エヴァンゲリオン新劇場版:序の紹介:2007年日本映画。社会現象を引き起こしたTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を再構築した、全4部作の第1作目。人類の敵「使徒」と戦うべく、人型兵器「ヱヴァンゲリオン」のパイロットになった14歳の少年少女と、それを取り巻く人々を描いた作品。正式な映画タイトル表記は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』
監督:庵野秀明 声優:緒方恵美(碇シンジ)、林原めぐみ(綾波レイ)、三石琴乃(葛城ミサト)、山口由里子(赤木リツコ)、立木文彦(碇ゲンドウ)ほか
映画「エヴァンゲリオン新劇場版:序」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エヴァンゲリオン新劇場版:序」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
エヴァンゲリオン新劇場版:序の予告編 動画
映画「エヴァンゲリオン新劇場版:序」解説
この解説記事には映画「エヴァンゲリオン新劇場版:序」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エヴァンゲリオン新劇場版:序のネタバレあらすじ:西暦2015年 使徒、襲来
15年前に起きた世界規模の災害「セカンドインパクト」の影響で、生命の生きられない赤い海が出来上がり、人類の半分が滅んだ世界。
常夏の国になった日本の第3新東京市に、14歳の少年・碇シンジは、3年間音沙汰のなかった父・碇ゲンドウに呼び出され上京した。その直後に現れた巨大な生命体・使徒(第4使徒)と遭遇し、国連軍との戦闘に巻き込まれてしまう。
待ち合わせをしていた女性・葛城ミサトに保護されたシンジは、そのまま目的地である特務機関「NERV」(ネルフ)のある第3新東京市の地下空間へ向かう。
エヴァンゲリオン新劇場版:序のネタバレあらすじ:ヱヴァンゲリオン初号機
案内された場所にあったのは、使徒と戦う為に開発された凡用ヒト型決戦兵器・人造人間「ヱヴァンゲリオン」の初号機だった。NERV最高司令官の父であるゲンドウがシンジを呼び寄せたのは、初号機に乗り使徒と戦わせるためだったのだ。
搭乗を拒否するシンジだが、代わりのパイロットだと運ばれて来た重傷の少女・綾波レイを目にして搭乗を決意する。
第4使徒と対峙し迎撃を試みるが、満足に動かせず相手に腕と頭部を破壊され、初号機と感覚のつながった体の痛みに、シンジは成す術がない。動きを止めた初号機だが、突然暴走を起こし第4使徒を圧倒。使徒の自爆に巻き込まれながらもシンジは生還を果たした。
エヴァンゲリオン新劇場版:序のネタバレあらすじ:何のためヱヴァに乗るのか
ミサトと同居が決まり新しい生活が始まった翌日、転校先の学校でシンジはクラスメイトの鈴原トウジに殴られてしまう。居合せたもう一人のクラスメイト、相田ケンスケからトウジの妹が使徒と初号機の戦闘に巻き込まれて怪我をしたと聞かされた。
第5使徒襲来を受け、再び初号機に乗り迎え撃つシンジ。しかし、ビルすら切断する触手に翻弄され、稼働するための補給電線が切断されてしまう。山の中腹に投げ飛ばされたそこで目にしたのは、シェルターを抜け出し戦闘を見に来ていたトウジとケンスケだった。
パイロットを乗せるエントリープラグへ二人を緊急避難させたシンジは、退避命令を無視してそのままナイフを手に第5使徒へ突貫。稼働限界ギリギリで何とか使徒殲滅を成功させた。
戦闘終了後、ミサトから命令無視を咎められ帰宅を命じられたが、シンジは家に帰らず宛もなくさまよい市内で一夜を明ける。明朝、追跡していたNERVの諜報部員が姿を現し、それを見てシンジはもうどこにも逃げられないことを痛感し、NERV本部へ連行されてしまった。
本部の拘留室で顔を合わせたミサトに「もうヱヴァに乗るしかない。みんながそうしてほしいならそれでいい」と自分の意志を見せないシンジ。苛立ったミサトは「他人は関係ない。パイロットを続けるかどうか、自分自身で決めなさい」と言いつけ拘留室を後にする。一人残されたシンジは、その言葉の意味を暗い拘留室で考えるのだった。
