映画 暗殺教室(あんさつきょうしつ)の紹介:2015年日本作品。同タイトルマンガ『暗殺教室』の実写映画化。地球を簡単に破壊する能力を持つ謎の異星人“殺せんせー”と、日本政府からその暗殺を託された落ちこぼれ中学生たちが繰り広げる攻防をコミカルに描きつつも、その攻防の中で生徒たちが人間的に次第に成長していく姿を描いたコミカル・ヒューマンドラマです。
監督:羽住英一郎 原作:松井優征 出演者:山田涼介(潮田渚)、椎名桔平(烏間惟臣)、菅田将暉(赤羽業)、山本舞香(茅野カエデ)、橋本環奈(自律思考固定砲台)、加藤清史郎(イトナ)、二宮和也(殺せんせー)ほか
映画「暗殺教室」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「暗殺教室」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
暗殺教室の予告編 動画
映画「暗殺教室」解説
この解説記事には映画「暗殺教室」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
暗殺教室のネタバレあらすじ:1.3年E組「暗殺教室」
ある日、突如として月の7割が消滅、三日月形になってしまいました。宇宙から何か超生物が日本に飛来してきました。防衛省は特殊部隊を送り込み、全総力で総攻撃を行いますが、全滅されてしまいました。その超生物は「来年3月には地球を破壊する」と言い、世界の要人たちにある取り引きを持ちかけました。日本の超エリート校の椚ヶ丘中学校は「弱者がいるからこそ、強者は強者でいられる」という思想のもと、学力で落ちこぼれた生徒を集めた3年E組というクラスを作っていました。E組とは「End(おしまい)」という意味で、その教室は本校から離れた山の上の旧校舎にありました。E組に入ることになった生徒は、他の生徒から蔑みの目で見られる「見下すべき存在」でした。当然、E組の生徒たちは勉強する意欲など湧いてくることはありません。新学期を迎えたある日、黄色いタコのような超生物がE組の担任教師として赴任してきました。副担任として赴任してきたのは、防衛省の烏間惟臣という人物でした。その超生物は「私が月を破壊した犯人です。来年の3月には地球も破壊する予定です」と自己紹介しました。この超生物は最高速度マッハ20で移動でき、月を破壊するほどの能力を持つ生物で、世界各国は暗殺者を送り込みましたが、ことごとく失敗、そしてこの超生物が出した条件が何故か「椚ヶ丘中学3年E組の担任になること」でした。日本政府は「生徒に危害を与えないこと」という条件のもと、これを承諾、同時にE組生徒たちでこの超生物を「暗殺」させることにしました。その命を受けた烏間はE組の副担任として赴任し、生徒たちに「国家機密」と前置きし、E組の生徒たちに事情を話し、この超生物を「来年3月までに暗殺せよ」と命じました。烏間は、この超生物だけに効力がある特殊生物用ナイフと特殊生物用BB弾とエアガンなどの武器をE組の生徒たちに支給しました。この超生物の暗殺に成功すれば、その成功報酬は100億円でした。生徒は皆、俄然やる気を出しました。烏間はど素人の生徒たちに暗殺方法を教えていきます。3年E組は「暗殺教室」となりました。
暗殺教室のネタバレあらすじ:2.超生物「殺せんせー」
毎朝の点呼と同時に暗殺は開始されました。生徒たちは皆一斉に、エアガンでその超生物を狙い、撃ちまくりますが、その超生物はその弾丸を悉くかわして、悠々と点呼を取り終わります。教室の床には特殊BB弾が多量に散らばるばかりでした。ある日、日本政府は椚ヶ丘中学に腕利きの若きセクシーな女の殺し屋イリーナ・イェラビッチを派遣しました。しかし、彼女もその超生物にあっけなくやられ、逆に攻撃後の硝煙の中でセクシーな格好から体操服に短パンに着替えさせられてしまうという屈辱を受けました。イリーナ・イェラビッチはそれからE組の英語の教師となり、生徒から「ビッチ先生」と呼ばれるようになりました。毎日、隙あらば生徒たちはその超生物を暗殺しようとしました。