赤い玉、の紹介:2015年日本映画。元映画監督で今は大学講師をしている60歳の時田は、妻と別れ、大学の事務をしている35歳の唯と同棲生活をしていました。唯は若いため、夜も頑張る時田は、都市伝説『赤い玉』の話をしました。男の種が打ち止めになる時、先っぽから赤い玉が出るという話です。そんな時田が女子高生の律子に会って変わっていく様子を描いた、人間ドラマです。
監督:高橋伴明 出演者:奥田瑛二(時田修次)、不二子(大場唯)、村上由規乃(北小路律子)、花岡翔太(矢島健一)、土居志央梨(加藤愛子)、柄本佑(青山プロデューサー)ほか
映画「赤い玉、」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「赤い玉、」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
赤い玉、の予告編 動画
映画「赤い玉、」解説
この解説記事には映画「赤い玉、」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
赤い玉、のネタバレあらすじ:起
60歳の時田修次(奥田瑛二)は元映画監督で、今は京洛芸術大学で映像科の講師をしています。授業の合間にシナリオを書くのが日課で、妻と別れ、大学の事務員の35歳の大場唯(不二子)の部屋に、一緒に住んでいました。バスルームで唯のあそこを愛撫しながら身体を洗ってもらうのが習慣になっていて、毎晩一緒に酒を飲み、夜の生活に励んでいました。今の生活を題材に、自分を島田、唯を綾子に置き換えて新作映画のシナリオで書き進め、唯にパソコンでの入力を頼んていました。
ある日、時田は、制服を着た女子高生(村上由規乃)に目がとまり、後をつけて自宅を確認しました。翌朝は自宅で待ち伏せをし、学校を確認しました。その日の放課後も女子高生の後をつけました。女子高生はダンスルームに入り、ハイレグを着て腰を振るダンスを踊っていました。時田はこの光景を食い入るように見つめました。そして女子高生もシナリオに加えました。
その夜、シナリオを入力する唯の前で、女子高生の事を思い出した時田のあそこは大きくなっていました。唯は時田のあそこをまさぐりました。すると時田は「赤い玉」の話をしました。それは、男の子種が打ち止めになると「赤い玉」が出るという都市伝説です。
赤い玉、のネタバレあらすじ:承
映像科では矢島健一(花岡翔太)は監督になり、加藤愛子(土居志央梨)がヒロインになって映画製作が進んでいました。時田は基本任せっきりでしたが、時折厳しい注文を付けました。特に男女が交わるシーンは異様なほどでした。
恋人同士の健一と愛子でしたが、映画への価値観の違いから二人は別れました。愛子は時田に言い寄りますが、時田は断りました。そんな光景を見ながら、女子高生を強姦する妄想を見ていました。唯の部屋に帰った時田は、ネットの記事をコピペして提出する生徒が多いからと、唯にパソコンを教えてくれと頼みました。そして覚えたらシナリオは自分で打つと言いました。
夜は唯にパソコンを習い、昼間は女子高生をつけ回しました。女子高生の名前が律子だとわかると、シナリオ上の名前は由紀にしました。
ある日、ホテルに入った律子が出て来るのを待って「何故だ?」と聞きました。律子は「私をいつもつけまわしている人でしょう」と言って、「7万円」と口にしました。律子は援助交際をしていました。律子とホテルに入った時田はバイアグラを飲みベッドインしますが、時田は勃たず、律子に「無理だ」と言いました。律子は「お仕置き」と言って、時田のあそこを叩きはじめました。
赤い玉、のネタバレあらすじ:転
最初は痛がっていた時田は、途中から興奮を覚え、イってしまいました。律子の手のひらには赤い玉がありました。時田はこれで打ち止めだと思いました。
時田のシナリオは女子高生を強姦しようとした時、首を絞められて殺されるストーリーに変わりました。
時田の気持ちの変化に気づいた唯が、「温泉旅行に行こう」言い、二人は思いっきりハネを伸ばしました。そして部屋に帰って来ると、時田は「トレヴィ映画祭」に行くと言って旅行に出ました。大学も休講にしました。
時田が旅行から帰って来ると唯はいませんでした。学校で唯に会うと、明らかに態度が違っていました。唯は時田のシナリオを入力しながら、自分から気持ちが離れたことを知ったのでした。時田は生徒の前で、学校を辞めると言いました。その理由として、映画を教えることが出来ないことと、女子高生を買春をしたことでした。
時田は別れた妻の家に行きました。娘に会うと、「母には合わせない」と言われ、時田はそのまま帰りました。別れた妻が時田を探して追いますが、時田は列車に乗り、会う事は出来ませんでした。
赤い玉、の結末
一人でいると唯からメールがきました。パソコンのメールを見てくれという内容で、時田が見ると、シナリオの入力完了の連絡と、添付ファイルがありました。そして時田が由紀に絞殺されるくだりに、私が先に殺しておけばよかったと付け加えられていました。唯は時田の心が由紀のモデルとなった女子高生に移ってしまった事を感じ取っていました。
京洛芸術大学の入学式が始まり、オリエンテーリングでは、唯が新入生たちに説明をしていました。新入生の中に律子がいました。一人ぼっちになった時田は、律子のあそこに顔をうずめる妄想を見ていました。そして入力したシナリオに『赤い玉、』という題名をつけ、プロデューサーの青山(柄本佑)に提出しました。青山はさらっと読んで、誰の事を書いているのですか?と問いかけました。時田は僕の事だと言いました。青山には「これで最後だ」と言って時田が部屋を出ると、青山はシナリオをゴミ箱に捨てました。
バスに乗った時田は、愛子が女優になっている記事を見つけました。バスを降りて歩いていると青山からメールがきました。道路を横断しながらメールを見ていた時田は、車に撥ねられ、時田の人生も打ち止めになりました。
以上、映画「赤い玉、」のあらすじと結末でした。
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