Dr.コトー診療所の紹介:2022年日本映画。2006年に放送された同名ドラマシリーズの続編となる作品。長きに渡り島の診療医を担ってきたコトーの現在を描いています。昔と変わらず命に向き合うコトーに、最大の試練が訪れます。皆で協力し立ち向かう姿が感動的です。
監督:中江功 原作:山田貴敏 出演:吉岡秀隆(五島健助)、柴咲コウ(五島彩佳)、時任三郎(原剛利)、大塚寧々(西山茉莉子)、高橋海人(織田判斗)、生田絵梨花(西野那美)、大森南朋(坂野孝)、朝加真由美(星野昌代)、富岡涼(原剛洋)、泉谷しげる(安藤重雄)、筧利夫(和田一範)、小林薫(星野正一)、ほか
映画「Dr.コトー診療所」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「Dr.コトー診療所」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「Dr.コトー診療所」解説
この解説記事には映画「Dr.コトー診療所」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
Dr.コトー診療所のネタバレあらすじ:起
志木那島。日本西端にあるこの美しい島の診療所で働くDr.コトーこと五島健助は、この島のただ一人の医師として島民の命を救っていました。看護師である彩佳と結婚し、現在彩佳には妊娠7ヶ月になる二人の子供が宿っています。
その彩佳とコトーの良き理解者である役場の職員の和田、島出身者で彩佳に憧れ看護師となった那美の3人で診療所を営んでいました。
ある日、大病院の御曹司である若き医師織田判斗が、短期的ながら修行をするために診療所にやってきます。判斗が島に訪れたのと同じ頃、島の漁師である剛利が、他の漁師をかばう形で重症を負ってしまいます。コトーの手術のおかげで事なきを得ましたが、再び漁師として復帰するには長いリハビリが必要でした。
無事退院した剛利でしたが、現在コトーのような医師になるべく東京で勉強している息子の剛洋にはケガやリハビリのことは言わないでくれと頼みます。しかし、剛利の身を案じたスナックの店主・茉莉子は、東京にいる息子の竜一に、しばらく便りのない剛洋の様子を見に行くよう頼みます。
Dr.コトー診療所のネタバレあらすじ:承
ある日、志木那島の支所長である坂野から、過疎化・高齢化に伴う、近隣の島々も含む診療所の統廃合と統廃合後の拠点病院での指導をコトーに頼みたいという話を聞かされます。これを受諾すると島を離れなければならなくなります。
しかし、この選択が島の未来、並びに離島医療の発展に繋がることを知っていたコトーは悩み、しばらく返事を待ってもらうよう坂野に頼みます。
その後、コトーは判斗と二人きりになった際、ここ最近続く不調からある病気の可能性を感じ、骨髄検査をしてもらうことにしました。そして、過去に乳がんを患った彩佳の主治医だった鳴海に検査を依頼するのでした。
検査の結果は急性骨髄性白血病でした。この病気は現代医学では不治の病ではなく、治る可能性のある病気でした。鳴海はすぐに治療するようコトーに伝えます。
Dr.コトー診療所のネタバレあらすじ:転
やがて島に剛洋が帰ってきました。島民みんなで剛洋の帰還を喜びますが、剛洋は浮かない顔をしています。その後、茉莉子のスナックに集まった面々は、漁労長の元木から本土から刑事がやってきて事件の参考人として剛洋を探していると知らされます。また、茉莉子も竜一から、東京で起きた事件に剛洋が関わっていると伝え聞きました。
自らの病気に悩むコトーの元に剛洋が現れます。そして剛洋から島に帰ってきた理由が語られます。成績不振から大学を去ることになった剛洋、事件のあったクリニックで働くことになります。
そのクリニックでは不法滞在外国人の手術も違法、高額で引き受け、その際に医療事故が起き、剛洋が強引に手伝わされていたこと、目の前で亡くなっていく命に自分の無力さをしりコトー先生みたいにはなれないと打ちのめされたことを明かしました。
剛洋は剛利に謝罪した後、島の駐在所に向かいます。コトーは自らの剛洋への医師になって欲しいという期待が彼を苦しめたのかもしれないと彩佳に告げると、倒れてしまいます。
対処療法を続けてでも島に残り働くと告げたコトー。よろめくコトーを彩佳は泣きながら支えます。コトーの病気は島の皆に知れ渡りました。皆当たり前のようにそこにいたコトーを知らない内に頼りすぎ負担をかけていたのではないかと考えました。
Dr.コトー診療所の結末
島に台風が近づき、土砂崩れが起こり大勢の負傷者が出てしまいました。病に伏せるコトーを呼べない状況下で応急処置要員が必要になります。そこにコトーと彩佳がやってきました。コトーと彩佳は診療所に残り運ばれてくる患者の処置をし、判斗と那美は災害現場に向かうことになります。
たくさんの危険な患者が運ばれてきます。コトーも具合が悪く倒れてしまい、彩佳も陣痛が始まってしまうという最悪の状況下、命を助けることを諦めてしまいそうになる判斗でしたが「自分に出来ることをやる」と諦めない姿勢を見せた剛利に触発された剛洋も救命活動を始めました。
その後、奇跡が起き、命を持ち直すことが出来ました。皆の頑張りに応えるかのようにコトーも立ち上がります。激痛を堪え手術に挑みます。死力を尽くし無事手術は完了しました。コトーはベッドで眠る彩佳の横に座ったまま力尽きました。コトーを呼ぶ皆の声が響きます。
島の日常がまた戻ってきました。剛利も漁をまた始め、剛洋もまた医師を目指し東京で勉強を始めます。診療所ではいつもの面々が働いていました。加えて新しく生まれた女の子も仲間入りです。その子は精一杯の力でゆっくり立ち上がり、一歩また一歩と歩きだします。
歩みを止め、差し出した手の先にはコトーがいました。コトーは嬉しそうに我が子を抱きしめます。
以上、映画「Dr.コトー診療所」のあらすじと結末でした。
「Dr.コトー診療所」感想・レビュー
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2024年1月3日に地上波放送で拝見しました…原作を少し読んだだけでドラマも映画も拝見していません…特に思い入れはありません…最後のシーンは…五島先生が最期に夢見た世界なのでは…と思います…生きていて、こんな人生を送って欲しかった/送りたかったという五島先生の願望を夢として叶えたのでは…思いました…でも、五島先生本人と伴侶と子供が死ぬのが現実的な離島の医療を鑑みての事ななのではないかとしても、この作品を作った/作品が存在する理由が分からなくなります…コトー先生は皆の思い出の中で生きている…としたかったのでしょうか?…制作者に訊きたいです
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コトー先生が若くして亡くなったのは悲しいですが、最後を看取ることができてよかったです
コトー先生の最期が悲しすぎました・・・観ていて辛くなりました。批判するつもりはありません。涙も出ました。でも観ていて辛いドラマでした。私は光テレビで購入しましたが、同ドラマの2006で観るのを止めた方が良かったかなと・・・でも素敵なドラマだと思ってます!