江ノ島プリズムの紹介:2013年日本映画。江の島を舞台に、10代の男女の恋と友情を描いた青春映画。親友が亡くなったのは自分のせいだと責任を感じ、何度も過去に戻り未来を変えようと奔走する主人公の修太。タイムトラベラーとなった彼が変えた未来とは?キャッチフレーズは「過去なんて、変えてやる…」で、亡くした親友の命を救うために過去を変えようと奔走する姿をみずみずしく、ハートフルに描いています。青春時代の無邪気さ、戸惑い、友情、そして淡い恋心などを映し出したSF青春ドラマです。
監督:吉田康弘 出演:福士蒼汰(城ヶ崎修太)、野村周平(木島朔)、本田翼(安藤ミチル)、未来穂香(今日子)、 大津尋葵、長部努、吉田羊、赤間麻里子、西田尚美、ほか
映画「江ノ島プリズム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「江ノ島プリズム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
江ノ島プリズムの予告編 動画
映画「江ノ島プリズム」解説
この解説記事には映画「江ノ島プリズム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
江ノ島プリズムのネタバレあらすじ:起
小学生の時からの仲良し三人組・修太(福士蒼汰)、朔(野村周平)、ミチル(本田翼)。心臓に病気がある朔。病気がちな朔を見守る修太。そして活発な女の子のミチル。三人はいつも何もするのも一緒でした。
ある冬の日、高校二年生の修太はミチルから、朔宛ての手紙を渡されます。修太は手紙を朔の母親に渡し、バスケの試合に向かいました。そして試合終わりに監督から、朔が心臓発作で亡くなったことを聞かされ、急いで病院に向かう修太。手紙を読んだ朔は、イギリスへ旅立つミチルを見送るために走って駅に向かい、そして駅前で倒れていたのでした。
それから2年後の朔の三回忌の日、浪人中の修太は朔の家を訪れます。そして朔の母親に案内され、当時のままの朔の部屋に足を踏み入れた修太は、机の上にミチルから朔への手紙を見つけました。朔の死について責任を感じている修太に、朔の母親は「朔は病気で亡くなったのだから、責任を感じないでほしい」と伝えます。そして「朔の親友だったことを忘れないでほしい」と、形見代わりに朔の遺品を持って帰って欲しいと話しました。
修太は本棚にあった「君もタイムトラベラー」という本を手に取ります。中には時計が入っていて、時計をはめて自分の行きたい時代を頭に浮かべながら、目をつぶり右手をにぎるとタイムトラベルできると書かれていました。修太は電車に乗り、試してみることにします。そして電車がトンネルを抜け目を開けると、亡くなったはずの朔が座って読書をしていました。修太は朔が亡くなる前日に、タイムトラベルしたのです。電車を降り、二人で学校に行くとミチルがいます。
江ノ島プリズムのネタバレあらすじ:承
三人で体育館の掃除をした後、記念の写真を撮り、次に理科室に向います。そこでミチルがプリズムを発見し、紐でつないで窓辺に飾る事にしました。部屋に映し出される光に三人がうっとりしていると、その様子を外から見ていた修太の部活仲間が、食中毒で休んでいるはずの修太がさぼっていると勘違いして、修太めがけてバスケットボールを投げつけます。ボールがあたった瞬間、現在の時間に戻って自分の部屋で寝ている修太。
再び同じ日をやり直すことになった修太は、急いで学校に向かいます。そして理科室にいたオカルト研究会の顧問(吉田羊)に、過去が変えられるか修太は真剣に尋ねます。するとパラレルワールドの説明をされ、新しい現在を作ることができると知った修太は、急いで朔の実家に向かいました。すると学校で撮った写真が朔の部屋に飾られて、自分は過去を変えることができたと実感する修太。
そこで再び時計を使って過去に戻ることにし、理科室で消えた後に戻った修太ですが、またしてもすぐに現在に戻ってしまいます。「今度こそは!」と再び過去に戻る修太ですが、何度も姿を消す修太をミチルは怪しく思います。そこでミチルはオカルト研究会の顧問に頼んで、修太を催眠術にかけることにします。催眠術をかけられた修太の前には、タイムプリズナーのキョウコが現れ、「過去を変えようとするのは、やめたほうが良い」と言い、去っていきました。
江ノ島プリズムのネタバレあらすじ:転
次に図書館の掃除をしていた修太は「君もタイムトラベラー」の本を見つけます。修太は思い切って、ミチルにイギリスに行くことをどうして黙っているのか問い詰めようとします。するとまたしてもキョウコが現れ、過去を変えてしまうと未来でもっとひどい現実が待っている可能性があると教えます。それでも未来を変えようとする修太に、キョウコも過去を変える手伝いをしてくれることになりました。
さりげなく自然な流れで、過去を変えるよう忠告された修太は、その日の夜三人で花火をする約束をしました。朔と修太は大量の花火を買い込み、夜の学校に忍び込んで花火をします。ミチルのため、そして花火を見たことがなかったキョウコのためにたくさんの花火を打ち上げて楽しむ三人。そして最後に線香花火をする三人は、最初に花火が落ちた人が、内緒にしていることを打ち明ける約束をしました。一番に花火が落ちてしまったミチルですが、イギリスに行くことを打ち明けられず、ミチルは黙ってその場を立ち去ります。
そして日付が変わる頃になると、現在に戻ってきた修太。現在でも日付は一日進んでおり、朔の三回忌の次の日になっていました。修太は朔の実家に行きますが、以前と違い様子が少しおかしいことに気が付きます。朔の部屋に行くと、薬を飲んで倒れている朔の母親がいました。命に別状はないものの、修太は過去を変えたことで朔の母親の未来を変えてしまったことに後悔します。それでも修太は図書館に行き、「君もタイムトラベラー」の本を探しました。するとキョウコが現れ、「誰かの運命をかけてしまうと、朔やミチルとの関係も変わってしまい、思い出が変わってしまう」と教えられます。それでも朔には生きてほしいと願う修太に、「君もタイムトラベラー」の本を渡すキョウコ。
江ノ島プリズムの結末
過去に戻った修太は、朔が亡くなる当日に戻って来ました。ミチルからの手紙を読んで、走って駅に向かっていた朔を見つけ、自転車の後ろに乗せて走る修太。駅にいたミチルに間に合った朔は、自分の気持ちは自分で伝えるようミチルに言います。しかし何も言わないミチル。朔は修太に手紙を渡し、手紙を読んだ修太は、ミチルが自分に想いを寄せていることを知りました。朔を救った修太ですが、過去を変えてしまい、ミチルや朔に別れを告げます。そして電車が来て扉が開き、この瞬間からミチルと朔は修太のことをまったく覚えていません。過去を変えてしまったことで、修太の記憶がない二人。二人が乗った電車を見送り、修太は一人泣きました。
そして現在に戻った修太は、海でミチルと朔と偶然再会します。ミチルや朔は修太のことを覚えていません。しかしミチルの笑顔を見て、修太は前を向いて歩き出すのでした。
以上、映画「江ノ島プリズム」のあらすじと結末でした。
続いて、「江ノ島プリズム」のより詳しいあらすじを解説します。
この映画の感想を投稿する