忠臣蔵外伝 四谷怪談の紹介:1994年日本映画。松竹誕生100周年を記念して、「忠臣蔵」のストーリーに「四谷怪談」を絡ませたオリジナルストーリーのホラー時代劇です。高岡早紀の大胆な濡れ場も話題となりました。
監督:深作欣二 出演者:佐藤浩市(民谷伊右衛門)、高岡早紀(お岩)、荻野目慶子(お梅)、石橋蓮司(伊藤喜兵衛)、津川雅彦(大石内蔵助)ほか
映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
忠臣蔵外伝 四谷怪談の予告編 動画
映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」解説
この解説記事には映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
忠臣蔵外伝 四谷怪談のネタバレあらすじ:起
貧しい浪人の民谷伊右衛門(佐藤浩市)は琵琶を弾き、辻斬りにも手を染めて何とか生活費を得る日々を送っていましたが、ある時縁があって赤穂藩に仕えることになりました。ところがそのわずか2ヶ月後、江戸城の松の廊下にて赤穂藩主・浅野内匠頭(真田広之)が吉良上野介(田村高廣)に対して刃傷沙汰を起こすという前代未聞の大事件が勃発、浅野内匠頭はその日のうちに切腹を命じられて赤穂藩は取り潰しとなりましたが吉良上野介にお咎めはありませんでした。堀部安兵衛(渡瀬恒彦)ら江戸詰の藩士たちは赤穂城へ舞い戻り、今後の対策を練ろうとしましたが、家老の大石内蔵助(津川雅彦)の反応はなぜか冷ややかでした。
忠臣蔵外伝 四谷怪談のネタバレあらすじ:承
わずか2ヶ月で再び浪人に身を落とした伊右衛門は、再び琵琶を手にして生活費を稼ごうとしましたが、やがて彼を熱い視線で見つめる湯女のお岩(高岡早紀)が伊右衛門の目の前に現れ、程なくして二人は一緒に暮らすようになりました。そんなある日、お岩に惚れている湯女宿の番頭・宅悦(六平直政)が現れ、お岩を強引に連れ戻そうとしましたが失敗に終わりました。その頃、いつものように琵琶を奏でていた伊右衛門は、酔っ払いに絡まれていたお梅(荻野目慶子)を助けました。お梅の祖父は吉良家の家臣である伊藤喜兵衛(石橋蓮司)であり、お梅はすっかり伊右衛門の虜になっていました。刃傷沙汰から1年後、赤穂藩再興の道が絶たれた内蔵助はようやく吉良邸への討ち入りを決断、江戸にいた安兵衛や伊右衛門たちにも招集の声がかかってきました。その頃、お岩は伊右衛門の子を身籠っていました。
忠臣蔵外伝 四谷怪談のネタバレあらすじ:転
赤穂浪士たちが次々と京に集結するなか、吉良邸討ち入りに一番積極的だった強行派の高田郡兵衛が脱盟することを知った伊右衛門は赤穂浪士の会合には参加せず、討ち入りにも参加しないことを決心しました。伊右衛門は喜兵衛の家に向かい、既に疎ましく感じるようになったお岩と別れてお梅と祝言すると告げ、交換条件として吉良家の家臣に推挙してほしいと頼みました。喜兵衛は宅悦を通じてお岩に伊右衛門から預かったという安産の薬を渡しましたが、それは顔をも溶かす猛毒でした。薬を飲んだお岩はもだえ苦しみ、包丁を腹に突き刺して死んでしまいました。一方。お梅と祝言を挙げた伊右衛門でしたが、その晩に伊右衛門の元にお岩の亡霊が現れ、錯乱した伊右衛門はお梅と喜兵衛を惨殺して逃走してしまいました。
忠臣蔵外伝 四谷怪談の結末
吉良家家臣の清水一学(蟹江敬三)は伊右衛門と会い、事件は盗賊の仕業だとする代わりに川崎に入った内蔵助を斬るよう命じました。半ば死ぬ覚悟で内蔵助の潜伏先へと潜入した伊右衛門でしたが、内蔵助に辿り着くことなく安兵衛ら赤穂浪士たちに斬られてしまいます。
そして遂に吉良邸討ち入りの日がきました。既に死んでいた伊右衛門は亡霊となって吉良邸を彷徨い、内蔵助ら四十七士の目には伊右衛門の姿は見えませんでした。やがてお岩の亡霊も吉良邸に現れ、自分を殺した吉良家臣に復讐すべく地吹雪や雷を操って家臣を殺害、結果として四十七士の手助けをすることとなりました。内蔵助ら四十七士は見事に本懐を遂げ、亡霊となってようやく結ばれた伊右衛門とお岩は四十七士に琵琶の音色を聴かせました。
この映画の感想を投稿する