ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵の紹介:2011年日本映画。1989年より白泉社発行雑誌にて連載されている漫画作品のアニメ映画。中世ヨーロッパを下地にしたダークファンタジー。ベルセルクのすべての物語の映像化を目的とした「ベルセルク・サーガプロジェクト」の一環として、三部作映画による「黄金時代編」の映像化が行われた。本作はその一作目。
監督:窪岡俊之 原作:三浦建太郎 声優:岩永洋昭(ガッツ)、櫻井孝宏(グリフィス)、行成とあ(キャスカ)、梶裕貴(ジュドー)、寿美菜子(リッケルト)、ほか
映画「ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵」解説
この解説記事には映画「ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵のネタバレあらすじ:起
主人公ガッツは剣だけを頼りにその日を生きる傭兵をしていました。ある日、戦場で鷹の団と呼ばれる凄腕の傭兵集団に出会います。その団長であるグリフィスから入団を誘われたガッツは一騎打ちを申し出ます。その決闘に敗れたガッツは鷹の団に入団することになりました。そんな彼にグリフィスは自分の目的を明かします。自分の国を手に入れると。それから3年後、チューダとミッドランドという二つの国が100年間続けている戦乱の中、鷹の団の姿が現れました。その中には、団の中核メンバーとなったガッツの姿も。ミッドランド軍に混じり戦場に参加して武勇を挙げている鷹の団は、貴族達の反感を買いながらも、王からの信頼を集めていました。
ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵のネタバレあらすじ:承
戦場で、ガッツは「不死のゾッド」と呼ばれる凄腕の傭兵と出会います。剣を交えながら、どこか異端の雰囲気を感じるガッツの前で、ゾッドは人の丈を超える怪物へと姿を変えていきます。救援に駆けつけたグリフィスともども倒されるガッツ。トドメを刺そうとしたゾッドは、グリフィスが身につけているペンダントに気付きます。高笑いを上げ、ゾッドは一つの予言をガッツに残します。グリフィスの野望が潰える時、ガッツの身に逃れられない死が訪れると。謎めいた予言を残し、ゾッドは戦場から飛び立っていきました。怪我の療養中のグリフィスと先日の出来事を話すガッツは、ペンダントについて尋ねます。覇王の卵と呼ばれ、これを持つ者は世界を手に入れる運命にあると伝えられている様です。そんな二人の前を、国王が通りかかります。彼等を称える王は、娘であるシャルロットを紹介します。シャルロットはグリフィスが気になっていました。数日後、国王達が行う狩猟の警護に鷹の団が任命されました。グリフィスの台頭を快く思わないユリウス伯爵はこの警護で彼の暗殺を目論見ます。シャルロットと交流を深めるグリフィスは、ユリウス伯爵が放った暗殺者によって毒矢で撃たれてしまいます。しかし、覇王の卵に矢が命中したおかげで彼は無傷でした。周囲は素直にその強運を賞賛しますが、一人ガッツは不穏な符号を感じます。
ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵のネタバレあらすじ:転
その夜、グリフィスはガッツを呼び出しました。用件は一つ。ユリウス伯爵の暗殺。汚れ仕事をガッツに背負わせる事を躊躇うグリフィスでしたが、ガッツは二つ返事で請け負います。伯爵を暗殺することに成功したガッツでしたが、意図せず、彼の息子までその手にかけてしまいます。動揺するガッツの下に兵が押し寄せ、多数の兵に追われながら、精神肉体ともに追い詰められながらガッツは逃亡を図ります。
ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵の結末:結
逃亡を果たしたガッツはグリフィスを探しました。グリフィスはその時、城で行われるパーティに参加していました。シャルロットと共に外で涼んでいる彼の姿を発見したガッツは、思わず彼に縋ろうとします。しかし、グリフィスに恥をかかせるつもりかと、共に訪れていた鷹の団の団員、キャスカに咎められます。グリフィスはそんな彼等には気付かず、シャルロットに戦場で命をかける理由を語ります。男は夢の為に命を張る。生まれてしまったから、ただ仕方なく生きる。そんな生き方は自分には耐えられない。グリフィスの言葉は、生きる為だけに剣を振るうガッツの生き方を否定するものでした。シャルロットはガッツ達団員をグリフィスの友達と考えていました。その考えを聞いたグリフィスは静かに否定します。彼等は大切な仲間、しかし、自分にとっての友は違う。
「決して人の夢に縋ったりはしない、自分の生きる理由は自らが定め進んでいく者。そして、その夢を踏みにじる者があれば、全身全霊をかけて立ち向かう。例えそれがこの私でも。私にとって友は、そんな対等の者だと思っています。」
その言葉を聴いたガッツは、自らとグリフィスの間にある強い隔たりを感じ、静かにその場を立ち去りました。グリフィスの下にユリウス伯爵の悲報が届けられ、城が騒然とする中、次回作へと話は続きます。
この映画の感想を投稿する