美人が婚活してみたらの紹介:2018年日本映画。漫画アプリ「Vコミ」で累計1000万PV突破した、とあるアラ子著の同名人気コミックを実写化したラブコメディです。美人ながらもこれまで恋愛に恵まれてこなかったアラサー女性の婚活を通じて、婚活女性のタブーなしの本音を炙り出していきます。監督は『勝手にふるえてろ』などの大九明子、脚本はお笑いコンビ「シソンヌ」のじろうが手掛けています。
監督:大九明子 出演者:黒川芽以(タカコ)、臼田あさ美(ケイコ)、中村倫也(園木)、田中圭(矢田部)、村杉蝉之介(相坂充)、レイザーラモンRG(久保田)、市川しんぺー(梅沢)、矢部太郎(荒木)、平田敦子(沢渡)、成河(前澤)ほか
映画「美人が婚活してみたら」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「美人が婚活してみたら」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
美人が婚活してみたらの予告編 動画
映画「美人が婚活してみたら」解説
この解説記事には映画「美人が婚活してみたら」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
美人が婚活してみたらのネタバレあらすじ:起
寒空の公園。32歳のウェブデザイナーの独身女性・タカコ(黒川芽以)は、独り公園のベンチでポップコーンを食べていました。しかし、彼女は現実に疲れ切っている様子で、ふと「死にたい」と漏らしました。
その後、タカコは居酒屋で親友の34歳の既婚女性・ケイコ(臼田あさ美)とビールを飲みながらその話を振ってみたところ、ケイコは「そんなのしょっちゅうだよ。死にたいと思ってる人がみんな死んだらこの世界から人間がいなくなるわ」などと旦那への愚痴も交えながら語り、アメリカのゾンビドラマ『ウォーキング・デッド』を観れば「生きたい」って思えるとアドバイスしました。
タカコは生まれてこの方、既婚者とばかり不倫を重ねており、なぜ自分には独身の男が寄り付かないのかと嘆くと、ケイコはタカコが美人すぎて独身者には高嶺の花なのだろう、既婚者からすればこんな美人と火遊びしてみたいのだろうと持論を述べました。
少し元気を取り戻したタカコに、ケイコは「なんかやりたいことあるの? 人間死ぬ気になれば何だってできる」と問いかけてみると、タカコは「私、結婚する。両親だってケイコだって結婚してるのだから私にだってできる」と婚活宣言をしました。
美人が婚活してみたらのネタバレあらすじ:承
その夜、タカコは早速婚活サイトに登録してみました。翌日、タカコは職場での新装開店のホームページ製作でも「死にたい」と打ち込んでしまいます。我に返ったタカコがスマホを見てみると、早くも婚活サイトを通じて大量のメールが送られてきていましたが、その大半は中年男性ばかりでした。
それでもタカコは「まずは会ってみるべし」というケイコのアドバイスに従い、栃木に一軒家を持つという公務員の相坂充(村杉蝉之介)、腕につければ肩こりが治るというブレスレットを勧めてきた久保田(レイザーラモンRG)、「あなたのような美人がこんな婚活サイトなんか使うはずがない」と言ってタカコをサクラか美人局かと疑った梅沢(市川しんぺー)と立て続けに会ってみますが、どれもタカコのお目にかなう男ではありませんでした。
なかなか思うようにいかないタカコはケイコに「面白い人を探してるんじゃないの。結婚相手を探してるの」と愚痴りますが、ケイコは「色んな人と出会うことでタカコの人間としての幅が広がるんじゃないの?」と婚活を続けるよう諭しました。帰り道、タカコは老夫婦を見ながら「つまらなそうな夫婦。何が決め手で結婚したのだろう」と呟いていると、園木(中村倫也)という男とマッチングしたとのメールが届きました。舞い上がったタカコは行き詰っていた仕事も快調にこなし、上機嫌のまま上野駅で待ち合わせました。
彼女いない歴5年の園木は非常に緊張した様子でそわそわしていましたが、タカコと歩きながら会話しているうちに次第に打ち解けていきました。タカコはケイコに「恋愛を端折って最初から結婚を前提にした人ってすごい楽だ」と語り、ケイコはそんなタカコにシングルズバーを特集した雑誌を勧めてきました。
美人が婚活してみたらのネタバレあらすじ:転
早速シングルズバーの「男性会員・お医者さま限定ナイト」に行ったタカコはそこで歯科医の矢田部(田中圭)という男と知り合いました。タカコは矢田部と二人きりで飲む機会を得て、職業柄患者の口に神秘的なものを感じるという矢田部の話にタカコはすっかり聞き入っていました。
ケイコと飲みに行ったタカコは、「矢田部は金持ちそうだけど女のの扱いに手慣れている感があり、園木は優しいけどちょっと変だ」と言うと、どちらを選ぶか迷っていると打ち明けました。ケイコはタカコに「結婚が目的になってない? 結婚はただの儀式。その後の結婚生活がメインだからね。結婚ってそんなに甘くないんだよなあ」と語り、夫婦生活で一番何が大切かというケイコの問いに「忍耐」と答えました。そんなケイコは旦那の帰りがいつも遅くなるなどすれ違いの日々を送っていました。
タカコはLINEで園木や矢田部と交流していましたが、園木がマメに返信してくれるのに対し、矢田部はなかなか返事をよこそうとはしませんでした。
タカコは園木と寿司屋へ行きましたが、かつて不倫相手だった前澤(成河)と寿司を食べたことを思い出してしまいます。そんな時、矢田部からようやくLINEの返信が届きました。
タカコは矢田部とバーに呑みに行きますが、タカコは実は矢田部は自分に本気ではないのではと感じており、矢田部も正直なところ結婚を急ぐつもりはありませんでした。それでもタカコは矢田部を自宅に誘ってセックスしましたが、矢田部は結局タカコの自宅に泊まることなく帰っていきました。タカコは自分がくだらない女だと思い込んで自己嫌悪に陥ってしまいます。
美人が婚活してみたらの結末
タカコの深い落ち込み様を心配したケイコは矢田部について調べてみたところ、矢田部はバツイチであり、女関係で離婚していたことが明らかになりました。それを聞いたタカコは余計なことをするなとばかりにケイコと口論になってしまい、ケイコは「あんたは絶対に結婚できない」と言い放ってしまいます。
タカコと仲違いしてしまったケイコは母と電話し、いつになったら子どもを作るのかと催促されました。旦那との関係が上手くいっていないケイコにとっては非常にやりきれないものでした。
一方のタカコは園木とホテルに行き、園木は改めて結婚を前提におつきあいしたいと申し出ましたが、タカコは返答を避けたままシャワーを浴びに行きました。結局、タカコは園木と関係を持つには至らず、自らのくだらなさにまた自己嫌悪を起こして号泣してしまいます。タカコは、自分は結婚するために婚活をしてみたものの、結局「恋愛」を端折れることはできなかったことに気付きました。そしてタカコは園木とも矢田部とも関係を絶ち、ケイコとも仲直りしました。
タカコは「私ね、もう死なないと思う」とケイコに語り、ケイコはこれまでタカコに話してこなかった夫婦間のすれ違いを認めると、タカコをモデルにしてまたマンガを描き始めたと伝えました。タカコは再び歩き始めていました。
以上、映画「美人が婚活してみたら」のあらすじと結末でした。
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