烏間も生徒たちに暗殺の手ほどきをします。華奢な体格で一見気弱そうな男子生徒・潮田渚は、その超生物を観察し、分かったことを逐一メモしていました。彼はその超生物は感情が顔に表れ、怒ると顔が赤くなることや、巨乳好きなことなどをメモしていました。ある日の国語の授業で、渚は寺坂竜馬、吉田大成、村松拓哉らに示唆され、俳句の短冊の裏にナイフを隠してそれで超生物に近づき、ナイフで刺し殺そうとブラフで超生物に抱きつき、胸に仕込んだBB弾を詰め込んだ手榴弾(人間には効力はない)で自爆しました。しかし、その攻撃も超生物の「月に1回の“脱皮”」という奥の手でかわされてしまいました。その超生物は奥の手を使わせたことに怒り、顔を真っ赤にしましたが、「アイデアはとてもよかった」「特に渚君、君の自然な身体運びは100点です」と渚を褒めました。その超生物は渚らに向かって「寺坂君らは渚君を、渚君は自分を大切にしなかった。そんな生徒に暗殺する資格はありません」と諭しました。そして、その超生物は「人に笑顔で胸をはれる暗殺をしましょう。君たち全員それができる力を秘めています」と生徒に語りました。なぜか渚は嬉しくなりました。こんなことをしても殺せないので、この超生物に茅野カエデは「殺せないから“殺(ころ)せんせー”」と名前をつけました。それを聞いた超生物は「ヌルフフフ」と笑い喜びました。
暗殺教室のネタバレあらすじ:3.赤羽業(カルマ)の賭け
生徒たちは考えつく限りのことをしました。ある日、烏間とイリーナが登校すると、バスケットボールの網に絡まっている殺せんせーを見ました。生徒たちが渚のメモから殺せんせーが巨乳好きなのでエロ本をエサに網をかけ、身動きできないように捕獲したのでした。生徒たちは一斉に射撃しましたが、殺せんせーは網を破り、攻撃をかわしました。生徒たちに恥部を見られた殺せんせーは「あなたたちとは基本性能が違うんですよ~。バ~カ。宿題を2倍にします」と言い放ちました。それを見ていた渚はすぐに「器が小さい」とメモしました。そこに登校してきたのは停学中だった赤羽業でした。業は頭が切れ優秀な生徒でしたが、2年の時の暴力沙汰で停学となり、E組送りになったことで、学校の教師に深い不信感を持っていました。殺せんせーは直ぐさま、業の前に立ち、握手を交わしました。殺せんせーは触手に傷を負いました。業は早速、掌に支給された特殊ナイフをカッター状にして仕込んでいたのでした。渚は業とは親友でした。業は喧嘩や騙し討ちは業が得意とするところでした。復帰した業は、毎日のように殺せんせーを騙し討ちして暗殺しようとしますが、悉くかわされ、逆にやり返されました。業の教師への不信感にはある苦い思い出がありました。それは停学前の時、他校の6人の生徒と喧嘩をした際に庇ってくれた大野健作先生が、業がいじめられている3年E組の生徒を庇いA組の生徒を殴ったことを知ると、自分の保身だけを考え、業に対する態度を一変させたからでした。ある日、業は渚のいる前で殺せんせーに「命をかけて生徒を守ってくれる人?」と尋ねました。殺せんせーは「もちろん」と答えると、業は殺せんせーに銃を向け、自ら崖下に身を投じました。業は心の中で「助けに来れば、救出している間に撃たれて死ぬ」「見殺しにすれば、先生としてのあんたは死ぬ」と呟きました。それは究極の賭けでした。殺せんせーはマッハで助ければ業の肉体は堪えられないと踏み、触手を蜘蛛の巣状に変化させて、業をキャッチし助けました。殺せんせーは業に「見捨てるという選択肢は先生にはない」と言いました。業は「先生としては殺せない」とため息をつき、殺せんせーを信じることにしました。その頃、日本の状況は変わっていました。地球を滅亡させる驚異の超生物の殺せんせーは、世界中から狙われていました。世界は殺せんせーを抹殺できるなら、日本はどうなっても構わないと、軍事衛星や大陸間弾道ミサイルなどで攻撃をしていました。しかし、それを殺せんせーが全て破壊していたのでした。日本は皮肉にも今、殺せんせーによって守られていました。
暗殺教室のネタバレあらすじ:4.自律思考固定砲台「律」
