ふたたび swing me againの紹介:2010年日本映画。ハンセン病の発症により音楽の夢を諦めざるを得なかった祖父健三郎とひょんなことから旅をすることになった大学生の孫・大翔。二人の交流を通して家族や仲間の絆を描くヒューマンドラマです。
監督:塩屋俊 出演者:鈴木亮平(貴島大翔)、MINJI(ユリッペ / 野田百合子 / ハヨン)、青柳翔(貴島健三郎)、藤村俊二(ユキオ / 村瀬由起夫)、犬塚弘(タツ / 吉川辰夫)、佐川満男(マサル / 渋沢勝)、渡辺貞夫(曽根田オーナー)、古手川祐子(貴島律子)、陣内孝則(貴島良雄)、財津一郎(貴島健三郎)、ほか
映画「ふたたび swing me again」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ふたたび swing me again」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ふたたび swing me againの予告編 動画
映画「ふたたび swing me again」解説
この解説記事には映画「ふたたび swing me again」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ふたたび swing me againのネタバレあらすじ:起
舞台は兵庫県。金物店を営む貴島良雄は、父親を一時的に家で引き取ることになったと家族に告げます。祖父が生きていることすら知らなかった大学生の息子大翔は驚き、妻の律子も不安な様子を見せます。大翔は良雄とともに祖父の暮らす香川県を訪ねることにしました。二人がたどり着いたのは離島に立つ療養所。祖父健三郎はハンセン病の治療のため長い間この療養所で生活していました。
看護師のハヨンに付き添われ、自宅へやってきた健三郎でしたが、家族との会話はなかなか弾みません。大翔は日中働きに出る両親の代わって祖父の相手をすることになりました。そして、家で見つけたというお気に入りの一枚のレコードを見せ、レコードの影響でトランペットを始めたと語り始めます。レコードのバンド名は「COOL JAZZ QUINTETTE」、ジャケットに写っている若いバンドメンバーの中には、若かりし頃の健三郎の姿がありました。健三郎はジャズの練習に明け暮れていた青春時代を回想し始めます。
ふたたび swing me againのネタバレあらすじ:承
ジャズトランぺッターだった健三郎は仲間達と恋人の百合子とともに「COOL JAZZ QUINTETTE」というバンドを組み、毎日音楽の練習に明け暮れる日々を送っていました。そしてようやく神戸の伝説のライブハウス「ソネ」でステージに立つチャンスを手にします。歓喜するメンバーたちでしたが、その矢先に健三郎がハンセン病を発症してしまいます。
療養施設に入院することになった健三郎は仲間達にバンドを離れると告げますが、百合子はすでにその頃、良雄を身籠っていました。二人の結婚が叶わず、百合子は未婚で良雄を生みますが、出産後まもなく病で命を落としたのでした。
健三郎は仲間達に会いに行くと言い出し、大翔は旅に同行することになるのでした。京都、和歌山とバンドメンバーたちを訪ねるうち、大翔は祖父の抱えてきた苦悩や音楽への熱き思いを理解し始めます。しかし恋人の彩乃からは身内にハンセン病の元患者がいることを理由に別れを切り出されてしまいます。
ふたたび swing me againのネタバレあらすじ:転
翌朝、最後のメンバーに会うため大翔と健三郎は名古屋に向けて出発します。しかし山道でエンジントラブルに見舞われ、歩く以外手段がなくなってしまいます。さらに、これまでの疲労が溜まった健三郎が倒れ、病院に担ぎ込まれてしまいます。駆け付けてきたハヨンは健三郎が心臓の持病を抱えていること、今度発作が起きたら命の危険にさらされることを打ち明けます。
大翔はなぜ命を削ってまで旅を続けるのかと理解に苦しみますが、ハヨンは死を覚悟の上で仲間との絆を取り戻したいと思っているのではないかと語ります。ハヨンの付き添いのもと、楽器会社で会長を務めているメンバー村瀬に会いに行きますが、村瀬は会議中で会うことが叶いません。健三郎は手紙を渡して欲しいと村瀬の会社の者に頼みます。
ふたたび swing me againの結末
大翔は健三郎を連れて神戸に向かいます。健三郎と仲間達がライブハウス「ソネ」でライブをできるよう良雄が段取りをしてくれていたのです。ソネにはすでに仲間達が集まっており、健三郎の手紙を受け取った村瀬も駆けつけました。こうして数十年ぶりに集まった「COOL JAZZ QUINTETTE」による演奏が始まります。
ステージを見守る観客の中には良雄や律子、そして大翔と仲直りをした彩乃の姿もありました。演奏が終わると健三郎は大翔をステージに上げ、自分のトランペットを託します。健三郎の命は果てようとしていました。夢の中で妻百合子とようやく再会できた健三郎は、大翔の演奏を聴きながら静かに息を引き取るのでした。
以上、映画「ふたたび swing me again」のあらすじと結末でした。
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