映画「ブルーアワーにぶっ飛ばす」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ブルーアワーにぶっ飛ばすの紹介：2019年日本映画。CMディレクターとして働く砂田夕佳は、祖母の見舞いに実家に帰ることになり、友人のあさ美を連れて行きます。実家の家族と田舎が嫌いな夕佳がよそよそしい態度をとる中、あさ美は自由奔放に馴染んでいました。しばらくぶりに見る変わり果てた祖母を見た夕佳に、心の変化が見え始め…という、周りの事を考えず自我をつき通すキャリアウーマンが、友人と家族の間で本当の自分をさらけ出していく様を描いた作品です。
監督：箱田優子 出演者：夏帆（砂田夕佳）、シム・ウンギョン（清浦あさ美）、でんでん（砂田浩一）、南果歩（砂田俊子）、渡辺大知（玉田篤）、黒田大輔（砂田澄夫）、嶋田久作（大御所俳優）、ユースケ・サンタマリア（冨樫晃）ほか
この解説記事には映画「ブルーアワーにぶっ飛ばす」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
CMディレクターとして働く砂田夕佳（夏帆）が、電話で文句をタラタラ言っている最中に呼ばれます。大御所俳優（嶋田久作）を怒っているようで、夕佳がなだめ役として収めます。仕事が出来る夕佳は、若い社員達には人気がありましたが、グチや悪態が多く、何も干渉しない優しい夫の篤（渡辺大知）がありながら、先輩社員の冨樫（ユースケ・サンタマリア）とW不倫関係にありました。
この日も会社の連中と居酒屋で大酒を飲み、二次会のカラオケボックスではじけてベンチで寝た後、深夜に帰宅します。寝ていた篤を起こしても、文句も叱りもしませんでした。
夕佳には、イラストを描く清浦あさ美（シム・ウンギョン）という友人がいます。あさ美はノーテンキな性格で、いつもニコニコしてお調子者という性格です。カフェで楽しんだ後、あさ美が買ったばかりの車で「どこかにいこう」と言います。
助手席に座った夕佳に母の俊子（南果歩）から電話がかかります。「祖母の具合がよくなったから見にきなさい」という母の話をします。するとあさ美が「今から行こう、どこ？」と聞くと、夕佳が「茨城」と答えます。
あさ美はカーナビに入力し、夕佳の実家に着きました。大雨の中、玄関で待っていると俊子が帰って来ます。俊子は声が大きく口うるさい性格でしたが、あさ美はいつものようにうち解けます。父の浩一（でんでん）がグータラで刀の自慢をしていました。夕佳の兄の澄夫（黒田大輔）は学校の教師ですが、オタクの変態です。
こんな家族が嫌いで夕佳はいつも距離を取り、深入りはしませんでした。一方、あさ美はこんな家族をビデオで撮影していました。面白くない夕佳はあさ美に「飲みに行こう」と誘います。実家周辺で唯一のスナックに入ると、地元の男たちが集まり、店の女性と盛り上がっていました。やがてあさ美も一緒にカラオケを歌って盛り上がります。一方夕佳は、冨樫とLINEのやり取りをしていました。
そこへママがやって来て夕佳に話しかけてきます。夕佳はいつものようにしらけた態度で心無い言葉で話します。するとママに「そんな言い方よくない」と注意されます。東京では通用する態度も田舎では嫌われました。イラついた夕佳はスマホを床に放り投げます。店内が一瞬騒然としました。
翌朝、俊子から味噌汁、ごはん、納豆を出され、二人はお腹いっぱい食べます。俊子は「3時からおばあちゃんの病院に行く」と言って牧場の仕事に出て行きます。それまで二人でぶらぶらしていた時、あさ美が夕佳に「どうして家族と距離を取るの？」と聞きます。夕佳は「距離が近い方がおかしい」と言います。そして夕佳は子供時代の事を思い出し、たくさん悪さしたことをあさ美に話します。
3時になり、おばあちゃんの病院に行きます。子供の頃の記憶とはかけ離れた、弱り切って寝たきりの祖母を見ます。そして祖母は精一杯の声で「夕佳だろう」と話しかけます。その時、俊枝が「おばあちゃんの爪を切ってあげて」と言います。
夕佳は祖母の爪を切り、二人で話をします。祖母はよそよそしい言葉で夕佳と話します。夕佳はそんな祖母をビデオに収めます。病院のスペースで入院高齢者たちのお遊戯が始まります。夕佳はそれを見届けた後、あさ美と帰路に着きます。
車の中で夕佳が突然泣き出します。あさ美が「さびしいですか？」と聞くと、夕佳は「さびしくない」と言っていつものように強がります。そんな時、篤から「朝食べるパンを買ってきて」とLINEが入ります。
夕佳は篤に電話をし、「朝はご飯とみそ汁が好き」と言います。すると篤も「僕も好きだよ」と言います。夕佳は「パン買って帰るよ」と言って電話を切ります。夕佳は再び泣いていました。それを見たあさ美が「泣いているんですか」と聞くと、「泣いてない」という夕佳は、まだ涙を流していました。
以上、映画「ブルーアワーにぶっ飛ばす」のあらすじと結末でした。
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