青葉家のテーブルの紹介:2021年日本映画。美大の予備校に2週間通うため、青葉家に居候することになった優子。青葉家の母・春子と優子の母・知世は仲の良い友人同士だったと聞いていましたが、少し様子が違う事に気づきます。実は春子は知世と大学卒業後疎遠になっていて、優子もまた母・知世との関係がぎくしゃくしていたのでした。人気のECサイト「北欧、暮らしの道具店」が配信したWEBドラマの劇場公開版です。
監督:松本壮史 出演者:西田尚美(青葉春子)、市川実和子(国枝知世)、栗林藍希(国枝優子)、寄川歌太(青葉リク)、忍成修吾(ソラオ)、久保陽香(めいこ)、上原実矩(与田あかね)、細田佳央太(瀬尾雄大)、鎌田らい樹(中田まどか)、大友一生(大工原ヒロ)ほか
映画「青葉家のテーブル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「青葉家のテーブル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
青葉家のテーブルの予告編 動画
映画「青葉家のテーブル」解説
この解説記事には映画「青葉家のテーブル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
青葉家のテーブルのネタバレあらすじ:起
青葉家にはシングルマザーの春子と中学生の息子リク、晴子の友達のメイコとその彼氏・ソラオの4人が住んでいます。その家に、春子の旧友・知世の娘で高校生の優子がやって来ます。美大を目指す優子は、2週間の予備校に通うため青葉家に世話になるのです。夕食は春子のおいしい手料理が振る舞われ、朝食はソラオのタコスを食べる毎日です。
予備校に行くと、高校生ながらインターンでデザイン会社に勤めているという瀬尾が気になります。瀬尾は”Chocolate Sleepover”というバンドが好きなようで、ステッカーが貼られています。そんな優子は髪の毛をパープルに染めたあかねと仲良くなります。
あかねと一緒に帰る優子は、有名人の母が今夜のTVに出ることが嫌で、あかねを引き留め色々話します。優子が「YOUTUBEをやっている」というと、あかねが興味を示し投稿動画を見せます。
そのころ青葉家では、めいこと春子が知世が出る番組を見ています。知世の出版した料理本は3冊ともベストセラーになり、今では”満腹”という中華レストランを繁盛させ、取材に引っ張りだこでした。嬉しそうに見るめいこに対し、春子は面白くない視線で見ていました。
優子の投稿動画は、まるでTV番組の様で、優子のインタビューなどがあり、一般的な動画とはかけ離れていました。あかねは「なんか硬いね」と言うと、優子は「結局お母さんの番組と同じ」と心でつぶやきました。
青葉家のテーブルのネタバレあらすじ:承
家に帰ると、リクが”Chocolate Sleepover”のロゴが入ったTシャツを着ています。優子はそのTシャツを借りて、予備校に行きます。予想通り瀬尾が喰いついてきます。マニアックなバンドらしく、”Chocolate Sleepover”について延々30分語られ、一緒に聞いていたあかねはうんざりしてしまいます。
そこで瀬尾に”Chocolate Sleepover”のCDを借りてリクに聞かせます。リクは優子に「一緒にバンドやる?」と言い出します。リクはまどか、ヒロの3人で中学生バンドを作り演奏していて、そのバンドに優子も参加しました。
予備校で瀬尾から「インターンで働いているデザイン会社のパーティーに来ない?」と誘われ「行く」と言い、あかねも誘います。会場で、優子は幹部社員達に囲まれますが、それは母・知世とつながりたいからでした。ここでも母の陰に悩まされる優子は、嫌になってあかねと帰ります。
予備校でデッサンの模試が行われ、あかねがトップ、優子が最下位で先生からきつく言われてしまいます。すっかり落ち込んだ優子を見て、春子とめいこが夜のプールに誘います。
優子は「子供の頃から母に、いちいち口を挟まれ、母の言うとおりにしかできなかった。それが嫌でたまらない」と告白します。その話を聞きながら酒を飲んでいた春子とめいこは、知世の悪口に花が咲きます。
