ボックス!の紹介:2010年日本映画。百田尚樹の小説を映画化した、高校のボクシング部が題材の青春映画です。市原隼人と高良健吾が演じる、まったくタイプの異なる青年2人がリングに青春を懸ける姿を鮮やかに映し出しています。
監督:李闘士男 出演:市原隼人(鏑矢義平 / カブ)、高良健吾(木樽優紀 / ユウキ)、谷村美月(丸野智子)、宝生舞(鏑矢こと美)、山崎真実(鏑矢昌美)、清水美沙(丸野祥子)、香椎由宇(高津耀子)、筧利夫(沢木一至)、諏訪雅士(稲村和明)ほか
映画「ボックス!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ボックス!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ボックス!」解説
この解説記事には映画「ボックス!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ボックス!のネタバレあらすじ:起
ユウキこと木樽優紀(高良健吾)は小学校4年まで大阪に暮らし、その後東京へ引越しましたが、高校からまた大阪に戻ってきました。ある日ユウキは英語教師の高津耀子(香椎由宇)と電車に乗っていたときに不良にからまれました。それを救ってくれたのは、同級生のカブこと鏑矢義平(市原隼人)です。2人は小4までとても仲良しで、母子家庭のユウキはほぼ毎日、お好み焼き屋をしているカブの家で過ごしていました。そのため、2人は久しぶりの再会に心から喜びます。優秀で特進クラスのユウキに対してカブは体育科で、科が違うため、その日まで同じ高校に通っていることに気づきませんでした。
ボックス!のネタバレあらすじ:承
カブはボクシング部に所属し、エースとして日々練習に明け暮れていました。天才ボクサーであるカブの強さに憧れて、ユウキもボクシング部に入部します。またカブに一目惚れした丸野智子(谷村美月)もマネージャーとして入部しました。さらに耀子が不本意ながらも新たにボクシング部の顧問になりました。そして顧問兼コーチの沢木(筧利夫)のもと、部員たちは努力します。天性のボクシングセンスを持つカブは、鍛錬によりさらに強さに磨きがかかります。一方ユウキも、ただ強くなりたい一心と持ち前の真面目さで日々鍛錬を積み重ねていきます。
ボックス!のネタバレあらすじ:転
沢木の的確な指導により、ユウキは高校ボクシング界で無敵を誇るカブに一歩一歩近づいていきます。やがてライバルとして対戦する日が訪れ、熱戦の末、勝利したのは意外にもユウキでした。カブは悔しさを噛み締めながらも、ユウキの成長を心から祝福しました。その後2人は、先輩が惨敗した対戦相手で、超高校級の無敗モンスターと恐れられている稲村(諏訪雅士)へのリベンジに燃えます。そんな頃、もともと病弱だった智子が亡くなってしまいます。カブは智子が作ってくれた練習ノートを持ち歩き、日々鍛錬に励みました。
ボックス!の結末
高校3年の国民体育大会で、すでにプロ入りも噂されている稲村とフェザー級で当たったユウキは、こてんぱんにやられて負けてしまいます。その後カブが稲村と対戦し、接戦の末カブは最後の最後で稲村に勝利しました。それから数年後、社会人になったユウキがスーツ姿でカブの母のお好み焼き屋「ことみ」に挨拶に来ます。その頃カブは、ハワイに移住し、お好み焼き屋「ことみ」のホノルル支店を作っていました。
私の様な初老の男には、ボクシングの開始の掛け声は「ファイト」でありますが、この映画で「ボックス」って言うことを知りました。
この映画のボクシングは「Kids Return」で北野武監督が描いたドロドロした物でなく、アマチュアボクシングと言う土俵の上で、懸命に暴れる若者を描いており、激しさの中に爽やかさが漂います。
まあ、若い頃は喧嘩に強い奴に憧れますから、私も鏑矢君にその時代に現実で出会ったら、木樽君みたいに付いて行っちゃたろうと思う次第です。
オジサンにも愉しめる映画です。