ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYSの紹介:2016年日本映画。リチャード・ウー&すぎむらしんいちの漫画「ディアスポリス 異邦警察」の「ダーティ・イエロー・ボーイズ」篇を映画化した作品で、テレビドラマ版の主演を務めた松田翔太が引き続き主人公を演じています。約15万人の密入国者たちが東京に作り上げた“裏都庁”を舞台に、この地域で唯一の警察と犯罪組織との死闘を描きます。
監督:熊切和嘉 出演者:松田翔太(久保塚早紀)、浜野謙太(鈴木博隆)、須賀健太(周)、NOZOMU(林)、安藤サクラ(夢子)、柳沢慎吾(阿)、真木蔵人(伊佐久直人)ほか
映画「ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYSの予告編 動画
映画「ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS」解説
この解説記事には映画「ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYSのネタバレあらすじ:起
東京に約15万人いるといわれている密入国異邦人。日本政府から見捨てられた彼らが作り上げた“裏都庁”で唯一の警察署の署長である久保塚早紀(松田翔太)は年齢も国籍も不明の人物で、常にこの地域の治安を守り続けてきました。
ある日、満身創痍の大怪我から復帰した久保塚の快気祝いとしてパーティーが開かれました。しかしその席上、DJの女性に友人マリアの誘拐と身代金要求を告げる電話がかかってきました。久保塚は相棒の鈴木博隆(浜野謙太)と共にマリアの救出に乗り出し、裏都庁の助役・阿(柳沢慎吾)や裏都知事のコテツ(康 芳夫)ら仲間たちの協力を得て監禁場所を突き止めましたが、マリアは既に殺害された後でした。久保塚は現場付近で不審な若者2人組を発見するも逃げられてしまいます。
若者2人組は依頼主から報酬を受け取ろうとしましたが、金額で揉めたあげく依頼人を殺害してしまいます。依頼人は暴力団・黒金組の組員であり、若頭・伊佐久(真木蔵人)は弟分の敵討ちにと動き出しました。
ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYSのネタバレあらすじ:承
若者2人組の正体は留学生崩れのアジア人犯罪組織“ダーティ・イエロー・ボーイズ」の一員である周(須賀健太)と林(NOZOMU)でした。周と林は組織の関東支部の乗っ取りを企て、支部長を殺すと手下らを仲間に加えました。一方、周と林の存在を突き止めた久保塚と鈴木は、2人が祖国で禁じられている地下教会の牧師に育てられたことを知り、日本国内に点在する地下教会が2人の足取りを知る手がかりとみて調査を開始しましたが、そこに周と林の行方を追う伊佐久が現れ、久保塚と鈴木は伊佐久と共闘することになりました。
一方、周と林は手下らと共に現金輸送車を襲撃、現金700万円を奪って逃走しました。周と林の次の目的は神戸市内にあるという闇銀行で、そこには10億円を超える裏金があるとされていました。時を同じくして、久保塚は名古屋にいる牧師の家に向かいましたが、そこには周と林がおり、2人には逃げられてしまいます。久保塚は牧師から2人の不遇な過去を聞き付けました。
ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYSのネタバレあらすじ:転
周と林は武器を手に入れ、着々と闇銀行襲撃の準備を進めていました。一方、伊佐久から周と林がダーティ・イエロー・ボーイズを統合させるつもりだと聞きつけた久保塚は大阪へと向かい、別行動を取っていた鈴木と合流して闇銀行周辺に張り込むことにしました。伊佐久は周と林を殺すつもりでしたが、久保塚は何とかして2人の命だけは助けてやりたいと考えていました。
周と林は手下を引き連れて闇銀行のある建物を襲撃しましたが、警備は想像以上に厳重であり、銃撃戦の末に手下らは次々と死んでいきました。周と林は奥にある金庫を目指しましたが、そこに伊佐久の部下らが襲い掛かってきました。2人はそれでも金庫を開けようとしましたが、林は腹部を撃たれて倒れ込みました。
ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYSの結末
久保塚は闇銀行に突入、周と林を説得すると鈴木の車に乗せて脱出を試みましたが、途中で一行の車は別の車に衝突されて横転、林は車外に投げ出されて絶命しました。辛うじて生きていた周は林の亡骸の傍らに向かおうと這いつくばりましたが、そこに現れたのは伊佐久でした。横転した車内に取り残された久保塚と鈴木はクラクションを必死に鳴らしましたがどうすることもできず、周は伊佐久に止めを刺されました。久保塚は立ち去る伊佐久に対して中指を立てることしかできませんでした。翌朝、満身創痍の久保塚と鈴木は海へとやって来ました。海を見つめる久保塚の背中には悲愴感が漂っていました。
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