防衛省は新たな暗殺者として「自律思考固定砲台」という実験段階のマシンを送り込みました。そのマシンには高校生女子の姿が投影されていました。彼女は殺せんせーをターゲットロックすると、いきなりの多数の銃火器で撃ち始めました。殺せんせーはそれをマッハの速度で悉く銃弾をかわしますが、そのマシンは「殺せんせー抹殺」だけしかプログラムされておらず、生徒の迷惑も顧みず授業中でもかまわず銃撃しました。そのマシンはその都度弾道計算などを自立学習し、徐々に暗殺確率を高めていくマシンでした。しかしそのマシンには発射した多量のBB弾を片付ける機能もないため、生徒たちはそのマシンを厄介に思いました。そして、翌日、寺坂らはそのマシンをガムテープと鎖で拘束しました。拘束されたマシンに殺せんせーはここで暗殺を成功させるためには「他の生徒たちとの協調が必要」と諭し、生徒たちの個人情報をマシンに与えました。こう諭されたマシンは一夜にしてE組の生徒たちの個人情報を全て把握し、進化しました。マシンはアプリと変化し、生徒たちにとって超便利なスマフォアプリとなり、「律(りつ)」と呼ばれてE組の仲間となりました。協調性を持った律は以後、自分勝手な判断で襲撃することはなくなりました。
暗殺教室のネタバレあらすじ:5.新たな転校生・イトナ
「律」が仲間となった日、防衛省から新たな転校生が来ました。彼は突如、教室の天井を突き破り登場してきました。そして、白ずくめの忍者のような男・自称「シロ」が彼の保護者と名乗りやってきました。銀髪の少年はイトナと呼ばれていました。イトナは「自分より強い者しか殺さない。俺はお前を殺せる」と殺せんせーに言うと、彼はその理由を自分は殺せんせーと「血を分けた兄弟だから」と語りました。イトナは転校初日の放課後、殺せんせーに決闘を申し込みました。決闘は教室内の机でリングを作り、「リングの外に足がついたら死刑」というルールで始まりました。開始早々、瞬殺でイトナは殺せんせーの触手を1本切り落としました。見るとイトナの銀髪の毛が、殺せんせーの触手のように動いていました。それを見た殺せんせーは「まだ触手の開発に…どこで手に入れた~」と叫び、怒りまくり、顔がどす黒く変化しました。イトナの容赦ない攻撃で、殺せんせーは月1回の脱皮技を使いました。切断された触手の再生、そして脱皮は殺せんせーにとってエネルギーを消失する技でした。殺せんせーは触手3本を破壊され窮地に追い込まれますが、「いろいろ訊きたいことがあるので、勝たせてもらいます」と言い触手を再生させました。殺せんせーは瞬間的に渚が持っていた特殊ナイフを奪い、それでイトナの触手を断ち切りました。殺せんせーは動揺しパワーダウンしたイトナを脱皮した抜け皮で包み込み教室外に放り出しました。勝負はリングアウトでイトナの負けとなりました。気絶したイトナを連れ去ろうとしたシロを、殺せんせーは引き止めようとしましたが、シロの服は対先生繊維で出来ているため、触手が利かず無理でした。そんな様子を見て渚は「なんであんなに怒ったんだろう」と呟きました。隣にいた茅野は呆然としていました。その日、帰り際、渚は殺せんせーに「なぜE組に来たの?」と尋ねました。すると殺せんせーは「ある人との約束を守るために君たちの先生になりました」と答えました。渚は「約束って?」と問い詰めると、殺せんせーは「今その話をしたところで無意味です。…知りたいなら、私を暗殺してみせなさい」と返してきました。渚は「いつか暗殺するために今、やれることはありますか?」と尋ねると、殺せんせーは「土日は泊まり込みで勉強しましょう。…いわばこれは“暗殺合宿”です」と答えてきました。
暗殺教室のネタバレあらすじ:6.新任体育教師・鷹岡明
