星屑の町の紹介:2019年日本映画。売れない歌謡コーラスグループ『山田修とハローナイツ』が、出身地の山根村で歌謡ショーを開きます。歌手になりたい村の娘・愛はハローナイツへのメンバー入りをめざしますが、このことでハローナイツのメンバーに亀裂が入りはじめ…という内容の、東北4県限定で公開されたご当地ムービーです。水谷龍二、ラサール石井、小宮孝泰が結成した『星屑の会』の舞台『星屑の町』が原案となっています。
監督:荒木憲司 出演者:大平サブロー(天野真吾)、ラサール石井(市村敏樹)、小宮孝泰(山田修)、渡辺哲(込山晃)、でんでん(西一夫)、有薗芳記(青木五郎)、のん(久間部愛)、菅原大吉(山田英二)、戸田恵子(キティ岩城)、小日向星一(山田啓太)、相築あきこ(久間部浩美)ほか
映画「星屑の町」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「星屑の町」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
星屑の町の予告編 動画
映画「星屑の町」解説
この解説記事には映画「星屑の町」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
星屑の町のネタバレあらすじ:起
東北の田舎の山根村では、青年団の山田啓太らが、山根村出身の山田修率いる『山田修とハローナイツ』の歌謡ショーの準備を行っています。
そんな啓太は、村で唯一のスナック『エアポート』の店主で母・浩美を手伝う久間部愛の事が好きでした。啓太の父・英二は修の弟で妻を亡くしており、今は浩美にぞっこんで連日『エアポート』に通っています。
浩美は愛に「お父さんはマグロ船の乗組員で、インド洋で亡くなった」言っていましたが、愛は客から「お母さんが、すすきのにいた頃に出会ったハローナイツの中にお父さんがいるかもしれない」と聞かされ、その言葉を信じていました。
ハローナイツはコミックコーラスグループで、歌の合間に漫才風の喋りを交えてステージを盛り上げました。初日のステージが終わると、打ち上げの宴会です。啓太が酒を注いで回り、父の英二が女装して踊りを振る舞います。
そして二次会で市村と西がスナック『エアポート』に行きます。席に着いた愛と話していると、愛が「歌手になりたい」と言います。酒の酔って調子づいた市村は「ハローナイトの付き人にしてやる、修行したら歌手になれる」と言ったのです。
星屑の町のネタバレあらすじ:承
翌日、前座のキティ岩城がやってきます。控室へ愛が手伝いにやってくると、付き人だと思った岩城は、愛に色々身の回りの世話をやらせます。そこへリーダーの修が入ってくると「何してるの?」と聞き、愛が「市村さんから付き人をやれと言われました」と言います。
慌てた修は市村を捕まえて話を聞きます。市村がいつものように酔っぱらって言ってしまった冗談とわかり、愛に謝りに行きますが、愛は本気で信じています。そこで修らはオーデションをやって落とそうと考え、愛を呼びます。
愛はメンバーの前で『新宿の女』をギター片手に歌います。予想外の歌いっぷりに、修が「真ちゃんと二人でボーカルをやらそう」と言い出しますが、五郎が反対します。しかし、売れずギャラも払えない修は、五郎を説得しますが応じません。
そこへ英二がやって来て、祖父の六造は一旦怒ると収まりがつかない男で、昔何人もの村人を殺したことを話します。怖くなった修らは、愛に不採用を告げます。
打ち合わせの最中の真吾の適当なやり取りに、込山が「真ちゃんは途中から真剣さがなくなった」と言います。怒った真吾が「いつからだ」と怒鳴ると、「独立しようと思った時からだ」と真吾の独立の話をしゃべったのです。
星屑の町のネタバレあらすじ:転
「なんで?」と言う修らメンバーが、今度は真吾を説得し始めます。開き直った真吾は「お前ら素人とやるのはもう嫌なんだ、オレはプロだ」と言い放ちます。修は「今日限りでハローナイツは解散だ」と言ったのです。
キティ岩城の歌が終わり、ハローナイツの出番です。何事もなかったように歌が始まります。やがてハローナイツのオリジナル曲『ミス・ユー』が始まると、真吾が愛をステージに呼んだのです。真吾と愛のツインボーカルで歌い上げ、拍手喝さいを浴びます。
翌朝、真吾が一人で帰った後、修が手伝いをする愛に「ありがとう。六造さんによろしく」と言うと、愛は「おじいちゃんは3年前に死んだよ」と言います。修は弟の英二を呼びつけ、「お前は愛ちゃんと啓太を結婚させたくて嘘をついたのか?」と叱責します。すると英二は「愛ちゃんは、歌手になりたくて東京に出て騙されて帰ってきたんだ。あんちゃんはおれだけ田舎に残してやりたいことやって、いまさらなんなんだ」と兄弟げんかをはじめます。
聞いていた市村が、「修はお前が思っているほど、やりたいようにやっているんじゃない、本当に苦労しているんだ」と詰め寄ります。そこへ啓太がやってきて「愛ちゃんの夢を叶えさせてください」と言うと、英二も「俺からも頼みます」と修に言いました。
星屑の町の結末
『愛&ハローナイツ』として生まれ変わり、『恋の季節』を愛のボーカルで歌いはじめます。やがて人気が出てくると、テレビにも出るようになり、上昇気流に乗りはじめます。キティ岩城と控室で話す愛に、岩城は「お父さんは死んでいるよ、生きていたら絶対会いに来る。愛ちゃんは前だけ見て突っ走れ」と励まします。
初シングル『シャボン玉』をレコーディングしてプロモーションビデオまで出され、男性ボーカルグループからも声がかかりはじめます。愛は啓太に電話をし「お母さんと英二さんを連れて、盛岡のステージ見に来てよ」と誘います。3人は成長した愛を見て感動します。
『エアポート』で一人で飲む英二に、浩美が寄り添います。そして手をかさねると体を持たれかけたのです。英二は兄の修を焼肉に誘います。そこで修が「浩美さん綺麗だよな、すすきので会った時も綺麗だった」と言ったのです。ハッとした英二は「お前、愛ちゃんの父親か?」と怒鳴ります。「酒を飲んだだけだ」と修が言っていると、浩美が入って来ます。そこで英二が「おれ達、一緒になるんだ」と言いました。
同じ頃、愛は啓太と水族館にいます。愛は「前しか見ないで突っ走る」と言いました。
ハローナイツは『キティ&ハローナイツ』になり、昔のように売れないグループに逆戻りしてます。そこへ独立して売れなかった真吾が帰って来ます。以前の『山田修とハローナイツ』としてコミック歌謡グループが復活しました。
一方、愛は男性コーラスグループのボーカルとして、一歩踏み出したのです。
以上、映画「星屑の町」のあらすじと結末でした。
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