そして家に帰ると、知世の番組を見ながら「ここが嫌なのよ」とか言いながら3人で盛り上がり、春子が重い口を開きます。「大学卒業後、二人で店をやろうと言っていたのに、そのまま疎遠になった。でも知世に会って精算してくる」と言ったのです。
青葉家のテーブルのネタバレあらすじ:転
春子が”満腹”を訪ねます。知世は取材の撮影に出ていて、紺介は一人で切り盛りしています。春子は事情を話し待たせてもらうと、知世が帰ってきたのは夜になってからでした。二人は作り笑いをしながら抱き合います。思い出話や今の事を話しますが、なにかぎこちない会話です。
しばらくして春子が切りだします。「私のハーチャーライスが大ヒットしたわよね。私が考えたんだよね」と言います。すると知世が「あんたが勝手にいなくなっちゃったんじゃない」と言い返します。怒った春子が「帰る」と立ち上がると、知世が「ちょっと待って」と言いながら何かを取ろうとして腰を痛めてしまいます。
春子がしばらく帰らない間、めいことソラオが夕食を作ります。優子があかねと瀬尾を家に呼びます。ソラオのタコスで盛り上がったものの、瀬尾とリクが意気投合し、”Chocolate Sleepover”を延々語りはじめます。
一方、動けない知世に代わり、春子が取材の撮影シーンを撮ります。店の料理は春子が作り、夕食は春子の料理を食べます。その時、知世が「優子とは半年しゃべっていない。何か言うと喧嘩になるから私が避けてるの」と言いました。
瀬尾の勤めるデザイン会社に見学に行った優子は、戦争のような職場を目の当たりにします。何でも出来ると思っていた瀬尾はミスの連発で上司からダメ出しを食らいます。仕事が終わり、自分のふがいなさに落胆した瀬尾は、泣きながら優子に話します。そして「あかねにはこのことは言わないで」と頼みます。
そのころリクは、オーデション用に演奏した曲をアップロードしようとして、他のバンドの曲を聞き、レベルの違いに落ち込みアップロードをやめて部屋に籠ってしまいます。
青葉家のテーブルの結末
優子が予備校に来なくなります。気になる瀬尾があかねに聞きますが「知らない」と言います。優子はプールにいて、あかねがやって来ます。優子は「美大で習っても仕事には通用しない。美大受けるのやめる」と言います。聞いたあかねは「逃げるな、私は美大へ行く」と言って二人の想い出をプールへ投げ捨てていなくなります。
家で優子がタコスをリクと食べながら「学校やめた」と言うと、リクも「曲出さなかった」と答えます。
春子の帰る日がやってきて、知世が持とうとして腰を痛めた段ボールを見つけます。そこへ知世が帰ってくると、二人は段ボールの中から、二人が作っていたユニット”THE PENS”の想い出の品が出てきます。懐かしく見ていると、二人のラジオ用のデモテープがあります。二人は当時を思い出しながら再生します。春子はこの内容を優子に送ったのです。
優子は母と春子のラジオ用のテープを聞いて「お母さんも大したことなかったんだ」と自分と同じことをしていたことを知り、リクを呼び”Chocolate Sleepover”のコンサート会場へ行きます。そこにはまどかとヒロもいて、4人は音漏れを聞きます。そしてリクが優子に「一緒に歌ってよ」と言います。優子はリクのバンドで、ヒロの父親も交え歌います。
春子は二人でやりたかった店のイメージデッサンを見ながら「あの日いなくなってゴメン」と知世に謝ります。「店の内見会をドタキャンしたんだよね」と知世が言います。
優子に春子から動画が送られてきます。それは母・知世からのメッセージでした。優子は「やり残したことがある」と言って予備校へ向かいます。思い切ってあかねに謝り、二人の仲は戻ります。優子は「今、お母さんとめっちゃ話したい。新しい友達が出来た」と言います。そして瀬尾には「数年後にまた会おう」と言って別れたのでした。
以上、映画「青葉家のテーブル」のあらすじと結末でした。
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