暗殺合宿が開かれ、殺せんせーはマッハのスピードで各生徒前に立ち、まるで分身の術のように、個別に苦手科目を教えました。生徒たちは皆必死で勉強し、また遊びに、覗き、ガールズトークなどをして楽しみました。その間、副担任の烏間は各生徒の暗殺能力を分析、まとめていました。烏間は渚に目をつけていました。そんな烏間のもとに防衛省からある連絡が来ました。烏間は突然の連絡に驚きました。その暗殺合宿が終わった月曜日、防衛省から自衛官の鷹岡明が体育教師として赴任してきました。鷹岡はE組の生徒たちに「俺たちは今日から家族だ。俺を父親だと思ってくれ」と言いました。一見明るく楽しそうに振る舞う鷹岡は、烏間と同期生でした。鷹岡は烏間に強烈なライバル心を抱き、家族のように接しながら、一方で暴力的な独裁体制で短期間で忠実なチームを作り上げるが、部下は心も体もボロボロにしてしまうという教官でした。ある日ランニング中、腹痛でバテた神崎有希子が「私は烏間先生の授業を希望します」と言い出しました。その言葉を聞いた鷹岡は、神崎を強烈に張り倒しました。ついに鷹岡が本性を表しました。鷹岡は倒れた神崎を再び殴ろうとしました。そこに烏間が制しに入りました。鬼の形相となった鷹岡は烏間に勝負を挑みました。それは素手の鷹岡と、烏間が認める生徒との対決でした。鷹岡は相手の生徒には武器として実戦用ナイフを使わせ、そのナイフが鷹岡に一度でも当たれば、自分の負けを認め、出て行くというルールを設定しました。烏間は渚を指名しました。皆は無理だと思いました。しかし、渚は「戦って勝たなくていい。殺せれば勝ちなんだ」と思い、殺気を消し笑顔でフラフラと鷹岡に近づきました。あっけにとられ隙を見せた鷹岡の首に、渚はナイフの刃を突きつけて、勝利を収めました。渚は「出て行って下さい」と鷹岡に頭を下げました。敗北した鷹岡は「このままで済むと思うなよ」と捨て台詞を吐き、去って行きました。殺せんせーも烏間も渚の一見弱そうに見せる暗殺者としての才能を見抜いていました。
暗殺教室のネタバレあらすじ:7.優れた暗殺者とは…
ゲリラ豪雨が続くある日、殺せんせーは雨漏りをひどく気にしました。渚はそんな殺せんせーの様子を見逃さず、「水に弱い」とメモりました。国語は苦手だが理科では優秀な奥田愛美は、直接的に「毒です。真心こめて作りました。飲んで下さい」と殺せんせーに渡しました。もう暗殺ではありませんでした。殺せんせーはそれでもそれを飲みました。しかし、殺せんせーは死にませんでした。先生が飲んだのは人間には有毒な水酸化ナトリウム溶液でした。翌日、殺せんせーは奥田に「さらに強い毒の製法を教えましょう」と言い、それを作らせ飲みました。それは殺せんせーの細胞を活性化させるものでした。単純な話術に素直に引っかかる国語が苦手な奥田に、殺せんせーは「国語もちゃんと勉強しましょう」と諭しました。しかし、暗殺し大金を得られれば、勉強など必要ないという雰囲気がE組内を包みました。殺せんせーはそんな生徒たちと烏間先生とビッチ先生を校庭に集合させました。殺せんせーは腕利き暗殺者のビッチ先生、烏間先生に、「暗殺がうまくいかなった時こと」「攻撃の第1撃がかわされた時のこと」について問いました。二人はそろって「次の手を事前に持って臨む」と答えました。殺せんせーは「自信を持てる次の手があるから、自信に満ちた暗殺者になれる」と生徒たちに語りました。そして「もし先生がこの教室から逃げ去ったら…暗殺という目標を失った君たちの中に残るのはE組の劣等感しか残りません」「“第二の刃”を持たざる者に、暗殺者を名乗る資格はないのです」と言い、天空に飛び去りました。そして殺せんせーはどこかの軍事衛星を持って校庭に戻ってきました。「もし君たちは自信を持てる“第二の刃”を持てなければ、暗殺者はいないとみなし、先生は消えます」と殺せんせーは言いました。そして殺せんせーは奥田さんを騙したという批判に対して、「どんなに優れた毒を作れる能力があっても、暗殺者には人を欺く国語力も必要なのです」と生徒たちに語り、「優れた暗殺者はすべてに秀でているのです」と言い、勉強の大切さを説きました。
暗殺教室のネタバレあらすじ:8.「よくぞここまで…」