エヴァンゲリオン新劇場版:序のネタバレあらすじ:綾波レイ
トウジとのわだかまりがなくなってから、クラスメイトで同じヱヴァのパイロットである綾波レイについて何も知らないことにシンジは気付く。普段表情の乏しい彼女が、父のゲンドウと楽しそうに話しているのを見て余計複雑な気分になっていく。
リツコから聞いた、ヱヴァ零号機の起動実験中に起きた事故でレイが危険な状況に陥った際に、取り乱し彼女を助け出したこともシンジを驚かせた。レイと二人きりになった時、話しかけても最低限の言葉でしか返さなかったが、自分の父の仕事が信じられないと否定した際、レイは睨みつけシンジの頬を打ちそのまま歩き去っていった。
初めて感情的になったレイを見て、シンジは呆然とすることしかできなかった。
エヴァンゲリオン新劇場版:序の結末:ヤシマ作戦
第6使徒が第3新東京市上空に出現。八面体の物体が、NERVのあるジオフロントへゆっくりと近づいて来るのが観測された。初号機が地上へ向けて射出されたが、地上に出た瞬間に高エネルギーの粒子砲を撃たれ胸部に直撃。すぐに回収されたがシンジは気を失い、緊急処置が余儀なくされた。
一方、第6使徒はNERV本部の真上まで来ると、体の一部をドリルの様に変化させ地面を削り真っ直ぐ地下を目指す。地下空間到達まで残り10時間。迫りくるタイムリミットを前に、ミサトは日本の全電力を集めた陽電子砲による遠距離からの攻撃「ヤシマ作戦」を決行。
回復したシンジだが、死の恐怖からヱヴァの搭乗を拒否してしまう。そんな彼にミサトはジオフロント最深部に存在する第2使徒「リリム」の存在を教え、リリムと他の使徒が接触して起きる「サードインパクト」を防がなければ、セカンドインパクトを生き延びた残りの人類が全て滅ぶと打ち明ける。それを防ぐためならNERV本部の人々全員が使徒と自爆する覚悟があることも。
ミサトの言葉に背中を押され、シンジはもう一度初号機に乗る決意をする。シンジの初号機が陽電子砲による射撃を、レイの零号機がシールドで防御を担当し遂にヤシマ作戦が決行された。一回目の攻撃が直撃するも、使徒の弱点であるコアから外れ反撃受ける。
初号機には当たらなかったが恐怖で固まるシンジに、ゲンドウは切り捨てようとするが、ミサトの意見が通り次の一撃へ全てを賭ける。再び使徒の攻撃が襲うも、レイの零号機がシールドで光線を防ぎ、初号機がトリガーを引く。高圧のエネルギーが使徒のコアを貫き、破裂させた。
作戦終了後、零号機からエントリープラグを取り出し、中からレイを助け出した。気を失っていた彼女が覚醒し、安堵するシンジ。そんな彼を見て、内側に沸き起こった初めての感情を感じる。小さく微笑むレイにシンジは手を伸ばし、二人の手が重なった。丁度その頃、月面に並ぶ柩の中から銀髪の少年・カヲルが目覚めて、幕を閉じる。
以上が、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序のネタバレあらすじと結末です。
エヴァンゲリオン新劇場版4部作のあらすじ一覧
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」のネタバレあらすじ結末
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」のネタバレあらすじ結末
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のネタバレあらすじ結末
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」のネタバレあらすじ結末
アニメシリーズでも描かれている「ヤシマ作戦」をベースとしたストーリーが展開されますが、作画が一新されたことで美しく生まれ変わり、日本全国を停電させて作戦を遂行するという臨場感をさらに高めています。
これでもかというほど登場する作戦車両を見ているだけでも使徒を倒すためにどれほどの人が動いているか実感することができ、何度見てもわくわくできる作品です。