ドラえもん のび太の南海大冒険の紹介:1998年日本映画。2020年で連載開始50周年・映画化40周年を迎える『ドラえもん』映画シリーズ第19作は原作のエピソード『南海の大冒険』『無人島の大怪物』を基に製作され、直接的な関連はないものの映画第38作『ドラえもん のび太の宝島』(2018年)のモチーフにつながる部分もあります。宝島を目指して探検していたドラえもんたちは17世紀のカリブ海に飛ばされ、のび太とはぐれながらも壮大な冒険を繰り広げます。なお、本作には後に肝付兼太からスネ夫役を引き継ぐことになる関智一も脇役で出演、また第10作『ドラえもん のび太の日本誕生』(1989年)以来二度目となる興行収入20億円超えを果たしています。
監督:芝山努 声の出演:大山のぶ代(ドラえもん)、小原乃梨子(のび太)、野村道子(しずか)、たてかべ和也(ジャイアン)、肝付兼太(スネ夫)、千々松幸子(のび太の母)、中庸助(のび太の父)、マッハ文朱(ジャック)、早見優(ベティ)、一龍斎春水(ルフィン)、江守徹(キャプテン・キッド)、林家木久扇(ゴンザレス)、9代目林家正蔵(パンチョ)、阪脩(キャプテン・コルト)、上條恒彦(Mr.キャッシュ)、富田耕生(Dr.クロン)、関智一(半魚人)、茶風林(リバイアサン)ほか
映画「ドラえもん のび太の南海大冒険」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドラえもん のび太の南海大冒険」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ドラえもん のび太の南海大冒険の予告編 動画
映画「ドラえもん のび太の南海大冒険」解説
この解説記事には映画「ドラえもん のび太の南海大冒険」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドラえもん のび太の南海大冒険のネタバレあらすじ:起
17世紀。
ある海賊船は伝説の宝島を目指して航行していました。目的地に辿り着いた海賊船は金銀財宝を発見しますが、突然謎の巨大生物に襲われ、船と乗組員は一人の少年を残して波の中に消えていきました…。
そして現在。
しずか(野村道子)、ジャイアン(たてかべ和也)、スネ夫(肝付兼太)と共に夏休みのグループ研究のため図書館を訪れたのび太(小原乃梨子)は、ロバート・ルイス・スティーヴンスン著の「宝島」を読んで夢中になり、ドラえもん(大山のぶ代)に宝島を探してくれるようせがみました。
ドラえもんはひみつ道具“宝さがし地図”を使ってカリブ海に宝島があることを突き止め、しずかを誘って“宝船型モーターボート”で宝島探しに出発しました。冒険ムードを味わいたいのび太はドラえもんに“ほどほど嵐”を出してもらいますが、その際にのび太は海賊船らしき船を目撃しました。しかし、ドラえもんは海賊船は幻だろうとしてまともに取り合いませんでした。
その後、ジャイアンとスネ夫も加えた一行でしたが船の調子が悪くなり、地図にない近くの無人島で船の修理をすることにしました。修理の間、しずかたちと海で遊んでいたのび太は再び海賊船らしき幻を目撃しました。
ドラえもん のび太の南海大冒険のネタバレあらすじ:承
翌日、再び出航したドラえもんたちの前に謎の巨大生物が襲い掛かり、必死で逃げ出そうとしたドラえもんたちは突如発生した時空の異変に飲み込まれて17世紀のカリブ海にタイムスリップしてしまいます。
ドラえもんたちは当時の本物の海賊船同士の戦いに巻き込まれ、のび太だけがはぐれてしまいます。1隻の海賊船に拾われたドラえもんたちはこの船の船長で伝説の海賊であるキャプテン・キッド(江守徹)と対面しますが、ドラえもんの“四次元ポケット”はいつの間にか失われており、手元に残ったのは“ほんやくコンニャク”などたった7つのひみつ道具だけでした。
しかし、ドラえもんの持つ地図を見たキッドは、自分が持つ宝の地図とあまりにも似ていることに驚きました。キッドの仲間の船はこの宝島“トモス島”周辺で消息を絶ったらしいということであり、ドラえもんたちはもしかしたらのび太はトモス島に流れ着いたのではいかと思い、夜が明けるのを待って上陸することにしました。
一方、のび太は謎のピンクのイルカ“ルフィン”(一龍斎春水)に助けられ、このトモス島に流れ着いていました。のび太はこの島で同じく遭難した少年ジャック(マッハ文朱)と出会い、言葉が通じないながらも交流を深めていきました。のび太とジャックは一緒に食料を探そうとしましたが、危うく奇妙な生き物に襲われそうになりました。
ドラえもん のび太の南海大冒険のネタバレあらすじ:転
翌日、ドラえもんたちもキッドの一団と共に島へ上陸しました。微かにドラえもんの声を聞いたのび太はジャックとルフィンと共に移動を開始しましたが何者かに捕まってしまいます。
一方、ドラえもんたちやキッドたちも謎の生物に襲われて散り散りとなり、島を散策していたドラえもんはこの島の構造が自分の元いた時代である22世紀の世界で大流行しているアドベンチャーゲームに酷似していることに気付きました。
ドラえもんの読み通り、この島の仕掛けは22世紀の時間犯罪者であるMr.キャッシュ(上條恒彦)が作ったものであり、謎の巨大生物はキャッシュの仲間である悪徳科学者のDr.クロン(富田耕生)がバイオテクノロジーの悪用で生み出していたものでした。ドラえもんたちはキャッシュ一味に捕らえられてしまい、同じく捕らえられていたのび太やジャックと合流しました。
島の地下にあるキャッシュの秘密基地では、半魚人らしき人々が奴隷として酷使されていました。キャッシュはダミーのお宝で海賊たちを誘き寄せては奴隷としており、この時代で違法に造った改造生物を売りさばいて大儲けしようと企んでいたのです。
ドラえもん のび太の南海大冒険の結末
キッドの本隊と離れ離れになっていた部下のゴンザレス(林家木久扇)とパンチョ(9代目林家正蔵)は半魚人にされていた仲間たちを助け出しました。一方、ドラえもんたちは二手に分かれて改造手術を受けようとしていたルフィンを助ける組と海賊たちを助ける組とで行動を開始、のび太は間一髪でルフィンを助け出すことに成功しました。
一方のドラえもんはタイムパトロール隊に通報しようとしましたが、島の周囲はバリアで囲まれていました。キャッシュはドラえもんを倒すため巨大な竜の生物リバイアサン(茶風林)を差し向け、ドラえもんはキャッシュを道連れにリバイアサンに食べられてしまいます。
焦るキャッシュを尻目に、金属の身体なので胃液に溶かされる心配のないドラえもんはリバイアサンの胃壁に刺激を与え、キャッシュ共々外へと吐き出されました。一方、のび太はルフィンがテレパシーで交信できることを知り、ルフィンからバリアの解除方法を教えてもらいました。
実はタイムパトロール隊の潜入捜査官であるルフィンは仲間のイルカたちを呼び寄せ、ドラえもんたちはイルカに乗って島から脱出、キャッシュ一味は駆け付けたタイムパトロール隊に逮捕されました。ドラえもんたちはジャックら海賊船の一団に別れを告げ、元の時代へ帰っていきました。
以上、映画「ドラえもん のび太の南海大冒険」のあらすじと結末でした。
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