笑顔の向こうにの紹介:2019年日本映画。日本歯科医師協会の全面協力を得て、歯科医療の現場で働く若者の姿をリアルに描いた作品。新人技工士として働き始めた腕に自信がある主人公大地が、その自信を見事に砕かれながらも、もがき成長していく青春ストーリーです。
監督:榎本二郎 出演:高杉真宙(大地)、安田聖愛(真夏)、辻本祐樹、西方凌、濱田英里、ayanonono、木村祐一、池田鉄洋、佐藤藍子、聡太郎、阿部祐二、大平サブロー、中山秀征、秋吉久美子、松原智恵子、ほか
映画「笑顔の向こうに」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「笑顔の向こうに」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
笑顔の向こうにの予告編 動画
映画「笑顔の向こうに」解説
この解説記事には映画「笑顔の向こうに」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
笑顔の向こうにのネタバレあらすじ:起
歯科技工士の大地(高杉真宙)は、若いながら腕がありイケメンなことから王子と呼ばれています。
真夏(安田聖愛)は東京郊外にある山田デンタルクリニックに歯科衛生士として働くことになりましたが、初日から寝坊してしまうという大失態をやらかしてしまいます。
真夏の働くクリニックは大地の得意先だったため、頼まれた義歯を持ってきた時に真夏がいるのを見つけました。
大地と真夏は幼い頃からの古い付き合いでした。小さい頃から大地は真夏をからかっては怒らせてばかりで、二人は犬猿の仲だったのです。
イケメンと称される大地と仲が良いのが羨ましいと、真夏は周りから言われますが、久しぶりに会ってもかつてのようにからかってくる大地に、真夏は再会の喜びはありませんでした。
笑顔の向こうにのネタバレあらすじ:承
大地の石川県の実家は歯科技工所を営んでいます。大地も父の跡を継ぐために歯科技工士になり、技術を磨いていました。
ある日、父が怪我をして歯科技工士としての仕事を続けることが難しくなった時に、いよいよ大地が跡を継ぐかと思いきや、父は大地が跡を継ぐのを拒否。未熟者には任せられないと言い放ちます。以降、父と大地の関係はギクシャクしてしまうのでした。
大地は上司の知り合いの大学教授から、国際歯科大学の大学職員にならないかというオファーをもらいます。必要とされることが嬉しかった大地は前向きにオファーを検討します。
ちょうどその頃、大地の祖母が演歌のコンサートのために東京へやってきていました。大地に連絡がつかないため困っていた祖母は、偶然真夏に出会いコンサート会場まで連れていってもらいました。
祖母は上京ついでに大地の見合い話を持ってきていて、まだ結婚する気のない大地は困惑してしまいます。そんな祖母を黙らせるために、大地は真夏と付き合っていると、とっさに嘘をついてしまいます。そして祖母のいる間、恋人の振りをして欲しいと真夏に頼むのでした。
笑顔の向こうにのネタバレあらすじ:転
真夏は山田デンタルクリニックにやってきて、初めての訪問介護に同行することになります。その寝たきり患者の一人、藤尾の認知症予防、消化器機能、腸内環境改善のために入れ歯を導入することとなり、その入れ歯を大地が作ることになりました。技術は学んだものの大地にとって義歯作成は初めてのことになります。
藤尾の義歯は見映えがよく、とても使いやすそうに見えましたが、実際は藤尾には合わず痛いばかりで、藤尾を怒らせてしまいました。大幅な調整が必要となり院長からも叱られてしまった大地は、自信を失ってしまいます。
真夏はそんな大地を励まそうと、気晴らしに海へ行こうと誘います。それで二人は海へと向かい、楽しい時間を過ごせたのですが、真夏の良かれと思ってした行動が大地を怒らせてしまいました。
大地のイライラは祖母へと向かい、せっかく来てくれた祖母を追い出してしまいます。祖母は心配な気持ちを抑え、翌朝、石川県に帰ることになりました。
笑顔の向こうにの結末
大地は義歯作成を再開しますが、気持ちのこもっていない状態では上手くいくはずもありません。大事なのは思いやり、相手の気持ちになって体型や食生活等を知ること。そう先輩にアドバイスされた大地に、真夏は藤尾の食生活等をこと細かく書いたメモを大地に渡します。
たくさんの人達に支えられていた大地は、その甲斐もあり藤尾の義歯を完成させます。義歯がぴったりはまった藤尾は何でも食べられるようになり、寝たきりだったのが歩けるところまで回復しました。
ある日、実家に突然呼び出された大地は、祖母が癌で余命が半年しかないと知ります。突然東京にやってきたのも見合い話を持ちかけたのも、全て残された時間を孫と過ごしたかったからだったのです。
祖母の本当の気持ちを知った大地はある決断をしました。技工士として大切なことは分かってないかもしれないが、自分に足りないものは分かった。実家を継がせて欲しいと父に大地は話します。
今まで頑なに大地が自分を継ぐ話は拒否してきた父でしたが、東京で少し成長した今までとは違う息子を見たからか「勝手にしろ」とぶっきらぼうに答えました。
その後、大地は今の仕事を辞め、跡を継ぐために実家に帰ります。真夏との仲も急速に進展し、指輪を真夏に手渡した大地は、結婚を申し込むのでした。
以上、映画「笑顔の向こうに」のあらすじと結末でした。
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