僕だけがいない街の紹介:2016年日本映画。タイムリープ能力(リバイバル)を持った青年が、未来を変えるために奔走するストーリー。周囲で起こる事件を解決しなければ、ずっと同じ時間を何度も何度も繰り返してしまう主人公の悟。ある日、母親との買い物中に事件が発生。そのせいで母親が殺害され、悟は犯人として警察に追われる身となり…。
監督:平川雄一朗 出演:藤原竜也(藤沼悟)、有村架純(片桐愛梨)、鈴木梨央(雛月加代)、及川光博(八代学)、杉本哲太(澤田真)、石田ゆり子(藤沼佐知子)、ほか
映画「僕だけがいない街」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「僕だけがいない街」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
僕だけがいない街の予告編 動画
映画「僕だけがいない街」解説
この解説記事には映画「僕だけがいない街」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
僕だけがいない街のレビュー・考察1
売れない漫画家の藤沼悟(藤原竜也)は、事件や事故に巻き込まれると「リバイバル」という少し前の状態に時間を遡ってしまう現象が起こるのですが、ある日自分の母親が刺殺され、リバイバルが起こり、少し前ではなく18年前の小学生だった頃に時間を遡ってしまう、というお話。「僕だけがいない街」のアニメ版は30分×10回だったので、それをどう120分の実写映画に纏めてあるのか興味があったのですが、ラストまではうまくエピソードを削ぎ落としてアニメ通りに纏めていたと思います。逆にアニメ通りなので先の展開が読めてしまい、退屈だったのもありますが…。 中川翼くんや鈴木梨央ちゃんといった子役の演技がなかなかあざとかったですw 結末はアニメと違う意味で「僕だけがいない街」になっていましたが、120分で終わらせるには、ああいう展開しかなかったのかな、と思いました。 ただ今までは事あるごとにリバイバルしていたのに、最後だけはリバイバルしないのは、どうもなー。 藤原竜也くんの大げさな芝居は好きだ。
僕だけがいない街のレビュー・考察2
まず、「僕だけがいない街」の長い原作を頑張って120分ちょいに、よく纏めたな・・と思いました。その代わり、悟君が、リバイバルで子供の頃の自分になった時の友達関係の作り方に時間をさけず、この部分が中途半端になってしまったのは残念でした。 あと、八代の正体がバレる部分もあっさりし過ぎていたかな・・と。あと、これでは、八代が子供を殺していた理由が「純粋なままでいて欲しいから」っていう、独善的な理由にならないか?とも思った。「僕だけがいない街」のアニメでも、兄殺しはなかったので、兄殺しは入れられなかった・・というのは、まぁ、分かるのですが、ハムスターは冒頭出て来たけど、あれが、八代と関係あるって分かった人は、映画を観てた人ではいるのかな?・・・。折角出したのだから、この伏線は回収した方が良いと思いました。 もう1つ。澤田さんが、調べてた事件のコトを、少年悟にべらべら喋っていたけど、話を短縮する為とは思うのですが、コレは、あまりにも不自然じゃないかと。佐知子さんを凄く信頼していたから・・と解釈出来なくもないが、相手は子供だぞ?・・と。 でも、八代を演じるミッチーの雰囲気は合っていましたし、何より、雛月を演じた子役の女の子の目!本当に目つきが悪いのです。目つきが悪くて、目に力がある。あの目つきが出来る子供を探したのだろうなぁ。あれは、凄いと思いました。
僕だけがいない街のレビュー・考察3
「僕だけがいない街」は、ふとした瞬間に時間が元に戻る現象に襲われる主人公が子どものときの連続殺人事件を追いかける話。 自分だけ今の状況を知っていて、周りを変えていこうとする設定だけである程度の面白さが担保されている内容でした。ただ同じことを何度も繰り返して、ちょっとだけさっきの状況と違うとかの面白さではなかったです。1幕目で母親が殺されたことにより、時間が戻って小学校時代に戻る。ここで子どものときに殺された女の子を救えば、母親は助かる。という論理で殺人事件を阻止しようとします。 ただ主人公に起きるリバイバルという現象がどのタイミングで起こるのかとかよくわからず、何かショックが起これば起こるのかと思いきや、普通に逮捕されて連行されているときに起こったりするので、この主人公本当に大変な人生だな、と同情してしまいました。 「僕だけがいない街」の半分は子ども時代で進みますが、子役のお芝居は上手いので見ることができるのはよかったです。ここが酷かったら目も当てられない状況になっていたと思います。 リバイバル前と後で状況が変わっていますが、連続殺人犯と対決して橋から落とされた主人公が目覚めて大人になって無事という状況がよくわからず、あれは自力で助かったのかそもそも橋から落とされていなかったのかとか話に入り込めなかったです。濡れ衣を着せられた優しいお兄さんとかピザ屋の店長がいかにも怪しげに撮られていたりと周りの人物たちの描かれ方が浅かったりするのも気になりました。「僕だけがいない街」は、誰かを助けても別の誰かが死んでしまうタイムスリップものの面白さ悲しさみたいなものがあまり伝わってこず、まったりムードで進むサスペンスで残念でした。
僕だけがいない街のレビュー・考察4
映画版「僕だけがいない街」は、原作ともアニメとも違うエンド。この手の作品の面白さはタイムリープして過去を変えそして未来も変って途中失敗したりなんだかんだあって最後はハッピーエンドとなるもんなのだが、何故か映画版「僕だけがいない街」だけがバットエンドルートになっている。途中までは原作通りでしかも上手くまとめてあって中々良かった。なのに何故か監督は予定されたエンドを変更したと言う。おかげで変えた過去と戻った未来の時系列が違う疑問符で最後が納得出来ない事になった。
「僕だけがいない街」感想・レビュー
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最近漫画を読んでまさか映画になってるとは思ってなかった。
残念な点がいくつかあったが、自分としては大きく2点。
原作の記憶を失って、リハビリしながら取り戻していく所が結構面白かったのでカットされた所。
小学時代がよく演技されてるのでラストが変わっているの所(勿体ないと思った)
しかし時間の制約がある中、このタイトルでこのエンドは(なるほど)と思った。OPタイトルが出て子供の手が空をかざすシーン、子供の手なので北海道をイメージした情景だと思う。
木、葉っぱの枯れ具合からその寒さ、冷たさ、なんと言うか北海道の匂いが伝わり、北海道出身の自分としては懐かしく思った。
よく出来た画だと思う。時間、予算が許すなら3部作がよかったかな。
逮捕される所で1部完。
矢代先生に川に落とされた所で2部完。矢代先生のトリックや子供時代、主人公の人間関係がもう少し深く掘り下げられたと思う。
映画しか見ていない人は是非漫画を読んでほしい。
この映画のポイントと言えば悟の母、佐知子に片桐の存在と小学生の頃の雛月だと感じました。母親を何者かに殺害され警察にも疑われ絶望的な状況の悟ですが、そんな悟を優しげに見方をしてくれる片桐の存在が観ている者の心を癒やしてくれて、また悟が過去にタイムリープして雛月を何処かに潜んでいる殺人犯から守る、友人とヒーローポーズから始まる冒険心、雛月を誕生日に迎えたりバスの廃車にかくまったりみたいな処も良かったです。悟の母親の佐知子も雛月を母親の暴力から守ってくれたり、雛月を守ろうとする悟の頭を撫でて褒めるなんて良い母親や!