期末テストが近づき、殺せんせーは「Luck Chance」と黒板に書き、期末テストの各教科で学年トップを取れば、そのご褒美として自分の触手1本を破壊させる権利をあげると告げました。生徒たちは皆、勉強に燃え、その結果、中村莉桜が英語で、奥田が理科で、業が数学でトップを取りました。他の生徒も順位が大幅に上がり、殺せんせーは喜びました。生徒たちはこれで触手3本の権利を獲得しました。また、家庭科で寺坂、吉田、村松の3人が100点を取りトップを勝ち取り、破壊できる触手は6本となりました。殺せんせーの暗殺大会が夏休み中に決行することとなりました。生徒たちの作戦は、殺せんせーの触手を破壊し動きが鈍くなったところを、殺せんせーの弱点である水の檻に閉じ込めて、狙撃手2人がBB弾で暗殺するという作戦でした。作戦は決行されました。この作戦に殺せんせーは「よくぞここまで…」と感動しながら「完全防御形態」になりました。その形態はハンドボール程の球体で、高密度の透明な膜で覆われていました。その膜は核爆弾でも壊せないもので、24時間程度続くことができました。
暗殺教室のネタバレあらすじ:9.鷹岡とイトナの復讐
生徒たちが次の手を模索していたとき、突然、一部の生徒たちが高熱を出し倒れていきました。混乱する生徒たちの前に、鷹岡とイトナが乱入してきました。恥をかかされた鷹岡が、生徒の飲料に新型ウイルスを仕込んで、仕返しに来たのでした。鷹岡は解毒剤を持ち、欲しければ、殺せんせーを渡せと要求してきました。渚と業は殺せんせーを抱き、イトナを鉄塔までおびき寄せました。イトナは触手を使い、執拗に二人を追って鉄塔に登ってきました。渚と業は最近ゲリラ豪雨が頻発していることを計算し、雲行きを見ながら、イトナの攻撃を何とかかわしました。すると計算していた雨が降ってきました。イトナは雨で弱りました。渚はイトナの触手を切り取りました。生徒たちは「第二の刃」としてこのゲリラ豪雨のくる日を選んでいたのでした。敗北したイトナはE組の生徒となることになりました。校舎に戻った渚たちを待っていたのは鷹岡たちでした。鷹岡は生徒を人質に殺せんせーを渡せと詰め寄りました。渚は鷹岡に土下座し、自分たちで暗殺させて欲しいと懇願しました。鷹岡は渚の頭を踏みつけ鼻高々でした。しかし、この土下座は渚たちの作戦のひとつでした。実はこの間に殺せんせーと奥田が解毒剤を作り、律が情報を逐一報告していました。解毒剤は完成し生徒たちは復活しました。鷹岡たちは結局、生徒たちにボコボコにされ、逆に自分たちが仕掛けたセメントに埋められてしまいました。
暗殺教室のネタバレあらすじ:10.殺せんせーの最期
「完全防御形態」の殺せんせーを引き取りに、自衛隊のヘリ3機が来ました。烏間は殺せんせーの最期を見せるため生徒たちを連れ、防衛省に行きました。核爆弾でも壊れない最新のシェルター内で、殺せんせーは特殊生物BB弾の中に埋められました。殺せんせーは生徒たちに最期の言葉として「皆さんは驚くほどの成長を遂げた。皆さんは誇っていい。…生徒の成長を感じられたときほど、教師に取って嬉しいことはありません。皆さんの教師でいることができて、本当に幸せでした。ありがとう…、3年E組。」と言い残しました。殺せんせーはシェルターの中で完全消滅しました。涙する生徒たち、そして渚に横から黄色い触手でハンカチが差し出されてきました。渚がふと振り返ると、そこには殺せんせーが立っていました。防衛省内は驚き、大混乱になりました。
暗殺教室の結末:11.「暗殺教室」2学期開始
9月になり、2学期が始まりました。E組にはイトナが加わり、また、暗殺教室に戻りました。イトナの保護者シロは「あの教室にはイトナ以上の怪物がいる」と呟き、笑いました。殺せんせーは、「あなたの時間をくれるなら…あの子たちを教えてあげて…。なんて素敵な触手…。この手なら、きっとあなたはあの子たちにとって、素敵な教師になれる…」という死にゆく女性の声を思い出しながら、「あなたのクラスはこんなに立派になりましたよ、雪村先生」と心の中で呟きました。殺せんせーは生徒たちに「卒業までに殺せるといいですね。ヌルフフフ」と笑いました。その言葉を笑顔で渚は聞いていました。その横の女子の髪の毛が触手となり動きました。(to be continued)
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