バチアタリ暴力人間の紹介:2010年日本映画。心霊ビデオ専門の白石監督は、撮影中に暴れて暴力事件を起こした笠井、山本にギャラを要求され支払ってしまいます。このことで付け上がった笠井と山本は白石に、自分たちが主演のビデオを撮影しろと脅され、撮影を始めます。撮影中も些細な事で暴力を繰り返す二人に少しずつ白石も感化されはじめ、心霊ビデオは路線を外れたものになっていきます…という内容のエログロナンセンスのコメディバイオレンス作品です。登場人物がほぼ実名で登場し、白石監督の作品らしく『ノロイ』『オカルト』のような手法で撮影されています。
監督:白石晃士 出演者:白石晃士、笠井暁 、山本剛史、長澤つぐみ、大迫茂生、吉行由美、ほか
映画「バチアタリ暴力人間」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バチアタリ暴力人間」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バチアタリ暴力人間の予告編 動画
映画「バチアタリ暴力人間」解説
この解説記事には映画「バチアタリ暴力人間」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バチアタリ暴力人間のネタバレあらすじ:起
心霊ビデオ専門の白石監督の事務所に、プロデューサーの富岡がやって来ます。富岡は「先日の撮影で暴れた二人の男がギャラをよこせと文句を言ってきている。二人が暴れた責任は監督にあるから、今からここに来るように言っている」と言います。白石は「そんなことを言われても」と言うと、富岡に電話がかかり「急用できたから」と帰ります。
4日前、霊媒師の丹下霊による除霊ビデオの撮影日でした。除霊されるメンバーの中に笠井と山本という30代の男二人がいます。丹下は白石も呼びつけ、他の人たちが見守る中、3人は丹下の除霊を受けます。丹下の除霊方法はまるで拷問でした。肉体的圧力と、言葉の暴力にキレた笠井と山本が暴れ出し、丹下とその弟子たちに暴行を加えたのでした。
やがて二人がやって来ました。白石は二人を怒らせぬようギャラを支払います。すると二人は、「オレ達を心霊ビデオに出せ」と言い出します。白石が何かに理由をつけて断ると、二人は怒りだし「お前が金を集めて、オレたちの出演するビデオを撮影しろ」と脅します。そして白石は二人に丸め込まれ、要求を呑んでしまいます。白石は撮影スタッフの福嶋と堀田に話をし、二人を納得させます。
バチアタリ暴力人間のネタバレあらすじ:承
『百鬼夜行』というタイトルでビデオ撮影が始まります。白石は筋書き通り、美女の霊が出るという笠井、山本のアパートに向います。順調に進んでいた撮影でしたが、美女の霊の発端となった廃墟のロープウェーに、白石が「同じ体験をした若い女性を呼んでいる」と言った事で、山本が怒りだします。
「脚本を勝手に変えるな!」と怒鳴り散らす山本に、白石が「丹下の撮影の時にいた若い女性だ」と言うと、山本と笠井が顔を見合わせ納得します。若い女性の高森を途中で車に乗せ、ロープウェーに着きます。早速山本が「あそこに幽霊がいる」と言うと、高森も「私も見える」と同調します。撮影が進み、高森が突然「ここはヤバイ」と苦しみだしました。
すると山本が介抱しようと高森の体をさわりはじめます。嫌がる高森にしつこく迫る山本を見て、何もしない白石に向かって高森がキレて怒りはじめます。白石を怒鳴り散らした高森は一人で帰ってしまいます。
「どうなってるんだ」という二人に白石は「高森は仕込みの娘だ。全部やらせだ」と言います。更に「僕のビデオは全部やらせだ、幽霊なんかいやしない」と言います。すると山本が「ヤラセでいいじゃないか。これからは全てやらせで撮影を続けよう」と言います。
バチアタリ暴力人間のネタバレあらすじ:転
一部撮影を撮り直し、その日の撮影が終わった一行は、打ち上げに居酒屋へ行きます。盛り上がる中、酒に酔った笠井が白石、福嶋、堀田にパンツ一丁で踊れとわめきはじめます。更に山本が、トイレに入った若い女性を襲い始めます。止める彼氏や店主に暴行を加え、山本と笠井は女を連れて店を出て行きました。
2日目の撮影は『HELL散歩』と題して中野区の廃墟の売春宿に向かいます。死んだ女郎と飼っていた犬の霊が合体して犬神になったという設定で撮影が進みますが、ここでも笠井が「オレの買った饅頭食わないのか」と暴れ出します。白石が犬神の霊に憑依されたと言って犬になってその場を取り繕います。
3日目は『心霊物件不動産』で、笠井が山本扮する怪しい不動産男に、安い物件だと騙されて全裸男の霊が出る洞窟へ案内される話でした。
プロデューサーの富岡がビデオを内容を見て「ふざけた内容だ、まじめで怖い心霊ビデオを撮れ」とダメ出しします。「新しい手法の心霊ビデオだ」と説明する白石ですが、富岡は全くのノーで、怒った白石は富岡に暴言を吐き、契約は打ち切られます。福嶋と堀田もやめると言い出します。二人は「笠井と山本とやりたくない、叩きだしてやりたい」と言います。
バチアタリ暴力人間の結末
この話を笠井と山本が聞いていました。そして福嶋、堀田を脅かすと、二人は撮影に復帰します。
『脱洗脳、エくそシズム』と題して白石、笠井、山本は丹下霊水を熱狂的に進行する中年夫婦の家に押し掛けます。そして二人を縛り上げ、夫に浣腸をし丹下の顔写真の上に大便を排出させます。そして発狂する妻を山本がレイプしようとした時、丹下の弟子たちが日本刀を持ってやって来ました。白石ら5人は、丹下の弟子たちに大便を顔になすりつけられ、アナルを掘られます。
廃人のようになった福嶋、堀田は辞め、笠井、山本は消えました。笠井、山本を探していた白石はこぶし公園で二人を見つけ話を聞きます。二人は「丹下霊水を新興し、今度お祓いを受ける」と言います。
白石は最終章として撮影しようと、福嶋を説得します。当日、笠井と山本は素直に丹下のお祓いを受けていました。拷問にも暴言にも耐えています。そして最後に集まった人全員で笠井、山本に非難の言葉を目いっぱい浴びせかけます。
すると二人は覚醒し「天罰上等、反省無用」と叫びながら、丹下や弟子たちに暴行を振るい始めます。逃げる弟子を追いかけて外へ出た笠井、山本に白石、福嶋も追従します。やがて四人は大爆発と共に空に飛んで行きました。
以上、映画「バチアタリ暴力人間」のあらすじと結末でした。
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