復讐したいの紹介:2016年日本映画。施行された復讐法にのっとり、妻を殺された中学教師やスーパーの爆破テロの被害者の会の4人が、復讐の執行場所である蛇岩島に到着。執行時間中は対象者を含め誰を殺しても殺人罪には問われず、逆に逃げ切った犯人は無罪放免になるというルールに従い、復讐が始まりました…という内容の過激なバイオレンス映画です。2011年に発表された山田悠介のホラー小説の映画化で、少し内容が変更されています。
監督:室賀厚 出演者:水野勝(高橋泰之)、高橋メアリージュン(高橋泉 / 星野範子)、小林豊(田所哲也)、田中俊介(板垣潤也)、勇翔(前田達也)、本田剛文(日野翔太)、田村侑久(佐倉裕二)、吉原雅斗(小寺諒)、辻本達規(野崎誠)、土田拓海(佐久間洋一)ほか
映画「復讐したい」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「復讐したい」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
復讐したいの予告編 動画
映画「復讐したい」解説
この解説記事には映画「復讐したい」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
復讐したいのネタバレあらすじ:起
野党4党から提出された復讐法の廃案は、与党の多数で否決されます。同じころ、都市部のスーパーでは、テロ集団アースウィングによる爆破テロが起き、多数の死者が出ました。海外で身柄を確保されたアースウィングのリーダーの風祭(海東健)ら4人が、日本に送還されます。被害者の会は代表者4人を選抜し、裁判はせず復讐を使う宣言をします。
板垣(田中俊介)をリーダーとする復讐チームは、ヘリコプターで復讐場所の蛇岩島へと向かっています。その中には中学校教師の高橋泰之(水野勝)も乗っています。泰之は復讐法には反対だと授業で唱えます。しかし、妊娠したばかりの愛妻の泉(高橋メアリージュン)が、宅配業者を装った小寺(吉原雅斗)というフリーターに殺されたことで、裁判をせず復讐することを選びます。
蛇岩島は無人島で、復讐法の執行場所として整備されていました。島に付いた泰之は、法務省の猪狩から話を聞きます。猪狩は「時間内に殺せなかったら犯人は無罪放免される。更に武器を奪われて逆に殺される場合もある。この島での執行時間中は、殺人を犯しても罪に問われない。もう一つ、テロリストたち4人もこの島に放たれる。注意してください」と言って、武器と装備を見せ、好きなものを取らせます。
執行時間が近づくと、泰之に愛する泉との思い出の写真や、犯人小寺の憎い動画、更にそれぞれの両親の言葉を映像で見せます。そして時間になり、泰之は9番ゲートからエリアに出ます。
復讐したいのネタバレあらすじ:承
エリア内では小寺に取りつけた発信機から、泰之のモニーターに居場所が表示される仕組みでした。一方、制御室では、泰之の行動は全て監視されていました。そして法務省のメンバー達は、復讐者たちと犯人に賭けをしています。
泰之より少し先にエリアに入った佐久間(土田拓海)が、犯人を捕らえ射殺し、更にナイフで体を刺し復讐に成功します。小寺を探す泰之が、隠れていた板垣らのチームに呼び止められます。自衛隊の前田(勇翔)が「テロリストを待ち伏せしていたのに、お前のせいで逃げられた」と怒り、銃を向けます。「ここで殺しても罪に問われない。お前は邪魔だから殺す」と言うと、板垣が「オレ達は殺人をするんじゃない、復讐をするんだ」と言って止めます。
気を取り直し小寺を探していると、モニターが反応します。泰之は小寺を待ち伏せして狙います。復讐の言葉を発すると小寺が逃げます。泰之の撃った銃弾が小寺の肩に1発当たり倒れ込みました。次の瞬間、小寺が鉄棒を持って殴りかかり、泰之は斜面を転げ落ち川に流されます。そして目覚めた泰之は、囚人服を着た泉そっくりの女が目の前にいるのを見ます。
女は星野範子という名で「友達の両親を殺した、殺されてもいいからここに居る」と言います。範子は泰之の手当てをし、隠していた武器を渡すと、泰之は小寺を探して歩きはじめます。
復讐したいのネタバレあらすじ:転
少し歩くと復讐者の女に会います。女は「両親を殺した友達を探している」と言って訪ねますが、泰之は会った事は言いませんでした。そのころテロリストたちは佐久間の殺した男に刺さったナイフを取り、耳の中に発信機を埋め込まれているのを知ります。その後4人は倉庫に入ります。
板垣らは倉庫にテロリスト4人がいるのをモニターで確認し、一斉射撃します。中に入ると4人の耳が切り取られていました。そして背後からテロリストに襲われ、前田、佐倉(田村侑久)が殺され武器を奪われます。板垣は襲われたもののどうにか逃げて倒れこみ、日野(本田剛文)は走って逃げます。その様子を見ていた小寺が逃げていると泰之に会います。
小寺は「テロリストたちが武器を奪って逃げた」と教えます。銃を向ける泰之に小寺は「臓器移植を必要とする母に、無償で臓器を提供する代わりに高橋泉を殺してと、角田恭子という看護師に頼まれた」と言います。そして「角田恭子は、両親を殺された復讐で、この島にいる」と言います。泰之は小寺を殺すと、少し前に会った恭子を殺すために島に残ります。
恭子の居た場所に戻ると、恭子と範子が向き合っていて、泰之を見た範子が京子に肩を銃で撃たせます。泰之が恭子に「何故、泉を殺したんだ」と迫るものの、恭子はしらを切ります。すると範子が「恭子はゲーム感覚で人殺しをやらせているんだ。私も両親を殺さないと、私の両親を殺すと脅されてやった」と言います。それを聞いた泰之は恭子を射殺しました。
復讐したいの結末
テロリストたちは、仲間が持ちこみ隠していた武器と爆弾を見つけます。そしてシステムを乗っ取り、猪狩や復讐者たちのモニターに「核爆弾でこの島を爆発させる」と宣言します。慌てた猪狩が調べると、パキスタンで盗まれた核爆弾だったため、兵士を出動させますが、乗っ取られたシステムでゲートが開きませんでした。猪狩がヘリを要請したものの、テロリストのロケット砲によって撃墜されます。
板垣に会った泰之は、猪狩からテロリスト殺害の依頼を受けます。板垣が「行こう」というと、止める範子を振り切り、泰之が付いて行きます。テロリストたちを追っていた日野が捕まります。爆破まで15分を刻んでいました。風祭が「殺せ」と命令した時、板垣と泰之がテロリストたちを銃撃します。日野も加わり、テロリスト3人を殺し、風祭に「爆弾のタイマーを止めろ」と言うと、風祭は自分の頭を撃ち抜いて自殺します。
板垣が銃撃を受け死んでいました。日野が「プラトニウムは部品を外すと核爆発を起こさないはずだ」と言ってナイフで分解し始めます。残り数秒前に部品を外すと、爆弾が爆破したものの核爆発はしませんでした。全てが終わったと思った時、泰之が範子に銃を向け「すべてを話せ」と迫ります。
範子は整形し、自分の顔に喜びます。しかし泉を見て、同じ顔だったことから、泉を殺す計画を立て、同僚の恭子に話をします。恭子も両親を殺したいと言って、交換殺人をしたのでした。泰之は範子を射殺し、猪狩に会い島を出ました。入院していた泰之が小寺の母親に刺殺されました。泰之の父は「裁判はしない、復讐だ」と言います。
以上、映画「復讐したい」のあらすじと結末でした。
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