純(細川岳)は、大学生の白井結衣(nagoho)と付き合い始めてからかれこれ7ヶ月になります。
二人の出会いは純がアルバイトで講師をしていた時、結衣が生徒だったことがきっかけでした。仲睦まじい二人はよく互いの家に泊まり合う間柄ではありましたが、純はなぜか結衣に性欲が湧かないことに悩みを抱えていました。
そんなある日、結衣は意を決して純に女性経験がないのかと尋ねてみました。純は実は結衣には決して言えないある秘密を抱えており、その場は適当にごまかしました。結衣は自分には魅力がないのだろうかと不安になり、純はならば一緒に暮らそうと持ちかけました。
結衣は純の話に乗ることにしましたが、彼女の中にはまだ純に対する疑問がくすぶっていました。そこで結衣はアルバイト先のペットショップの同僚(井上実莉)に相談することにしました。果たして順は未だに自分のことを心の奥底で生徒だと思っているのか、それとも単純に女性経験がないだけなのか…。
同僚は冗談半分に何か訳があるのではないかと答えると、結衣は純を信じて同棲することを告げました。同僚は呆れながら結衣の話を聞いていました。
愛うつつのネタバレあらすじ:承
純が結衣に決して明かすことのできない秘密とは、極秘裏に“出張ホスト”の仕事をしていることでした。純は職場の上司(佐藤岳人)から誘われたことをきっかけに出張ホスト稼業を始め、金をもらって様々な女性たちと寝ていました。
純は上司から結衣との関係について問われ、どうしても結衣を抱くことのできない純と結衣の関係は普通ではないと言われて思い悩んでしまいました。どうすればいいのかわからないままの純でしたが、ある時結衣は純の服に入っていた名刺から純の裏の顔を知ってしまいました。
戸惑う結衣に、純はこれから二人で同棲する部屋について語り出しました。結衣はこの部屋の高い家賃は純のホストの稼ぎで支払うのかと口に出してしまい、自分の裏の顔がバレてしまった純はショックのあまり言葉を失ってしまいました。
結衣は自分とではなく他の女とセックスするのか、これは浮気ではないのか、自分は他の男と寝てもいいのかと純を問い詰めましたが、つい逆ギレしてしまった純は、だったら他の男と寝ればいいと言い放ってしまいました。我に返った純は結衣に謝罪しましたが、結衣は泣きながら順を家から追い出してしまいました。
愛うつつのネタバレあらすじ:転
結衣は同僚たちに誘われるがままに合コンに参加しました。結衣は参加者のひとりの男(黒木克幸)の名が純のホストでの源氏名と同じであることに気付き、酒の勢いもあってその男とラブホテルに行ってしまいました。
一方、純は結衣に全てを知られてしまったこと、そして彼女から拒絶されたことで失意に陥り、表の仕事も裏のホスト稼業も手につきませんでした。
純を見かねた上司は仕事の合間に一服でもしようと誘い、純は怯えているだけだと指摘しましたが、純は普通の愛を語るなと上司にキレ、どうすれば結衣を抱けるのか教えてほしいと泣き出しました。
その頃、結衣も同僚から純と別れるべきだと勧められていましたが、どうすればいいのか苦悩していました。
そんなある時、純はある女性からホスト稼業の依頼を受けました。純は指定されたラブホテルに向かいましたが、そこで目隠しをして待っているよう指示されました。純が言われた通りにしていると、部屋に入ってきたのは何と結衣でした。実は結衣が純に依頼したのです。
愛うつつの結末
目隠しをされたままの純は目の前の女性が何者か気付きませんでした。結衣は黙して語らぬまま順をベッドに寝かせ、服を脱がせてキスをしました。
なすがままにされていた純は次第に相手の正体が結衣であることに気付き、目隠しを外して結衣に泣きながら謝りました。結衣は自分の本当の気持ちを結衣に伝え、好きだからどうしても抱けなかったこと、何でもするから傍にいさせてほしいと頼みました。
しかし、結衣は純のことを理解しようとしたけどできなかったと答えました。そして純と結衣は泣きながら初めて愛し合いました。
そのまま純と結衣は朝を迎えました。純と結衣は他愛もない会話を交わしながら帰りの駅へと向かっていましたが、次第に純の足取りは重くなっていき、二人の間の距離が開いていきました。
そして駅に到着した結衣は「バイバイ」とだけ告げて駅の中に入っていきました。純は電車に乗ることなく、ひとり来た道を戻っていきました。
以上、映画「愛うつつ」のあらすじと結末でした。
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