I am ICHIHASHI 逮捕されるまでの紹介:2013年日本映画。イギリス人女性を殺害して逃走した凶悪犯市橋達也の内面を描く犯罪サスペンス。彼の手記『逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録』を基に、罪から逃れ続けた月日の様子や心境を描いている。2007年、市橋達也は知人の英国人女性を殺害し、警察の追っ手を振り切って逃走した。各地を転々としながら、顔も名前も変えていく市橋。罪と向き合おうともしない彼は、次第に欺瞞に満ちた自分自身を知っていく。監督・主演・主題歌はディーン・フジオカが担当。
監督:ディーン・フジオカ 出演者:ディーン・フジオカ(市橋達也)、小林友貴美、よっちゃん、岸本尚泰、末吉功治ほか
映画「I am ICHIHASHI 逮捕されるまで」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「I am ICHIHASHI 逮捕されるまで」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
I am ICHIHASHI 逮捕されるまでの予告編 動画
映画「I am ICHIHASHI 逮捕されるまで」解説
この解説記事には映画「I am ICHIHASHI 逮捕されるまで」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
I am ICHIHASHI 逮捕されるまでのネタバレあらすじ:身勝手な犯行
舞台は2009年11月10日、大阪南港フェリーターミナル。フードを目深に被った男が1人、所在なさげに座っています。男の名は市橋達也。2007年3月26日、自宅マンションで英国人女性を殺害し、その後逃走した指名手配犯です。彼は疲弊した頭で考えていました。「名前を変えるのは簡単だった。顔を変えるのも簡単だった。逃げるのも簡単だった」と。そこに警察官がやって来て、「名前を聞かせてくれないか」と尋ねます。――2007年3月26日、千葉県市川市。市橋は知人の英国人女性を自宅マンションに招き、暴行を加えた上に絞殺。遺体を浴槽に入れ、土を被せてベランダに放置していました。その夜、警察の訪問を受けた市橋は逮捕を恐れて逃走します。彼は警察の手から逃れるため、特徴的な厚い下唇をハサミで切り落とすなどして人相を変え、痛みに悶絶しながらも逃走を続けました。ラジオで捜査の情報を入手していた市橋は、青森県まで北上した後四国に渡ります。
I am ICHIHASHI 逮捕されるまでのネタバレあらすじ:逃走の日々
――市橋はジャーナリスト風の男からインタビューを受けていました。インタビュアーは、何故四国へ向かったのか尋ねます。死者のことを思いながらお遍路道を逆に回ると、死者が蘇ると聞いたからだと話す市橋。「身勝手過ぎませんか」とインタビュアーが憤ると、市橋は「僕のせいじゃない」と訴えます。――市橋は神社の賽銭箱を壊したり、野菜を盗んだりしながら逃走を続けていました。警察は市橋本人の映像を公開して捜査を広げていきます。整形手術について調べるも当然資金など無い市橋は、金を得るため働き口を探すことにしました。彼は沖縄に渡ってウエシマと名乗り、何とか住み込みの仕事を見つけます。久しぶりに屋根の下で寝起きするようになった市橋は安堵を感じていました。ところが事件発覚から3ヵ月が経過した頃、捜査特別報奨金制度が適用され、重要情報提供に対する報奨金が支払われることになります。指名手配犯のポスターには市橋の顔と一緒に懸賞金額が記載されるようになりました。
I am ICHIHASHI 逮捕されるまでのネタバレあらすじ:サバイバル生活
――市橋はインタビュアーに対し、他人と交わることは出来ないので無人島へ行こうと思ったと話します。そこで彼は沖縄県のオーハ島へ渡ることにしました。インタビュアーから何故自首しなかったのかと問われ、一度指名手配されれば自首しても減刑されないからだと答えた市橋。誰だって逃げると言い訳する市橋を、インタビュアーは心底軽蔑するような声で責めます。――オーハ島へ渡った市橋は、コンクリートブロック造りの小屋を発見し、そこでサバイバル生活を送ることにしました。野菜を育て、魚を採って暮らします。事件発覚から1年7ヵ月が経過し、警察は市橋の死亡説を唱え始めました。ラジオを聞きながら市橋はカッターの刃で瞼を切り裂き、更に容姿を変貌させていきます。彼は「僕はいったい誰なんだ」と考えるようになりました。
I am ICHIHASHI 逮捕されるまでのネタバレあらすじ:狭まる包囲網
2008年、名古屋。名前をウエダと偽った市橋は、美容形成外科医院で整形手術を受け、本格的に顔を変えます。2009年、手術の際撮影した写真を見た病院スタッフが市橋に気付き、警察に通報。整形後の写真がテレビなどで一斉に報道されます。更に報奨金が1000万円に引き上げられたことで、市橋が勤めていた大阪府の建築会社の同僚も通報しました。急いで会社の寮から逃げ出した市橋は、海外へ渡航するため用意していた写真や書類を焚き火にくべていきます。
I am ICHIHASHI 逮捕されるまでの結末:逮捕
2009年11月10日。沖縄行きのフェリーに乗るため、市橋は大阪南港ターミナルへやって来ました。疲れきった彼は「僕は自分自身からは逃げられなかった」と悟ります。そして警察官の問いに、「市橋達也です」と答えるのでした。市橋逮捕の報道が飛び交う中、雑踏の中に立つインタビュアーが振り返ると、彼は市橋と同じ顔をしています。2年7ヵ月にも及ぶ逃走劇とともに、この映画にも終わりが告げられます。
以上、映画I am ICHIHASHI 逮捕されるまでのあらすじと結末でした。
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